記事提供:CIRCL

スポーツ中継などで活躍しており、今後さまざまな分野での利用が期待されているドローン。近年注目されているテクノロジーのひとつであるドローンは、救急医療の現場でも活躍が期待されている。

今さらだけど、ドローンとはなんだ?

ドローンはコンピューターの制御により飛行する、パイロットが必要ない無人飛行機だ。もともとは軍事用に開発されたものだが、その利便性により、商品の配達などの分野でも実用化が検討されている。ところで無人飛行機の元祖にラジコンがある。

ドローンとラジコンの違いは、ラジコンでは遠隔操作が必要になるが、GPSを搭載しているドローンでは、自立飛行が可能であるという点にある(※1)。

ドローンは救急医療の現場でも期待大!

近年、活躍の場を広げているドローンは、救急医療の現場からも期待が高まっている。
2016年秋から総務省の支援事業の一環で、九州地域でAEDや薬を搭載したドローンの実用化へ向けた実験が始まるそうだ。

AEDは心停止の際に電気ショックを与え、心臓のリズムを回復する医療機器である。救助型ドローンの実験では、スマートフォンからの119番通報のGPS情報を元に飛行し、カメラによって、患者の状態の把握にも役立つことが期待されている(※2)。

救急医療では早い処置が最も大事!

命の危険を伴う事故の8割が家庭や公共の場で起こるとされている(※3)。最近では公共の場にAEDが設置されていることが多くなった。しかし消防庁の調査によれば、心停止が目撃されたケースでAEDが使用されたのはわずか1.5%だという。

事故や災害が起こった場に、AEDがなかったというケースもある
そうだ(※4)。救急医療では、早く処置を行うほど命が助かる確率は高くなる。山中などでAEDがない、また公共の場でAEDが壊れていたといったケースでも、ドローンは活躍するだろう。

ドローンによる緊急医療を実用化するための課題

ドローンが救急医療の現場で活躍するには、航空法に関する法整備などが必要とされている(※2)。またそれに加えて重要なのが、一般市民にもAEDの使い方について認知度を高めることだ。

AEDは音声ガイドに従えば、医療知識のない人でも救急処置が行えるように配慮されているが、その認知度はまだまだ低い。実際に救急の現場では、AEDがあるにもかかわらず使用されなかったケースもあるという(※4)。

救急医療では一般市民が救助者になることもある。ドローンが救急医療で活躍するには、広く市民に講座を開くなど、一般の人が知識や技術が習得できるような環境づくりも必要だ。

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