記事提供:CIRCL


世界で最も国民が幸福度を感じている国はどこだろうか? 「世界幸福度ランキング」によると1位はコロンビア。日本は世界平均を下回る28位。この結果は何を意味するのだろうか? 

「本当の幸福とは何か」について、私たちはそろそろ真剣に考える必要があるだろう。

あなたなら「幸せですか?」に何と答える?

あなたの今の幸福度は以下のどれに当てはまるだろうか?

1. とても幸せ
2. 幸せ
3. どちらでもない
4. 不幸せ
5. とても不幸せ

1か2を選んだ人は、日本人にしては珍しく幸福度の高い人だろう。

「幸せです」と答える日本人は10人に1人以下

アメリカの世論調査会社ギャラップ・インターナショナルとWIN(Worldwide Independent Network of Market Research)の共同調査による「世界幸福度ランキング」では、1の「とても幸せ」か2の「幸せ」を選んだ日本人は9%程度だったというのだ。

一方、このランキングで幸福度が世界一だったコロンビアでは、87%もの人が1か2を選んでいた

もちろん、このようなシンプルな質問では、コロンビア人の陽気な(?)国民性が反映されたのかもしれないが、いずれにしろこの数値は、日本人からすると驚きの値ではないだろうか。

Standard of livingとQuality of lifeの違いは?

「世界幸福度ランキング」では、先進7カ国(G7)の中で世界平均を上回っていたのは23位のカナダだけだった。

経済的に豊かで生活水準(Standard of living)の高い国の国民が、必ずしも高い生活の質(QOL=Quality of life)を保持しているわけではないということが浮き彫りになったのだ。

世界幸福度ランキングは、上述のようにシンプルな質問に答える形式の調査で、国民の「今」の感情が直に結果として現れるものだ。

日本での低い幸福度は「不平等」を反映?

一方、国連が毎年3月に発表する「世界幸福度報告書」では、1人当たりの国内総生産(GDP)、社会的支援の有無、健康寿命、社会的な自由度、寛容さ、汚職の有無(社会的な信用性)などによって幸福度が評価されている。

「世界幸福度報告書」での日本の幸福度は世界53位(※1)。お世辞にも幸福度が高い国とは言い難い残念な結果と言わざるを得ない。

この調査では「より不平等が少ない国に暮らす人がより幸せである」と評価される傾向にあるため、日本社会の多くの不平等が調査結果に反映されたとも考えられる。今の日本には経済格差から起こる子どもの教育格差、女性の社会進出に対する困難さなどの課題があるだろう。

幸せの国ブータン 国民の97%が「幸せ」

一方、「幸せの国」とも呼ばれるブータンでは、2005年から国の政策として「国民総幸福量(GNH)」を計っている(※2)。70から200を超える項目に関する質問の回答を、調査員が国民と直に面談し、現在までに約8000人のデータが集計されている。

この国勢調査の結果、ブータンでは国民の97%が「幸せ」だと感じているという。統計的なデータでは浮かび上がってこない、国民の生の声を聞こうとする国の姿勢自体が国民の幸福へとつながっているのかもしれない。

幸福の基準は人それぞれで、それを一般的な尺度で測ることはとても難しい。しかし、今後ますます多様性が広がる社会においては、一人一人異なったさまざまな形の幸福を実現できるような社会の仕組みが必要となるだろう。

それに加えて、一度きりの人生を幸せに生きるためには、日々の生活に追われるばかりではなく、幸福について自分でしっかりと考える時間を取ることも大切だろう。

▼参考・引用

※1:World Happiness Report 2016|Volume1 
http://worldhappiness.report/wp-content/uploads/sites/2/2016/03/HR-V1_web.pdf

※2:外務省 わかる!国際情勢 No.79|ブータン~国民総幸福量(GNH)を尊重する国 

参考
Woman.excite 世界で最も幸福な国はコロンビアに!なぜ日本人は幸福度が低い? 

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