「月曜から夜更かし」に登場したことで一躍時の人となったピン芸人のももちさん。シングルマザーとしても奮闘中の彼女は自分の経験した育児をブログにて綴っています。それはお子さんを持つ多くのお母さんたちに共感され人気です。

今回はももちさんの息子さんが幼稚園だった頃のエピソードをご紹介します。
息子さんは現在18歳。すこし発達がゆっくりだった息子さんが、幼稚園で受けた信じられない仕打ちがあったのです。

それは信頼していた先生が辞め、園の経営方針が変わってしまったことからはじまる

出典 http://ameblo.jp

祖母の葬儀は無事に終わり、息子は三学期を迎えた。
卒業の季節。
少ない人数の年長さんを送り出す。
息子は仲良くしてくれた年長さんが卒園してしまうことをよく理解しておりボロボロ涙をこぼして泣いた。
1年間で心が成長した息子。
ゆっくりでいい。ゆっくりでいいから成長して欲しい…
そう思っていた矢先

『私、3月で園を辞めるの。』
『え!??』

息子の担任の先輩の言葉にびっくりした。
『凄く安心して預けられたのにどうして??』
急に不安になってきた。
先生が変わって環境が変わったら息子の成長はどうなるのか…
そして先輩はなぜ急に幼稚園を辞めてしまうのか…
いろんな不安を抱えたまま息子の年少期は終わった。
束の間の春休みを楽しみ、息子は年中さんになった。
先輩が辞めた後、教員は増えず完全家族経営のような形になった。
果たして大丈夫なのだろうか…

この後不安は的中する。

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「タマゴバッチが嫌」と息子は言う

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『どうしたの?なんで着替えないのよ?』
息子はうまく説明は出来ないが、ただとても嫌な顔をしていた。
『言わなきゃわかんないよー。なんかあったの?』
しばらく顔を見ながら聞いているとやっと口を開いた。
『バッチ…やだ』
『バッチ?』
なんだそりゃ?全く分からない。
『お友達と喧嘩したりしたの?』
首を横に振る。
『じゃぁ眠いの?』
また首を横に振る。
『バッチが嫌なの?』
大きく頷く。
バッチ???謎だ。

次の日から朝、旦那がいる日はバス乗り場まで送っていってもらった。
『送ってきたよー。ねー、あんなに先生愛想なかったっけ?』
『やっぱそう思う?』
『まぁ近々授業参観あるから様子見てくるか?』
『だねー。』
息子の様子は気になったが【バッチ】と言われても全く分からず…
なんとか幼稚園に通わせつつ参観日の日を迎えた。
『こんにちは!』
息子の同級生のママに挨拶した。
『いつも元気だねー!柏崎さん!』
『そんなことないよー。』
他愛ない話をし挨拶をした。
『ねえねえ、ちょっと聞いてもいい?』
『何?』
『バッチって何?』
そう聞くとママの顔がくもった。
『うちの娘がさーお風呂で言うのよ。【タマゴバッチが嫌】って。』
『タマゴバッチ!?』
授業参観の内容など全く耳に入らない。
『何それ?詳しく教えて?』
1番後ろの隅でママと小さな声で【タマゴバッチ】の秘密を教えてもらった。

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信頼していた先生が辞め不安なスタートを切った新学期、息子さんが園に行きたがらなくなります。先生の様子も変わっていき、どうしたんだろうと思っていた時にももちさんは「タマゴバッチ」の存在を知りました。

その正体はできないことがあると貼られるバッチ

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『なんかね…娘とお風呂に入ってる時にしゃべり出したんだけどさー』
Aちゃんはとても言葉も早く、よく息子の面倒を見てくれた優しい子だった。
『うちの子なんかあるとすぐ言うんだけど』
『いやー、羨ましいわぁ。うちはうまく伝えられなくて1人モンモンとしてるよー!』
『で、娘が急に【タマゴバッチ】の話をし出したのよ。』
『で、なになに??【タマゴバッチ】』
Aちゃんママの声はなお小さくなる。
『なんか先生が用意したらしいんだけど、いろいろと出来ないと貼るみたいなのよ。』
『はぁ!?何それ??』
私は小さい声と大きなため息でこの言葉を吐き出した。
『うちは入園の段階で息子の発達の件とかちゃんと言ってるんだよ?
え!?うちもやられてんの!??』
つい早口になる。
『いやー!そこまでは分かんないんだけどね?』
Aちゃんママも小声で早口になる。
授業参観も終わり息子を連れて帰宅した。

