労働は美徳

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働いて賃金を得ること。これは生活のためには欠かせないことです。日本では労働は美徳とされ、それが文化となっています。「仕事をしている人は努力をしている」という観念が「残業をする人は頑張る人」という風潮となり、それが今でも残っている日本に対し、海外では「残業する人は時間内に仕事がこなせない人」と見なされます。

そして多くの残業者を出している会社は「社の労働管理に問題がある」と指摘されることに。では、海外では残業をしないのかというとそうではなく、筆者の住むイギリスにも残業のある会社はあります。ただ、海外では仕事とプライベートの線引きがきっちりとされているために、それが日々の仕事の時間にも反映されるライフスタイルとなっています。

世界で働き過ぎの国第3位は?

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海外に住んでいると「日本人は本当に働くよね」という言葉をよく聞きます。では、世界でいちばんよく働く人種が日本人なのかというと、そうではないようです。

出典 https://www.weforum.org

ヨーロッパ諸国を中心に日・米を含め38ヶ国の先進国が加盟する国際機関である「OECD (経済協力開発機構)」によると、3年前のデータですが、最もよく働く人がいる国の3位がギリシャ、2位が韓国、そして1位がメキシコとなっており、「よく働く国」といわれる日本は21位でした。世界で比べると日本はそんなに働き過ぎではないということになります。

「過労死」という言葉を生み出した日本

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では、なぜ「日本人は残業時間が多い」ということにフォーカスされるのかというと、やはり文化的背景があるのではないからでしょうか。「過労死」という言葉を生み出したのは日本。世界基準で見ると21位という事実でも、日本の社会の在り方が「残業を風潮と認めている会社」が少なくないことが問題ではないかという声もあるようです。

最近では、残業時間に上限を決めなるべく残業時間を減らすように設けている会社もあるようですが、社会全体が「残業は当たり前」という意識の中で働いているために自分の仕事が終わって帰宅したくても、なかなかできないという状況を生み出しているのも事実。

ある公立学校に勤務する女性のツイートが話題に

職員室
by khf_fjs

ある女性がツイートした内容に、筆者も心を痛めました。ある公立の学校に勤務している女性は「道徳心を養うように教育している学校なのに、職員室はブラック」と悲しいツイートをしています。

多くの怒りの声が寄せられているそのツイートをご覧ください。

社会にはいろんな人がいます。個々の職場もそうした多種多様の集まり。とはいえ、同僚のこの言葉はあまりにも非道徳すぎないでしょうか。

怒りのツイートをした人に、この女性が返した言葉がとても重いと思いました。確かに仕事をこなすことは大切。でも、この女性は定時を超えてまだ1時間残業した後でこのように言われているのです。

人間関係が絡む職場では、やはり人対人の付き合い方というのが大切ではないかとこの女性も言いたいところなのでしょう。

仕事のあり方について考えさせられる

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正直、「残業する人は頑張っている」と思う風潮がある日本ではこうした心無い言葉を発せられる人も少なくないのでは、と思ってしまいます。例えば個人主義のイギリスでは企業の中にいる個々の意識を大切にする傾向があるために、やはり雇用者はリスペクトされています。

「もう死んでいるんだから」というあまりにも非常識な言葉を返す人の方が周りに顰蹙を買うことは間違いないでしょう。

国によって、働き方のスタイルが異なるのは当然。とはいえ、どんな仕事でも人とのコミュニケーションで成り立っているもの。それは在宅ワークだって同じ。ましてみんながいる職場で、同僚に対してのリスペクトがないと悲しくなってしまうのは当たり前ではないでしょうか。

自分の人生や価値、そして心を犠牲にしてまでする仕事には意味があるのか…そんなことを考えさせられるツイートです。あなたはどう感じますか?

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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