記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
「ひよこクラブ9月号」で赤ちゃんのアレルギーの新常識について特集されており、離乳食の開始時期を早めたり遅らせたりすることと、アレルギーの関係について語られていました。

離乳食の開始時期によって食べ物アレルギーに対する予防ができる、といった内容ですが、真相は一体どうなのでしょうか。

今回は「離乳食とアレルギー」の関係について、医師に解説をしていただきました。

離乳食を早めたり遅らせることによる影響

【早めた場合】
西原式などでは、離乳食を早く始めすぎることがアレルギーやアトピーの原因になるといわれ、1歳になってからの離乳食の開始がすすめられているようですね。

【遅らせた場合】
一部、学会発表などで離乳食の開始時期があまり遅いのも2歳時点での喘息やアトピーの罹患率を高めるという報告があるそうです。

また、離乳食の開始時期を遅くしても、アレルギーの予防にはならないという説もあるようです。

食物アレルギーを引き起こす「アレルゲン」

・卵
アレルゲンとして最も多く、成長とともに治っていく場合も多いアレルギーの1つです。

・牛乳
乳児において特に深刻なアレルゲンで、牛乳に含まれるβラクトグロブリンなどに反応することがあるようです。

・大豆
卵・牛乳とこの大豆を合わせて3大アレルゲンと呼んでいます。

・米
米に含まれるたんぱく質がアレルゲンとなります。米からアワ・キビなどへの変更が必要になります。

・ピーナッツ
アナフィラキシーショックを起こしやすいアレルギーの1つです。

・小麦
子供に多いことで知られ、3大アレルゲンに次いで頻度が高いアレルギーとも言われています。

・果物
口腔アレルギー症候群ともいわれ、桃やリンゴ、サクランボなどが主な原因となります。


・検査方法
食物アレルギーの検査方法には、問診、血液検査(IgE抗体やヒスタミン遊離試験など)、皮膚反応の検査、食物除去試験、食物負荷試験などが行われます。

アレルゲンを生後3~5カ月で食べ始めると予防に?

アレルギーの発症については、まだ研究段階であることが多いです。

離乳食で早く、あるいは遅く食べ始めることがアレルギーの発症や予防にどのようにかかわるのか、専門家の間でも様々な意見があって医学的なコンセンサスはまだ得られていない状態だと思います。

離乳食開始と完了の時期が遅くなっている理由

それぞれのご家庭、赤ちゃんによって理由は異なると思いますが、ある程度長い間母乳を飲ませたほうが良い、離乳食は急いで開始しなくてよいといった説が広く流布したことも関連があると思います。

離乳食の開始時期の目安

◎首がしっかり座り、ある程度安定してお座りができる

◎食べ物に興味を示している

◎よだれが増えて、食べ物に手をのばしたりする

◎歯が生えてきている

◎口にものを入れることが増えてきた

アレルギーの予防と対策

アレルギーを予防する、というのは難しいことと思います。

アレルギー反応が出ても原因を特定しやすくするために、初めての食べ物を上げるときはできるだけ一種類ずつ、しっかり赤ちゃんを観察できる時間の余裕があるときにごく少量ずつ食べさせるようにするとよいでしょう。

≪子どもの咳が続く…これって風邪?それとも喘息?≫
お子さんの咳が気になるママは【こどもぜんそく】診断してみましょう

医師からのアドバイス

色々な考え方がありますが、赤ちゃん一人一人によって成長・発達のスピードや得意・不得意は異なります。

一応の目安の年齢はあっても一律に何カ月に達したからこれを始める、というのはなかなか難しいと思うので、ご自分の赤ちゃんの状態をよく観察したうえでタイミングを見極めましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

この記事を書いたユーザー

Doctors Me(ドクターズミー) このユーザーの他の記事を見る

Doctors Me(ドクターズミー)は、医師、薬剤師、歯科医、栄養士、カウンセラー、獣医に相談できる、ヘルスケアQ&Aサービスです。医師をはじめとする専門家が解説する人気コラム、病気・症状の体験談等を配信中!

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス