小さな子どもが家にいると、あらゆるものに興味を示し、触ってほしくないものに触ったり、壊してほしくないものを壊したりして、育児が楽しいと手放しで言えないような場面もありますよね。

でもそれって、大人目線。それらの行動は子どもたちが世界と関わろうとする知的好奇心の現れであり、知的な冒険です。毎日の生活の中でおこなう出来事、出会うものたちを親の言葉かけひとつで「いたずら」でなく「子どもの知育」へとグレードアップすることができるなら、毎日が親にとってももっと有意義に感じられるのではないでしょうか。

お家で、保護者にしかできない知育の場を作り、子どもを「知育」活動で忙しくさせ、褒める機会を増やしてあげてみませんか。

知育は、将来の学力の基礎になります。

知育とは、子どもたちの知的好奇心を刺激し、楽しみながら知能を育てていくアクティビティ。子どもが物事を推察して自分で考える力を養ったり、判断力を鍛えたりすることができます。言葉の発達と、心(情緒)の成長、そして知能がひとつになって、将来の学力をつける礎になるのです。

そうはいっても知育は難しいことではなく、日常生活の中で意識して声かけすれば、どの家庭でもできます。

自由に歩いたり手先を器用に動かし始めて、自分でいろいろとしてみたくなる2歳くらいから、食事や片づけ、お絵描きなどの習慣の中で知育を意識した声かけをするといいでしょう。

#1 ひとりにひとつ「1対1対応」の活動

食事やおやつの準備を、子どもに手伝わせましょう。そのときにひとりにお皿ひとつ、お箸一膳、スプーン1本、ドーナツ1つなど、「ひとりにひとつずつ」準備させます。これは「1対1対応」という活動で、数の概念を養います。

幼い子は1〜10まで口では言えても、「いち、にぃ、さん、しぃ……」のところですでに指では6つめ、7つめを指していることもあります。そこで「1対1対応」の活動によって数の1と実物の1個、数の3と実物の3個が実感できるように、また数の多い/少ないの違いを意識するようになり、算数の基礎が育ちます。

#2 くつ下のペア探し「同一物の発見」

洗濯物をたたむときに、子どもに役割を与えましょう。任命するのは「くつ下のペアを探す」係です。「これは何色かな?」「同じ模様だね」などと声をかけてコミュニケーションをとりながらおこなうのが大切。

よく似ているけれど違うくつ下が混ざっていると、よりハイレベルです。注意して見ないと間違ってしまうので、観察力と注意力が養われ、集中力のいる作業となります。ほかにも違う柄のお箸のペアや、靴のペアなどでも応用できます。

#3 パズルを形どおりに置き「判断力&構成力」を鍛える

幼児が初めて挑戦するパズルは、ジグソーパズルのような絵を完成させるものである必要はありません。まずはひとつの空所にぴったり当てはまるパズルピースを探し出すパズルをさせましょう。

決まった形が空所に合うものから始め、向きを変えないと当てはまらないパズルを与えましょう。そして、パズルのピースの大きさや形を手で感じ、空所に当てはめるために回転させたりすることに慣れてもらいましょう。

特に難しいのは「裏返す」こと。裏返すことに気がつかない場合は、「くるっとしてごらん」と裏返す見本を見せましょう。その経験をさせる事により、自分から「裏返してみる」ことができるようになります。

#3 色や形、種類で分けて「分類」する力を養う

いろいろなものの中から、視覚的に共通の特徴を持つものを分けてグループ分けする活動を「分類」と言います。大人なら日々、当たり前におこなっていますね。家では、つみきの色や形ごとに分けさせたり、洗濯ものをたたむとき、服の色や形で分類させてもいいですね。

「赤いつみきを集めてみて」「三角のつみきだけを、このお皿の上にのせてみて」などと声かけするといいです。

動物の親子が別々になったシールや、絵カードなどがあれば、「子どものうさぎとお母さんうさぎをペアにしよう」などと声かけしてみましょう。動物を特徴的に描けば、手描きのイラストでも十分です。

うさぎ、ぞう、きりん、ペンギン、イルカ、くま、ねこ、など子どもがよく知っていて、特徴のわかりやすい動物を使うのが楽しく遊ぶコツです。

スナック菓子でも、「分類」活動のできるものがあります。たとえば森永製菓の「おっとっと」は、イカ、カニ、カメ、タコ、ヒトデ、フグ、マグロなど、よく見ると形の違いがわかるお菓子が複数種類入っています。

小皿に分類させると喜んでチャレンジすることでしょう。お箸が使える子なら、お箸でつまむと、さらに手先と脳が協応して、良い刺激になります。

#4 大きい順に並べて「比較・系列化」の活動

子どもの興味のあるものを使って、大小の比較をしてみましょう。たとえば、ケーキや卵焼きなど、食べ物を切り分けるときに、あえて大小の差をつけて切り分け、「大きいのはどっちかな?大きいほうをあげるよ」などと声かけするといいです。

衣類や靴を使ってもできます。洗濯物をたたむときに服、くつ下などを「どれが一番大きいかな/小さいかな」と会話しながら手伝ってもらいましょう。クレヨンを長い順に並べる、お皿を大きい順に並べる、など、家でやりやすいアイテムを使うのでもいいですね。

知育は、保護者のアイデアひとつで家庭内ですぐに試せる活動です。たとえば上の写真のようにヘアカーラーだって「大小の比較」「色の分類」などに使おうと思えば使えますよね。幼い子どもとの時間が、より楽しく実りと喜びのあるものになり、子育てのストレスが少しでも減りますように♡

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