出張や旅行に行くとき、あなたはどのランクの座席を選びますか。

「エコノミーしか考えたことがない」と思っていたり、「ビジネスクラスに乗っているのは、どこかのエグゼクティブか、大企業の部長か、還暦に手が届きそうなおじさまばかり」と勘違いしていませんか。

成功を目指して日々努力する、忙しい人こそ、ビジネスクラスに乗ってほしいと筆者は考えています。その理由を紹介します。

エグゼクティブ層がビジネスに乗る理由は?

そもそもエグゼクティブな人々はなぜビジネスクラスに搭乗するのでしょうか。

「偉い」からでしょうか。もし、答えがイエスなら、「見栄」の為にビジネスクラスに搭乗していることになりますね。自分が偉いということを周りにアピールする為にビジネスクラスに乗る必要がある、という理屈になってしまいます。確かに「偉いからビジネスクラスに乗っている」人も大勢いるような気がします。

「たくさん稼いでいる」からでしょうか。この答えをイエスだと考える人は意外に多いと思います。「ビジネスクラスに乗りたいなら、それくらい稼いで見ろ!」という理屈です。
ですが、もっと単純に考えてみましょう。ビジネスクラスに乗るのは、誰かの為ではなく、ほかでもない、自分の為です。

忙しい人こそ移動中が大事

旅行でもビジネスクラスを利用するべきだと筆者が考える最大のポイントは、移動中に「しっかり寝られる」ことです。

20代ならともかく、30代・40代ともなると、日本からの長距離便、特に、アメリカやヨーロッパへの移動で、時差ボケが数日直らず、旅行中もずっと寝不足…なんてこともよくあります。

そうならないために、特に夜間の長距離便なら、「持ってきてしまった仕事・読書・メール」、そんなものはすっぱり諦めて、キャビンアテンダントが完璧なタイミングで持ってきてくれる「アイマスク・耳栓・ソックス」の三種の神器で眠りに落ちるのが正解かもしれません。

女子スポーツチームの成績にも変化

2012年のロンドンオリンピックで銀メダルを獲得したサッカー日本女子代表チームが、ロンドンからビジネスクラスで帰国したというニュースは、記憶に新しいと思います。女子チームは、前年のFIFA女子ワールド・カップ優勝後の帰国便も、ビジネスクラスでしたが、ロンドンオリンピックへ向かう12時間の機内は、プレミアム・エコノミーで過ごしたそうです。

ちなみに、ロンドンオリンピックでメダルに手が届かなかったサッカー日本男子代表チームは、帰りだけプレミアム・エコノミーに格下げされることもなく、往復共ビジネスクラスだったそうです。こんなニュースが取りざたされるのは、意外にも、日本に限ったことではありません。

オーストラリアの地元紙『The Sydney Morning Herald』(2016年2月3日付、オンライン版)によると、実は、2012年のロンドンオリンピックでは、男女同権先進国ともいうべきオーストラリアのバスケットボールチームでも、男子はビジネスクラス、女子はプレミアム・エコノミーでした。

ファンや女子選手の猛反発により、とうとうオーストラリアのバスケットボール・アソシエーションが規定を変更し、男女共、長距離便はビジネスクラスで移動できるようになったそうです。

ビジネスクラスで成績向上

バスケットボール・オーストラリア女子代表チーム、オパールズ(Opals)のコーチによると、ビジネスクラスで移動できるようになってから、チームのパフォーマンスは、大きく向上したそうです。

例えば、オパールズは、2014年のヨーロッパ遠征後、一旦オーストラリアに戻り、ワールド・チャンピオンシップを戦い、その直後にトルコに移動。そんな長距離移動と連戦続きのハードな日々を戦い続ける為には、ビジネスクラスで、しっかりと疲れを取ることが重要でした。

ビジネスクラスに搭乗し、しっかりと疲れを癒し、結果を出す。スポーツ界でも、ビジネスの世界でも、変わりありません。オススメは、短距離移動はエコノミーで仕事をして、長距離便ならビジネスクラスで休む。メリハリをつけることで、自分だけの時間を取り戻してみませんか。

林 立恵
早稲田大学政治経済学部、大学院法学研究科卒業。法学修士。政府系金融機関・外資系金融機関に勤務し、融資審査業務などを担当した。現在は国際機関勤務の夫、子供2人と共にアジア圏在住。

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