記事提供:LITALICO 発達ナビ

夫には子どもたちに負けず劣らず凸凹な部分があります。子どもたちが生まれる前のある出来事のおかげで、発達障害のある子どもたちとのコミュニケーションに役立っていることがあります。

発達障害のある子どもたちと同じくらい、凸凹がある夫

我が家の子どもたちは、発達に凸凹があります。あいまいな言葉や長い説明が苦手なので、子どもたちに何か伝えるときは、できるだけ細かく具体的に言う必要があります。

ただ、この「細かく具体的に伝える」というのは、子どもたちが生まれる前から私の習慣の1つでした。それは、子どもたちに負けず劣らず、私の夫は凸凹のある人だからです。

今回は、まだ子どもが生まれる前、私が夫に「なんでそーなるの!?」と衝撃を受けたときのお話です。

出産間近の私が入院しているとき、夫に買い物を頼んだ

第一子の出産が予定日を超え、陣痛前に入院した時の事です。

病室に入って落ち着いた頃、私は夫に雑誌と、ジャスミンティーの2リットル入りペットボトルを2本買ってくるようにお願いしました。

その時は「病院から近い入り口から地下街に入ったところの食品店があるでしょ。あそこなら売ってるから、ジャスミンティーの大きいペットボトルを2本、その先のビルの本屋さんで〇〇の△月号を買ってきて。

置いてある場所は何処其処で、表紙は誰々で、メインテーマは□□だから。先にジャスミンティーを買うと重たいから、先に本屋さんへ行って、帰りにジャスミンティー買ってくるといいよ。」といった感じでした。

私の伝え方があまりに細かいので、側で見ていた私の母は「子どもじゃないんだから、そんなに細かく言わなくても…」と夫に対して失礼だと言わんばかりの表情でした。

それから1時間後。買い物から帰ってきた夫が手にしていたものは…

1時間後、帰ってきた夫が持っていたのは一体なんだったでしょう。指定通りの雑誌と、ジャスミンティーのティーバッグ20個入りを2箱!

「どうして?私『2本』って言ったよね?『重たいから…』って言ったよね?病室で誰がティーバッグでジャスミンティー淹れんの?!しかも40パック…考えたら分かるよね?!」なんて思いました(笑)

私の母も、その様子を目の当たりにして「だから細かく伝えるんだ」と納得したようでした。夫は、2つ、3つの話題があると、最後の方のキーワードが頭に残り、最初の内容を忘れてしまうようでした。

それ以来、夫に何か頼む時は細かく細かく念を押して伝えるだけでなく、

・1つの作業が終わってから次を依頼。2つ一緒には依頼しない
・できるだけメモに書いて依頼する

という工夫をするようになりました。

「大人なんだから、考えれば分かるはず」という思いこみ

どうしてこんなことが起きるのか考えてみました。私は、何か言葉を聞いたり言ったりするとき、頭の中には映像や画像が思い浮かびます。

病院から出て道を歩き、地下街の入り口から地下街、そしてお店の中の様子、陳列の様子などが、ストップしたり、数倍速になったりしながら浮かびます。

ですが、夫の場合はどうなのかを尋ねてみると、どうやら映像は浮かばず「言われたままを変換もなく記憶する」という感じのようです。

私には夫のやり方はできませんし、想像することすら難しいです。言葉から何を思い浮かべるかは、人によって想像を超えるほどに違うものだということが分かりました。この違いがあるため、私には夫の間違いが信じられなかったのだと思います。

普段、子どもだけでなく夫婦や家族でこういったすれ違いをしてしまう方も多いのではないでしょうか?

「大人なんだから…」「考えればわかる」とついつい思ってしまうものですが、この出来事のおかげで「自分はこの伝え方で分かるから、他の人にも伝わるはずだ」という自分の思い込みに、気付くことができました。

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