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漢字、ひらがな、カタカナで構成される日本語。その中でも、ついうっかりと間違えてしまうのが漢字です。特にパソコンに慣れた現代人は、いざ手書きで文章を書こうとすると、漢字を思い出せなかったり、間違えてしまったりするものですね。

数ある漢字の中でも、特に間違えてしまいそうな漢字を紹介していきましょう。

「茶」「荼」

「茶」(チャ・サ)の「ホ」の部分に1本を加えたようにも見える「荼」(タ・ダ・ト / くる-シミ・にがな)。

「茶」は「緑茶」、「麦茶」で知られるように飲料品を指す漢字で、そこから派生して色を指すこともあります。そして「荼」はニガナ、ノゲシなどのキク科の多年草を指すとともに、「荼毘」という言葉にも代表される「苦しみ」を表す漢字です。

「荼毘に付す(だびにふす)」を誤って「茶毘に付す(ちゃびにふす)」と読むと赤っ恥をかきますね。

「昴」「昂」

「昴」(ボウ / すばる)から「ノ」を削ったように見える「昂」(コウ・ゴウ / あ-ガル・たか-イ・たかぶ-ル)。

「昴」は、西の空に輝く星座の名前です。谷村新司さんの代表曲「♪昴」や中島みゆきさんの「♪地上の星」の歌い出し部分の歌詞「風の中のすばる 砂の中の銀河ー」としても知られています。

一方で「昂」は、高く上がるさまを示し、感情が高ぶることや、高さがあるという意味があります。激しく怒って興奮する様子を「激昂(げっこう)」と表現するのはこのためです。「激昴する」と書けば、なんだか激しい宇宙の歴史を見ているようですね。

「壺」「壼」

「壺」(コ / つぼ)に「一」を付け足したように見える「壼」(コン / しきみ)。

「壺」は、水や酒などを入れる容器。「酒壼」「墨壼」などという言葉で知られています。対して「壼」は、宮中の通り道や宮中の女性の居所を指す漢字。そこに由縁して、宮中の奥深いところを意味する「壼奥」、女性に対するしつけや教育を意味する「壼訓」などがあります。

「壺」と「壼」は、全く意味が違う文字です。

「蚤」「蛋」

「蚤」(ソウ / つめ・のみ・はや-イ)と「蛋」(タン / あま・えびす・たまご)。

「蚤」は、夜早い時間から朝遅い時間まで寝ている幼児の様子を語った四字熟語「蚤寝晏起(そうしんあんき)」や、害虫の「ノミ」を表す漢字です。しかし「蛋」は、「蛋白質(たんぱくしつ)」などで知られるように卵を意味します。

現代の中国語でも卵のことは「蛋」と書く程、よく使われる文字です。

「藤」「籐」

よくよく見れば違う「藤」(トウ / ふじ)と「籐」(トウ)。両方とも音読みでは「トウ」と読むことからもその違いの差が分からなくなるのではないでしょうか。

「藤」はツル状の植物の総称であり、薄紫色の「フジ」の花で知られるマメ科の植物を指します。他方「籐」は、ヤシ科のツル状の植物。椅子やカゴなどの家具の材料で知られています。

2つともツル状の植物を指して「トウ」と読む上に形も似ているので、言葉の説明だけでは区別が難しいですね。しかし実物を見ればその違いがはっきりと分かります。

「柿」「杮」

どう見ても同じように見えてしまう「柿」(シ / かき)と「杮」(ハイ / こけら)。

「柿」は、「渋柿」「甘柿」など果物の「カキ」を意味する漢字です。ところが「杮」は、新劇場完成後の初興行を「杮落とし」と言うように、材木を削った際に出るオガクズのことです。

柿(かき)は「亠」を書いてから「巾」を書き、「杮(こけら)」は「一」を書いてから「巾」を書きます。過去には同一文字として扱われたり、逆になっていたりしたこともあますが、現在では別の字となっています。

どの漢字も拡大すれば、その違いがはっきりと分かりますが、知識がないとなかなか判別が難しいですね。まして文字を紙に書くことが少なくなってきた近年は、PCやモバイルで文字を打ち込んだ時も、間違って打ち込んでいないか心配になるほどです。

せめて書類は、間違った字体で提出しないためにも、これらの違いは覚えておきたいものです。

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