ウエディングは家族にとっても一大イベント

Licensed by gettyimages ®

結婚式を迎える本人はもちろんのこと、花嫁・花婿側の家族だってドキドキしながらその特別な一日を迎えようとすることでしょう。海外では、特に花嫁の父は娘と一緒にヴァージンロードを歩くという重要な役割が科せられています。

大切な娘が新たな人生への旅立ちをする日…。父親にとってもそれは忘れられない日になるはず。そしてそんな父と感動をシェアすることができる花嫁は本当に幸せ。でも、全員がそんな幸せな境遇にいるとは限りません。

大好きな父と一緒に撮ったウエディングフォト

出典 https://www.youtube.com

ベッカさんとサラさんは双子の姉妹。ウエディングドレスを着て大好きなお父さんと一緒に記念写真を撮りました。でも、この日は姉妹の結婚式ではなかったのです。婚約さえしていないベッカさんとサラさんがウエディングドレスに袖を通したのは、深い事情がありました。

父はアルツハイマーを患っていた…

出典 https://www.youtube.com

ベッカさんとサラさんの父、スコットさんはいつも娘を支えてくれる大きな存在でした。ところが、アルツハイマー病を患い、その進行は早く、いつまで家族の顔を覚えていられるかわからないという段階になっています。

それどころか、「自分たちが結婚する日にはもしかしたら父はこの世にはいないかも知れない…」そんな厳しい現実を突き付けられたベッカさんとサラさんは、なんとかしてスコットさんに特別な日を、記憶があるうちに作ってあげたいと思いました。

大好きな父がアルツハイマー病になる辛さ

出典 https://www.facebook.com

筆者の父も認知症でアルツハイマー病を患っています。子供の頃よく散歩に連れて行ってくれた父、そして筆者が成長してからも寡黙ではあったものの常にサポートしてくれていた父。そんな大好きな父の面影が、今はなくなってしまうほどに消耗し、変わってしまいました。

認知症を患う本人よりも、正直傍で支える家族の方がより多くの苦悩や葛藤があると思います。きっとベッカさんとサラさんもそんな辛さを味わっているのではないでしょうか。

現在は24時間体制で介護が必要なスコットさん

出典 https://www.facebook.com

一生に一度の大切な日を、愛する父とシェアすることができないかも知れないという悲しさを乗り越えて、この日姉妹はウエディングドレスに袖を通し、ウエディングフォトの撮影に挑みました。

「父はとても嬉しそうでした」

出典 https://www.youtube.com

「絶対に父と思い出を作らなきゃと思いました」

出典 https://www.youtube.com

この日、それぞれの心にそれぞれの思いがあったことでしょう。何よりスコットさんが喜んでくれていたのならば、サラさんもベッカさんも甲斐があったというもの。たとえ、この日の記憶がスコットさんの中から消えてしまう日が来たとしても、一瞬でも幸せな時間を娘二人と共有したことは、スコットさんにとって何より幸せだったのではないでしょうか。

アメリカでは500万人の認知症患者がいるとされています。日本でも認知症患者の数は増加傾向にあります。認知症患者への待遇が手厚い社会ならいいのですが、日本はまだまだ厳しく、介護をする側が経済的にも大変で心身共に疲弊してしまうという現状。

決して珍しくはない病気となっているからこそ、社会待遇にも力を入れてほしいと認知症患者を持つ家族として思う筆者です。

出典 YouTube

この記事を書いたユーザー

Mayo このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • 海外旅行
  • 育児
  • テレビ
  • カルチャー
  • 美容、健康
  • ファッション
  • 感動
  • コラム
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス