激動の昭和の時代を振り返るとともに、現代に残したい当時の学びを探るコーナー「昭和土産ばなし」

どうも昭和ライターの服部です。最近、カセットテープの人気が再燃していることをご存知ですか?カセットテープを使ってきた世代が再び使いはじめたのかと思いきや、カセットテープを知らない世代が「アナログな音質や面倒くささ」をクールと捉え、人気を博しているようです。カセットテープを使用してきた世代としては、不思議な感じがします。

ということで、今回はカセットテープを使ってきた世代にとっては懐かしく、未使用世代には「そんなことしていたんだ!」と驚嘆できる「カセットテープあるある」を紹介していきたいと思います。

1. マイベスト版のテープを作った思い出

カセットテープには、アーティストの楽曲などが入っているものも発売されていました(現在も一部楽曲は発売されています)が、多くのユーザーが用いていたのは、音声が入っていない生テープにレンタルレコードやCD、ラジオ番組やテレビ番組を録音するという使い方だったかと思います。

これ自体は1992年に発売開始されたMD(ミニディスク)や1990年代後半から登場するMP3プレーヤー、それに続くiPod時代も変わらず行ってきたこととは思いますが、カセットテープがそれらと大きく違うのは、A面B面と2パーツにわかれていることでした。

たとえば60分テープの場合、A面30分、B面30分と均等に分かれているので、自分の好きな曲順に録音しようにも、A面が33分、B面が27分となれば、A面の最後の曲が尻切れトンボになってしまします。やむなく長めの曲と短めの曲をA面B面で入れ替えるなどしたものでした。

2. 正直、音の違いは分からないけど、ちょっと高めのメタルテープを買ってみた

カセットテープには、いくつかの種類があったのをご存知でしょうか?一番安価なTYPE Iの「ノーマル(ノーマルにも細かいグレードはありました)」、TYPE IIの「ハイポジション(クローム、CrO2など)」、TYPE IIIの「フェリクロム」、TYPE IVの「メタル」があり、タイプの数字が大きくなるほど高音質とされていました。

ちゃんとした機材と録音方法をすれば、はっきり違いはでるようなのですが、たいして音の違いも分からない子供時代、安い機材で録音するのに、わざわざ値段がちょっと高い「ハイポジション」や「メタル」テープで録音して悦に浸っていたものです。

また、1980年代を中心にカセットテープ全盛時には、カセットテープのCMにスティービー・ワンダーやワム!やボン・ジョヴィなど、大物ミュージシャンがバンバン起用されていました。広告に影響を受けてテープを選んだ人も少なくないのでは?

3. 家族が大切にしていたテープに上書きしてしまい喧嘩に発展!?

急に録音したい番組があった時、ちょうど空きテープがないと、そこらへんにあるテープに上書きをしていました。カセットテープには上書き防止用の爪がありますが、他に上書きしてもいいテープが見つからないときには、この爪の穴をテープなどで閉じると、簡単に上書きができてしまうのです。実はそれが家族の大切にしていたテープで、あとで喧嘩になることも…。

4. 上書きする前に入ってた曲が薄っすらと残っていて聞こえてくる

上書きした際の「あるある」としては、上書きする前に入ってた曲が薄っすらと残っていて聞こえてくることがありました。静かな曲ならなおさら、うっすらとハードな音楽がバックで聞こえると興ざめしたものです。古いデッキで上書き録音した場合や、メタルテープでは音残りがしやすかったよう。

5. テープが引っかかってビヨーンと伸びてしまう

また、カセットデッキからテープを取り出すときに、たまにテープが引っかかってビヨーンと伸びてしまうことがありました。

そんなときは慌てず、下の画像のように六角形の鉛筆(角のない丸い鉛筆だと空回りする)を取り出し、カセットテープの穴に差し込んで鉛筆を軸にカセットテープをグルグルと振り回せば、あっという間に元通りに。

せっせとこんなことしていましたよね。

6. 家族の「ただいまー」に邪魔された録音

最後に、カセットテープの思い出を語るときに必ずといっていいほど出てくる、カセットデッキをテレビの前に持ってきてテレビ番組の音声を録音した思い出についてです。

カセットテープが日本で普及しはじめた1970年代初期は、テレビに音声出力端子が付いていないものが多かったようで、テレビとカセットデッキをケーブルでつなげて録音することができず、こうするしか方法がない状況でした。音声出力端子が付くようになった後も、その技術進化に気づかずに(親などに教わらず)、著者を含め同じ方法で録音し続けていた人も少なくなかったようです。

この録音方法の一番の欠点は、なんといってもテレビ音声以外の音も拾ってしまうこと。途中で電話機や玄関の呼び鈴、時計の時報がなったり、そして最大の敵(?)は、録音していることを知らずに声をかけてくる家族の存在でした。

録音途中に「ただいまー」と親が帰ってきたり、「◯◯~、ご飯よ~」なんて呼ばれることもあったでしょう。「しーっ!今、録音してるんだからー」などと家族に小声で諭す声もまた、しっかり録音されてしまっていたものです(親の声が邪魔な以上に、自分の声に違和感を感じショックを受けることも)。

懐かしいカセットテープの思い出の数々

懐かしのカセットテープあるあるをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

そういえば、古いタイプのカセットデッキでは、録音を止める時にストップボタンを押す「ガチャン」という音も録音されてしまっていました。当時はこの音なんとかならないのかな…と思っていましたが、それも今となっては懐かしい思い出です。

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Spotlight 編集部 服部淳 このユーザーの他の記事を見る

Spotlight編集部。東京都出身。ウェブの編集をやったり、文章書いたりしてます。脚本家の端くれでもありアニメ好き。かなりの酒好きで、頻繁にそこここで酒に飲まれてます。
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