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海外旅行の必需品、パスポート。2019年度から導入される新しいパスポートの査証(VISAS)ページのデザインに葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」が採用されると話題になっています。

現在の査証のページのデザインは、日本を代表する花である桜紋様です。なかなかじっくりと眺める機会の少ないパスポートですが、実は多くの秘密が隠されています。

透かし技術

顔写真のあるページを光に透かすと、写真の下に桜模様を背景とした「日本国」の文字が浮かび上がります。さらに同じページの文字情報側には、「富士山」の絵も隠されているんです。

お札に透かしが入っていることは有名ですが、パスポートにも採用されているんです。

ホログラム

顔写真ページに貼られているカバーシール。ここを角度を変えながらじっくり眺めると、ホログラムになっていることに気がつきます。少し暗くするとその模様をはっきりと確認することができ、透かしとは別の富士山や桜の花びらが散りばめられている絵を見ることができます。

ブラックライト

顔写真のページにブラックライトを当てると、左端の実際の写真とは別のもう1枚の顔写真と、日本国政府の紋章である「桐紋」が浮かび上がってきます。これは蛍光物質が刷り込まれていることから光って見えます。

出典 YouTube

紋様の織り込み

出入国スタンプが押されたり、ビザのシールが貼られたりする査証ページ。ページのデザインが桜模様と前述しましたが、紙自体にも桜の模様が織り込まれています。紙を光に透かすと、その模様を確認できます。

特殊印刷

パスポートの最終ページの見開き左側にある模様。ぱっと見ただけでは、見過ごしてしまう模様ですが、じっくり触るとインクで盛り上がったような凹凸を感じ取ることができます。

そしてその模様を少し傾けると、「JAPAN」の文字と桜の花びらが特殊印刷で埋め込まれている様子を確認できます。

さらにその反対側の右ページ「所持人記入欄」の右下に印刷されているのは、同じような模様。この中には日本の略称である「JPN」が隠れるように印刷されています。

細密印刷

日本のお札の細密印刷について知っている人は少なくはないでしょう。もちろんパスポートにも多用されています。顔写真のページの綴じ口側に見られる波線模様は、よく見ると「JAPANPASSPORT」という文字の集合体で構成されています。

また査証のページの「査証」と「VISAS」の文字の間にある黒く印刷された横線はただの黒線ではなく、「JAPANPASSPORT」という文字が白抜きされています。今度はその査証ページ全体に目をやると、重層的な風紋のような模様がページ全体に印刷されていることに気がつくことでしょう。

さらにこれらの高度な技術に加え、ICチップが埋め込まれ、各ページにはパスポートナンバーが穴打ちされています。完璧なまでに偽造防止に心血が注がれたパスポート。日本の技術と国家の威信が感じられますね。

10年間用パスポートの申請料は16,000円ですが、この技術を知ってしまうと、もう少し申請料が高くても…と思ってしまうのではないでしょうか。

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