記事提供:TOCANA

過度の飲酒と喫煙――誰もが知っている老化を引き起こす代表的要因である。人一倍老けたくなければ、この悪習慣を断ち切ればよいため話は実に簡単だ。

しかし、いつまでも若さと美貌を保ちたい女性たちにとって極めてショッキングな研究結果が発表された。なんと、男性が発するフェロモンに女性の老化を促進する作用が含まれていることが判明したというのだ。

■フェロモンの知られざる効果!

今回の衝撃的事実を導き出したのは、米ノースウェスタン大学ウェインバーグ総合学院のイリヤ・ルビンスキー博士らの研究グループだ。

今月8日に学術誌「Current Biology」上で発表された論文によると、博士らは当初、カエノラブディティス・エレガンスという透明な回虫を用いて別の実験に取り組んでいたという。

「そもそも私たちは、快適な研究室の中ではなく自然界に近い環境で、どのように動物が生殖をするか調べていたのです」(ルビンスキー博士)

ところが、研究チームは思いもしなかった現象に目が釘付けになってしまう。なんと、オスの回虫が発する2つのフェロモンで、若いメスの性的成長が促進され、生殖の準備が整うことが確認されたのだ。

出典 https://ja.wikipedia.org

さらに問題のフェロモンは、成虫のメスにとっては生殖系の衰退を遅らせ、より長く子孫を残せるようになる効果をもたらす一方、なんとそれ以外の全身の老化を早めていることが判明した。

■メスの性的成熟、カギを握るのはオスだった!

ちなみにフェロモンとは、同種の個体間に特有の行動や生理的反応を引き起こす分泌物であり、極小の分子として体外に放出される。そのため今回も、フェロモンさえ与えればオスが近くにいなくてもメスの体が反応を示すことが確認されている。

なお研究チームは、マウスを用いた実験にも取り組んだが、回虫と同様の結果が得られたため、このようなフェロモンの作用が人間を含めたほとんどの生物に存在するだろうと指摘する。

「オスの発する信号がトリガーとなって、メスの体は子孫を残すための準備を整え始めていたのです。しかし、その体では老化が早まっていた」

「(今回発見されたフェロモンの作用は)生殖にターゲットを絞ったものであり、女性の老化が早まるといった現象は、副作用的なものでしょう」

「生命において、生殖と体の成熟にはバランスがあります。そのバランスが、男性のフェロモンによってコントロールされている。私たちは今、この複雑な謎に挑んでいるのです」(ルビンスキー博士)

研究の進展次第では、女性のアンチエイジングに劇的効果をもたらす新薬の開発や、妊娠の年齢的リミットを上げる画期的方法の発見にもつながる可能性があるとのことだ。

まさに、オスという存在そのものが、メスの性的成熟に一役買うと同時に、メスの老化を早める“見えないスイッチ”も握っていたという今回の研究結果。

巷では「女性は恋をするとキレイになる」などといわれるが、生物学的にみれば、できるだけ男性を遠ざけた尼僧のような生活こそが美貌を保つ秘訣なのかもしれない!?

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