早速息子に聞いてみる。
『タマゴバッチ、貼られてるの?』
『うん…』
『それが嫌だったの?』
『うん…』
『先生に聞いてみてもいい?』
『うん…』
夜、旦那が帰ってきたタイミングで相談した。
『タマゴバッチって何!?』
『そーなるよねー。』
Aちゃんママに聞いたことをそのまま伝えた。
『幼稚園行くぞ。』
『うん。』
満場一致で私たち夫婦は幼稚園へ乗り込むこととなった。

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息子さんの友達のお母さんにそれとなく尋ねるとタマゴバッチの全容が明らかになりました。それは「何かできなかった時に貼るバッチ」だというのです。それを聞いて園の教育に不信感を持つようになったももちさんは…。

園に乗り込み園長と担任に直談判

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次の日、朝のお迎えの時
『おはようございます』と活気のない先生が出て来た。
『おはようございます』
息子がバスに乗り込むと本題を話す。
『先生、今日お話があるので14時頃園に伺っていいですか?』
『はい、お待ちしてますね』
何の話をするかわからないから表情は変わらなかった。
『いってらっしゃい』
バスの中の息子に手を振った。
その日は旦那が休みだった。
幼稚園の終わる一時間前に行って息子と帰って来ればいいだろう…
そのくらいの多少軽い気持ちだった。
午後14:00頃、私と旦那は園長室へ入った。
『あらー柏崎さん、こんにちは』
まだ何を話すか全くわかっていない園長先生と理事長。
『今日はどうしましたか?まずはお茶でも。』
『ありがとうございます』
私たちはお茶を少し口に含みすぐにテーブルにおいた。
『で、お話なんですけど…』
まず私が口を開いた。
『園長先生は【タマゴバッチ】をご存知ですか?』
正直この時の返事は記憶にない。
ただ自分の覚えている範囲で書いていく。
『授業や生活の中で息子が出来ないことがあった時に貼られるそうなんですが?』
『うちの息子も貼られるそうなんですがどうゆうことなんでしょうか?』
私はとてもイライラしていてかなり強い口調で話したと思う。
『ちょっと先生を呼んできましょうか?』
『まだ子ども達の面倒見ている時間じゃないんですか?』
『B先生(副担任)がいますので』
こうして私たち夫婦は担任と直接対決することになった。
『失礼します』
すぐに先生が来た。
さっきの質問をする。
先生の顔は無表情で以前のような明るさはない。
『はい…貼ってます。』
『それを息子が嫌がっている様子なんですが…
他の子たちも…
それを貼られた時の子ども達はどんな気持ちか考えたことありますか?』
『いやいや!柏崎さん、落ち着いて!』
次に口を開いたのは理事長だった。
『落ち着いてますよ。出来ない時に貼るってどうゆうことなんでしょうか?
うちは入園時に発達がゆっくりだってお話しましたよね?
他の子より出来ないことがあるってお話しましたよね?
なのにどうしてこうゆうことをするんでしょうか?』
『だから…お遊戯がうまくできなかったりとか…』
『お遊戯踊れないとそれはダメなことなんですか?それともうちの子がなにかご迷惑をおかけしましたか?
入園時ちゃんと【ゆっくりでも大丈夫です。しっかりお預かりします】って言ってましたよね?
こんなことをされる為に入園させた訳ではありません!』
途中、もっと腹立たしいことを言われた気がする。
【子どもに甘い】だとか【バカな親だ】とか。
『もう結構です。今日限りこちらの幼稚園は辞めさせます!』
私は大声で言い放った。
旦那も私の目を見て頷いた。
『息子を連れて帰ろう。』
3人とも怪訝な顔をした部屋を後にし、教室へ向かった。
『帰るよー!』
B先生が息子を呼んでくれた。
『ありがとうございました。』そう先生に言い幼稚園を後にした。

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詳しい事情を聞くため旦那さんとともに園に乗り込んだももちさん。息子さんの事情を知っているはずの園がどうしてことをするのか、直談判しましたが心ない対応をされて園をやめることに。

