記事提供:Photrip

旅は孤独だ。言葉も食べ物も聞こえてくる会話も、親しみのないものばかり。そんな心境でいた私の前に突然姿を現した存在が、キョウコだった。

・出会いはスイス

キョウコと初めて会ったのは、どこにでもある町のスーパー「coop」。喉が乾き飲み物を選んでいると“その姿”が不意に視界に入った。その瞬間から、すっかりキョウコに心奪われていた。

400mlと小柄なボディには「KYOKO」「PURE BREWED JAPANESE TEA」、そして「NO SUGAR(0CALORIES)」の文字。横に並ぶお茶類はすべて砂糖入り。

キョウコは異彩を放つ存在だった。その値は2.30スイスフラン(約244円)と相場より若干高いが、ここは惜しまない。さっそく宿へお持ち帰りすることに…。

・生みの親はUCC

部屋に到着。あらためてキョウコを隅々まで見てみると、コーヒーでもおなじみ「UCC」が製造元だ。記載の公式HPによるとキョウコは静岡県産の茶葉使用とのことで、裏面に「100%JAPANESE」とある表記にも納得がいく。

ああ、もう待てない。初めてだから特別に、部屋にあったグラスに恭しくそそぐ。口を近づけるとレモンがキュンと香るが、飲んでしまえば生粋の緑茶の味だ。苦みや渋みがまったく無く、すいすい飲める。外国人にはきっとウケる。

・世界へ羽ばたけキョウコ! またいつか

ただ日本人の私に“レモンの緑茶”は、郷愁どころか新感覚。キョウコはずっと前衛派だった。無糖のお茶が恋しくてたまらなくなったら、きっとまた思い出すだろう。

キョウコの現時点での進出先はスイスとイギリス、アイルランド、アメリカの4ヵ国のスーパーやキオスク。異国の地での健闘を、陰ながら祈っている。

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