ネットやテレビで話題のニュースに関して、編集部が独自の切り口で取材調査をする「ソコ行く!?ソレ聞く!?取材班」のコーナー。

今年に入って、何かと話題になった「不倫」「浮気」。前回は「浮気したい気持ちをどう抑えればいいか」と、浮気する側のお話を伺いました。

今回は逆に、不倫や浮気をされてしまった場合です。私たちはパートナーに対してどのようにふるまえばいいのでしょうか。「絶対に赦せない」と怒りを感じるときはどうすべきなのでしょう。文筆活動でも活躍する月読寺の僧侶・小池龍之介さんに教えていただきました。

「赦すことは、自分自身を楽にしてあげること」

出典Spotlight編集部撮影

パートナーに浮気をされてしまったとき。自分が軽んじられたようで腹が立つでしょうし、相手の不義理を責め立てたくなることもあるかもしれません。そんな心が乱れてしまう状況で、すぐさま相手を「赦す」というのはとても難しいことです。

しかし、ちょっと考えてみてください。「絶対に赦さない」と考えている時間は辛いですよね。相手に強い怒りや悲しみを感じている間は、自分自身の心も体も苦しい。「赦さない」という気持ちを持っている時間は、相手というよりも自分が苦しまなくてはならない時間であるということです。

「赦す」という行為の捉え方を少し変えると、強い怒りや悲しみに苛まれる辛い状況から自分を解放してあげることにもなります。自分を楽にしてあげるために、相手を赦すのだと意識してみてください。赦したうえで、パートナーと別れるという選択肢を取ることだってできるのですから。

「ただ赦すのでなく、関係を見つめなおすことが大切」

出典Spotlight編集部撮影

パートナーを赦すことができて、もしもパートナーとの関係をきちんと見なおそうと望むならば、次のことを考えてみてください。それは「パートナーも、何の原因もなければ浮気はしなかったかもしれない」という可能性です。

前回考察したように、人間が浮気をしてしまうのは、パートナーとの関係において、心の乱れを感じてしまっていることがひとつの要因になり得ます。パートナーを傷つけるようなことを自分はしてはいなかっただろうか、パートナーのことをきちんと認め、お互いに喜ばせたいという姿勢でいられただろうか。

ふたりの関係が始まった直後と同じ気持ちを持っているつもりでも、つい相手への思いやりを失い、態度も変わってしまいがちです。それは仕方ありません。もしかしたらその微妙な変化で生じた、ちょっとしたすれ違いにパートナーは自分の価値を下げられたと傷つき、浮気せざるをえないという結果になってしまったことだってありえます。

もしその可能性があるならば、「浮気された」というよりも、相手を「浮気せざるをえなくさせた」のだなと、振り返ってみることです。すると、浮気してまで現状から目をそらさなければやっていけない思いになっていたパートナーのつらさに思い当たりもするでしょうし、それに同情できるなら、ごく自然に赦せると思います。

大事なのは、ただ相手の行動に目をつぶることでも、憎み続けることでもなく、なぜその結果になったのかの因縁=因果関係を冷静に分析して、相手の気持ちをよく理解すること。それが「赦す」という行為であり、ふたりの関係をさらに良いものへと再スタートさせることにつながっていくのだと思います。

(小池龍之介)

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ギリギリ昭和でゆるゆるゆとり世代。「わからないことは人に聞けば大体教えてもらえる」がモットーの、人物取材系の企画が好きなフリーランスのライターです。記事・企画とは全く関係なくとも、取材した人のグッとくる一言を収集する趣味があります。

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