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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
2016年9月4日(日)に日本国内で性感染症の1つである「梅毒」の感染が急激に増加しているというニュースが報道されました。

2011年には年間827人であった梅毒の感染者数が、2015年、つまり昨年には2697人と3倍以上に増加しています。2016年はすでに7月の段階で2000人を突破しており、年内に4000人を超えると予測されています。

今回は感染を広げる「梅毒」について、医師から解説をしていただきました。

梅毒の感染する原因

梅毒は梅毒トレポネーマという病原体によって感染します。皮膚や粘膜の微細な傷口から侵入すると考えられています。

感染経路はセックス及びオーラルセックスといった性的な接触、母子感染、輸血によるものや血液製剤などによる可能性が考えられます。

梅毒の症状

【第1期】
感染してから3週間くらいから3か月くらいの状態で、梅毒トレポネーマが入り込んだ部位に硬性下疳と呼ばれる痛みのない硬結を生じた後、潰瘍ができ、鼠径のリンパ節が腫れます。

【第2期】
感染してから3カ月から3年くらいの状態をいい、以下のような症状があらわれます。

・体中のリンパ節の腫れ
・発熱
・バラ疹と呼ばれる発疹が全身に出る
・関節の痛み
・全身のだるさ

第2期を過ぎると潜伏期を経て数年から数十年で第3期に進行するといわれます。

【第3期】
感染してから3~10年ほどで、皮膚や骨などにゴム腫と呼ばれる腫瘍ができるようになる。

【第4期】
感染してから10年以上たった状態で全身に腫瘍が出たり、脳梅毒などの状態になったりして死亡することがあります。

現在ではあまり見られません。

「コンドーム」の使用だけでは予防できない

梅毒は、皮膚の微細な傷からも侵入、感染を起こすと考えられているため、コンドームで陰茎を覆うのみでは感染を防ぎきれないと考えられます。

女性の間で梅毒流行の背景に「出会い系」

女性の梅毒感染者が目立って増えており、昨年までの5年間で10倍以上も増えているそうです。特に若い女性が多くなっているようです。

若い女性の間で梅毒の感染が増大している原因の一つとして、例えばいわゆる出会い系などで知り合って、あまり相手の背景を知らないうちに性行為に及ぶ、といったことが増加していることも挙げられるのではないでしょうか。

梅毒の感染を防ぐ検査、予防接種

梅毒は様々な性的接触で感染しうる病気ですから、決まったパートナーが出来たり、結婚する、といった場合にはお互いの安全を守るためにもぜひ、1度2人で検査を受けておくべきですね。

また、心配な場合は性的接触から4週間を過ぎたら、病院や保健所などで検査を受けるとよいでしょう。

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医師から「梅毒感染の流行」への警告

梅毒は決して昔の病気ではなく、現在も流行している病気ということができ、且つ進行性の病気です。

おかしいなと思ったら、検査を受けるようにしましょうね。 

(監修:Doctors Me 医師)

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