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住民わずか37人しかいない山奥の小さな集落になぜか世界中から観光客が殺到。お目当ては、60代の主婦が作り続ける、意外なものでした。

■外国人が殺到する徳島の限界集落

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過疎化と高齢化などで存続が危ぶまれる集落を「限界集落」といい、総務省調査によると、2016年3月の時点でその自治体数は日本全国1万ヶ所にも上ると発表されました。

今回は、その限界集落のひとつでもある徳島県三好市の中で、さらに山奥深くに位置する「名頃(なごろ)地区」と呼ばれる集落が舞台です。

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この集落には、かつては名頃ダムの建設に伴い何百人もの人が住んでいましたが、今ではわずか37人ほどの住民しか住んでおらず、そのほとんどが高齢者。過疎化と高齢化が進む、まさに限界集落で、大きな病院までは最低でも1時間半かかってしまいます。

■そんな集落に、世界中から観光客が集まる理由がこちら

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なんと、世界中から観光客が集まる理由は、ひとりの女性が村のあちこちに置いた「等身大の人形(かかし)」を見るためだというのです。

■この光景を世界に広めたドキュメンタリー映画

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制作者である女性と人形について、ジャーナリストで写真家のフリッツ・シューマンさんが「人形の谷(Valley of Dolls)」というドキュメンタリー映画を公開。

ハフィントンポストUS版もこの作品を取り上げ、「衰退する山間地区を守ろうとする女性の思いや、都市化の歴史、人類の存在のさみしさなどを映し出している」などと賞賛して海外でも大きな話題となり、世界中から観光客が訪れるようになったというのです。

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こちらは収穫中のおばあちゃんと、木を剪定中のおじいちゃんでしょうか。製作するにあたって一番難しいのは顔の表情で、ちょっとの違いで怒ったような表情になるそう。

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畑作業をしているご夫婦のそばにもかかしが寄り添います。

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登山口に置かれたかかしは、登山客やドライブ中の人からも人気の撮影スポットに。

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バス停にもたくさんのかかし(二人を除く)。名頃集落ではいたるところに人間そっくりのかかしが佇み、まるで生きているかのように風景に溶け込んでるのです。

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2011年度末に閉校になった小学校では、生徒が二人に先生が一人、さらに校長先生まで、その当時のままの様子を再現。表情や背格好も真似て作っているそうです。

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どうやら参観日のようですね~。お父さんにお母さん、赤ちゃんまで勢ぞろい。男のコの名前は「かかし紳之介」くん。

「かかし基本台帳」なるものもあり、第1号は続裕次郎村長

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台帳には「地域のカリスマ。子供のころはガキ大将で手がつけられないほどの暴れん坊。30歳の時、幼馴染のきよちゃんと結婚を機に故郷に。現在3期目」など書かれ、さらに「男前でスタイルよく、かっこいい。作業着からアルマーニのスーツまでそつなく着こなす」との面白い特徴まで。村長の様子が目に浮かぶようです。

■海外からの声

今まで行った中で一番すごいところだと思う

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一番すごいと…

人形が自然の中に置かれているなんてとても面白い。他では見たことない

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確かに数体ならよくある風景ですがこんなに大量の人形は見たことありません。

「感動するけどものすごく怖い」「本来なら心温まる話なのだが写真を見ると寒気がするのはなぜ?」「これは怖ろしすぎる。日本人だけにしかできないことだ」

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なかには「夜に見たらビックリする」という意見も。暗闇の風景の中で突然現れたら確かに怖いかもしれませんね~。しかし、この暖かくも不思議な風景を一目見ようと、国内外から観光客が集まり、集落が賑わっているのです。

■かかしをつくる綾野月美さん

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これらのかかしをつくったのは「綾野月美」さん。14年前に大阪から故郷の名頃に戻り、13年前から人形を作り始めました。名頃に戻ったものの最初は何もすることがなく、畑に種を撒いても何も生えてこなかったので父親に似せた"かかし"を作ったのがすべての始まり。

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かかしを人間と間違える人が続出するのが面白くてやめられなくなったという綾野さん。制作は1体作るのに2~3日かかり、作り方は表情豊かな顔作りに始まり、木枠に新聞紙を80枚以上巻いて作られる胴体、そして洋服などは全部リサイクルとのこと。

外に設置するので3年程度しか持たず、これまでの制作数は400体以上!現在、約100体以上のかかしが集落に点在しています。

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「若い人は仕事がなくて田舎に住めないが、都会ではできない"かかし"や畑、焼き物作りをしながら自由に過ごす毎日が楽しい。生きている限りつくり続けると綾野さんは語ります。

「かかしを作り始めてたくさんの方に出会えたので寂しいことはひとつもない。帰ってから『楽しかったな』とか『癒された』とか言われるので、いろんな国の方に来て頂いて、見てもらいたいなと思う」

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ほとんどが高齢者が占める名頃集落の住民たちは"かかし"による村おこしを大歓迎しています。衰退する限界集落を守ろうとする女性の思い。

皆さまも是非一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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