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「軟水」と「硬水」の違いを知っていますか?簡単に言えば、カルシウムとマグネシウムが多く含まれている水を硬水と言い、少ない水を軟水と言います。よく言われるのは、日本の水は軟水で、海外の水は硬水ということですね。

日本の水道水では、水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量が平均50~60mg程度で、かなりの軟水と言えます。そんな軟水で育った日本人は困ってしまう、海外の硬水環境がもたらす思わぬ落とし穴を紹介していきましょう。

海外の水ってどれくらい硬いの?

海外の水の多くが硬水と言われるものの、国や地域によってその硬さは様々です。一般的にヨーロッパの水の多くが硬水と言われており、コペンハーゲンでは350mg/l、ロンドンでは220mg/l、パリでは280mg/l、ミラノでは270mg/lという水の硬度となっています。

WHO(世界保健機関)の分類によると0~120mg/l未満を軟水、120mg/l以上を硬水としていることから、ヨーロッパの水はかなり硬い数値を示していると言えます。しかし、一概にヨーロッパの水が全て硬水だということではなく、同じ国内でも硬水と軟水が入り混じっていることがあります。

例えばスペインでは、南部の都市グラナダは350mg/lと硬水なのに対し、首都のマドリードは25mg/lと、日本よりも軟水になっているのです。

硬水で困ることは?

軟水の環境下で生きてきた日本人にとっては壁となる、海外の硬水問題。例えばどんなものがあるのでしょうか?

◎お腹を壊す

冒頭にも書いたように、硬水にはマグネシウムが比較的多く含まれています。マグネシウムには、胃腸を刺激して活発化させ、さらに便を柔らかくする作用もあります。そのため、胃腸が弱い人や臓器が発達していない子供たちが硬水を飲むと、下痢や体調不良が起こることもあります。

硬水がダイエットに良いとされるのはこのためですね。

◎石鹸が泡立たない

硬水の国や地域に旅行した際、「石鹸が泡立たない」と感じたことがある人も少なくないでしょう。これは、石鹸がカルシウムイオンやマグネシウムイオンと反応して不溶性の塩を作ってしまい、実際に泡立ちにくくなるからなのです。現地の石鹸を購入してもやはり泡立ちにくいようですね。

◎洗濯すると白い衣類が灰色になる

現地に滞在し始めたばかりの日本人の多くが抱える問題のようです。硬水で洗濯をすると、使った石鹸・洗剤の多くが石鹸カスになってしまいます。この石鹸カスが洗濯物がに付着し、灰色にしてしまうんです。

日本で洗濯する際には、洗剤の他に入れるとすれば柔軟材くらいですが、硬水の地域では、洗剤、柔軟剤、石灰中和剤など色々なものを入れて洗濯します。水の硬度が違うと、洗濯するのも一苦労ということのようです。

◎肌の調子が悪くなる

日本とは気候も違う海外。特に乾燥している地域で硬水という条件になると、水に含まれるミネラル分と石鹸成分が化学反応を起こし、余計に肌が乾燥しがちです。なかには、硬水の水が肌に合わずに肌から粉を吹くように乾燥してしまう人もいるほど。

◎シャンプーすると髪がバサバサ

硬水でシャンプーすると、石鹸と同様に泡立たないと言われています。さらに、硬水に含まれるミネラルが髪に付着したまま残ってしまい、ゴワつきやパサつきを感じることも。反面、ベタベタすように感じる人もおり、これは短期旅行で日本のシャンプーを持って行く人に多いようです。

日本のシャンプーは、日本の軟水で洗うことを前提で作られているので、硬水だとうまく泡立たなかったり、汚れが落ちにくくなってしまいます。現地の硬水で洗うことを前提に作られたシャンプーを使うほうが良いでしょう。

普段日本で生活していると気がつかない水の硬度ですが、少し異なるだけで様々な変化を感じ、場合によっては体調不良となってしまうこともあります。短期旅行の人は少し注意が必要ですね。

長期での滞在となると、3ヶ月もすれば現地の水にも慣れて、肌の症状も治ることが多いようです。慣れとは不思議ですね。

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