幼稚園に行かなくて良いというと泣き始めた息子さん

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旦那と私は家に息子を連れ帰った。
『もうあの幼稚園行かなくていいよ?』
と伝えると私と旦那のところに来てワンワン泣いた。
うまく言葉では伝えられないが伝えられない分心の中でいろんなことを思っているのだろう…そう感じた。
数日後、息子が幼稚園に来ないことを心配したお友達がママと一緒に遊びに来た。
『あーそーぼ!』
『ちょっとー!どうしちゃったのー??』
私はお茶を飲みながら園での話をした。
『あー!うちの上の子も言ってた!タマゴバッチでしょ?』
『そう。常識的に考えてありえないし、園の方もどちらかと言えば担任の擁護に回る感じだったから夫婦満場一致で退園させてきたわ。』
『そうだったのかー。
うちも実はさ、幼稚園どうしようか悩んてるんだよね?』
『そうなの?』
『うん。先生変わってから園の雰囲気変わっちゃったよね。』
『先生はみんなに平等だったもんね。』
『せっかく少人数の幼稚園に入れたのにこれじゃね?』
この後数人が園を辞めたと、このママから聞いた。
理事長が自分の園のホームページに『バカ親がいる』と書いていた。
『教育の場』でタマゴバッチを使い【できない子】と言うレッテルを貼る方がよっぽどバカだ。
少なくとも私はそんな先生に勉強を教わって来なかった。
私にとって学ぶ場所は【楽しい場所】だった。
だから、たった5歳の子どもにそんな思いをさせる幼稚園は【変な場所】としか感じなかった。
私が若いからなのか、激しくそう感じてしまった。
不思議に思ったら聞く。それが私だ。
その後旦那と次の園を探すため途中入園させてくれる園を探し始める。
新しい制服や体操着も買わなければいけない。
今までお金に困りきっていた我が家であったが
子どもが生まれて5年。
旦那の借金を全て返済できていた。
全てがゼロからの出発。
前向きで明るい人生の始まり…。
だったら良かったのだが…。

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息子さんにもう幼稚園に行かなくても良いことを伝えると今まで我慢してきたものが溢れたのか泣いてしまいました。また他のお子さんを持つママも幼稚園を辞めさせたんだそうです。

そんな息子さんはいま18歳!

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こんにちは。
昨日はたくさんの方にブログを見ていただいて本当にありがとうございます。
それだけ育児に対して悩んだり辛い思いをしたり、はたまたそれを目の当たりにされている方がたくさんいらっしゃるんだろうなと思いました。
まず私は『発達障碍』と言う言葉が嫌いです。
なぜ『障碍』なんだろうかと。
誰が区切った?と。
ただちょっと覚えにくかったり、理解が大変だったりただそれだけじゃねぇかよと思うわけです。
時間をかければ理解できるし飲み込めるのになぜそこに時間をさいてあげられないのか…
それが疑問でした。
『発達障碍』=『育てにくい子』=『手間のかかる子』
と言う考え方の多いこと!
みんな平等に学ぶ権利はないのかい!?と何度もブチ切れてきました。
すいません。今後もブチ切れエピソードは続きます。
そして私も壊れます。
私は、私のように誰1人壊れて欲しくない。
ちょっとゆっくりさんのママにいつでも笑顔でいて欲しい。
だってママはやっぱり家族の太陽だから。
だから私は今までの思いをそのまま書き続けます。
もうすぐ100回目を迎える『育児トーク』
皆様の心を少しでも前向きに出来れば私は本望です。

そして我が家のゆっくりさん。
お母さんは大した人間じゃないのに
お母さんと一緒にいてくれた大切な戦友みたいな息子くん。
お母さんはキミがもうすぐ成人していつか家族を持つ日を楽しみにしてます。
常に前向きに
夢と希望を持って。
では、今後も『育児トーク』をどうぞよろしくお願いします。

出典 http://ameblo.jp

あれから10年以上の月日が経ち、あの頃幼稚園生だった息子さんは18歳の青年へと成長しています。ももちさんがこうして育児トークを書くのは「発達がゆっくりな子供の親に読んで欲しい」という思いがあるからとのこと。

これを見たお母さん方は「自分だけが悩んでいるんじゃないんだ」と、とても励みになりますよね。

大きなお子さんを持っているお母さんだとはとても見えない若々しいももちさん。しかし若い頃は多くの苦労をしているようです。そして息子さんのように成長がゆっくりな子供に「できない子」とレッテルを貼られることにかなり怒りを感じていますし、そんな態度をとる幼稚園にも不信感を感じたそうです。確かにこのエピソードを見ると恐ろしい幼稚園があったもんだと感じました。

ももちさんのこう言った赤裸々な体験を見ることで励まされるお母さんもたくさんいるのでしょうね。
お子さんのために幼稚園に乗り込み直談判したももちさんの愛情と心の強さは本当にかっこいいですね。

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