記事提供:東京都議会議員 おときた駿 公式サイト

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

今日は地元北区で「秋のフェスティバル」が行われ、東京青年会議所メンバーとして運営側に参加をしていたのですが、豊洲新市場に関する衝撃的なニュースが飛び込み、都知事が緊急記者会見するなど極めて慌ただしい1日となりました。

豊洲市場、盛り土せず=汚染対策、主要施設で-築地問題で緊急会見・小池都知事

すでに大きく報じられている通り、従来の都の説明によれば豊洲新市場では地盤「全体」に対して2メートルの土の入れ替え・2.5メートルの盛り土が行われていたにもかかわらず、実際には卸・仲卸などが営業する建屋の下では盛り土による対策はしていなかったことが発覚しました。

この東京都による不正確な説明は、築地市場の豊洲移転に向けて努力してきたすべての関係者と、消極的ながらも「移転やむなし」として容認・協力してきた多くの方々に負の影響を与えるものであり、私自身も強い憤りを隠すことはできません。

確かに一部ですでに指摘がされている通り、

「そもそも盛り土の上に建屋を立てるなんて、強度の問題から困難。建築法にも触れる恐れがある」

「汚染土壌を削った時点で対策は事実上完了している上に、土よりもコンクリ&空間のほうが安全性が高い」

という主張は頭では理解できますし、今後の調査でも「安全性には問題なし」となる可能性は十分にあると思います。

参考:豊洲市場の盛土の話‐Togetterまとめ

しかしながら、であれば都は当初からそのように正確に説明すべきであったことは明白であり、一部にでもこのような不正確な情報が混ざってしまえば、

「東京都の言うことは、もうすべて信用出来ない!」

という声が噴出するのも当然です。

ただでさえ移転に不安や疑義が渦巻く中で、ここから信頼を回復することができるか、ややもすれば困難なフェーズに入ってしまったように思います。

そして私自身もこれまで都の説明で「良し」としていた情報を、いま一度すべてゼロベースで見直していく必要を痛感しているところです。

お恥ずかしながら、この図を見ながらの説明を聞いて、私自身も完全に盛り土の上に建屋があると信じこんでました…そのために杭をぶっさしまくっていたのかと…。

何度も直接説明を聞いていた議員ですらこのレベルなのですから(いや私がド文系なのが悪いのだけど)、大半の都民は「騙された!」と感じてしまっているのではないでしょうか。

小池知事が記者会見で表明したように、安全性の再点検当然のことながら重要です。

また、説明と実際のオペレーションの「ズレ」がどこで生じたのか、しっかりと点検していく必要があるでしょう。説明が不正確だっただけならまだしも、仮にどこかで計画変更があったとすれば、そのプロセスにも疑義が生じます。

一方で本日の記者会見の中では、「なぜ、このようなずさんな情報公開が行われたのか?」という点について、まだほとんど明らかにされませんでした。

事業者や都民向けに堂々と書かれたこの図に対して、都の職員が間違いに気づいていなかったとはにわかに考えられません(私は気づきませんでしたが…)。

「多少不正確だけど、この程度の概念図の説明で十分だろう」

と思って通したのか、はたまたなんらかの「意図」があってこの説明が生まれたのか…週明けすぐにでも、都職員たちの認識を確認する必要があります。

ちなみに同じく都の資料である「地下水管理システムに関する説明資料(技術会議資料)」(http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/pdf/pdf/gijutsu/siryo/18-3.pdf)では、建屋の下には盛り土が描かれておらず、実態に近いものにきちんとなっています。

都職員の、少なくとも技術者レベルでは間違いなく共有されていたはずの事実が、なぜ重要な広報レベルで歪んでしまったのか。この責任の所在は明確にし、徹底した再発防止に努めなければなりません。

先般も知事の海外出張経費の予算組でも、あまりにもずさんな見積もりが行われていたことが発覚し、大きな問題となりました。

新都政の積極的な情報公開により、東京都の信じがたい事業・運営の実態が次々に明らかになりつつあります。

こうした現実から目をそむけるのではなく、ここを一つの機会と捉えてすべての悪癖をさらけ出しておかなければ、都民からの信頼回復など夢のまた夢です。

「間違った情報を与えることは、都政の信頼回復に逆行する。全都庁の職員を粛正したい」

「粛正」とはやや強い言葉ではありますが(「粛静」にあらず!)、この知事の言葉がしっかりと実践されるよう、私も議会から後押しと政策提言を行っていく所存です。

本件についての情報はまた週明け、しっかりと調査をしてまたお知らせしていきたいと思います。

それでは、また明日。

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