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日本人は古くからアレンジすることが大好きです。中国から輸入された漢字を独自に崩してひらがな・カタカナを生み出し、お茶が持ち込まれると茶道という日本独自の精神世界を生み出しました。

そして近年では、ゴシック調の時代をリスペクトしたゴシックファッションと日本独自のロリータスタイルを合わせた「ゴスロリ」などがあります。

このようなアレンジは食べ物の世界でも同じこと。日本に持ち込まれて本来の調理法から日本独自にアレンジされた食べ物、また日本で生まれた外国風の食べ物の数々を紹介していきましょう。

餃子

日本のほとんどの中華料理店のメニューにある餃子。日本では焼き餃子が一般的ですが、本場中国では焼きません。

中国で餃子は、水餃子のことを指すので、現地のレストラン・食堂で餃子を注文すると水餃子しか出てきません。また日本では餃子はご飯とともに食べることが一般的ですが、中国で餃子を食べようとすれば、基本は餃子のみです。なぜなら餃子の皮で主食の小麦粉、餡の肉と野菜でおかずとして完結するからです。

しかし日本での餃子の立ち位置は、あくまでもご飯のお供となるおかず。そのため水餃子ではなく、油で香ばしい香りが引き立ちご飯が進む、焼き餃子が発達したようです。

麻婆豆腐

餃子と並んで日本でよく食べられる中華料理、麻婆豆腐。しかし日本で一般的に食べられている麻婆豆腐は、本場中国のものとは別物。

日本での麻婆豆腐は、中国四川省出身の料理人・陳 建民によって日本人に受け入れられる味にアレンジされた上で、1970年代に店舗やテレビを通じて広められたもの。簡単に言ってしまえば、日本人が食べることができる程度に唐辛子系の辛さを抑えたものです。

とんかつ

とんかつは日本生まれの洋食。「とんかつ」の「かつ」の語源は、フランス料理の子牛や羊や豚などの骨つきの背肉「コートレット(cotelette)」。これを英語で「カットレット」と読み、それが日本語で「カツレツ」となったと言われています。

その中でも、豚肉を使ったカツレツを「ポークカツレツ」と呼んでいたのですが、その「ポーク=豚」が「とん」になって「とんかつ」になったということです。

さらに作り方も、天ぷらの手法を取り入れ、パン粉を付けて揚げる方法を採り、イギリスのソース製造を参考にして、カツにもご飯にも合う醤油ベースのソースを作り上げたのが、現代の「とんかつ」に繋がっています。

オムライス

卵の中に、ご飯を包んだオムライス。日本の母の味のひとつでもありますね。フランスの卵料理「オムレット」の中に、ケチャップで味付けしたご飯を包んだものです。言葉もフランス語の「オムラット」と英語の「ライス」を組み合わせた和製英語という、れっきとした日本生まれの洋食です。

発祥の店はいくつか知られていますが、胃の悪い常連客にマッシュルームとたまねぎをケチャップで炒めたものを卵で包んで提供した大阪の洋食屋「北極星」と、銀座にある洋食屋「煉瓦亭」の賄い料理という説が有力です。

ドリア

日本で生まれた洋食のドリア。その発祥は、戦前に横浜ホテルニューグランドで総料理長を務めていたサリー・ワイルが考案した料理です。

「体調が良くないので、何かのど越しの良いものを」という客の要望を受けて創作した料理が始まりとされています。その時作ったのは、バターライス(ピラフ)に海老のクリーム煮を乗せ、ソース・モルネとチーズをかけてオーブンで焼いたもの。

その後彼の子弟たちにより、ほかのホテルや街のレストランでも提供されて広まりました。

餃子はご飯のおかずとして受け入れられ、麻婆豆腐からは麻婆丼が生まれ、とんかつからカツ丼が生まれ、オムライスからさらにアレンジされたオムカレーやオムハヤシなども登場し、日本で広く受け入れられてきました。またドリアはご飯が身近にあったからできた料理ではないでしょうか。

「ご飯と合う」という条件が、独自のアレンジや発展をもたらしたと言えるでしょう。

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