あなたは覚えていますか?2009年1月15日。ニューヨークを流れるハドソン川に、155名を乗せた航空機「USエアウェイズ1549便」が不時着水した事故を。

上空850メートル。ラガーディア空港から離陸して間もなく発生した、航空機の両エンジン停止事故。乗員乗客155名乗せ、時速370キロで飛行し続ける機体の重量は70トン。航路は大都会マンハッタンのど真ん中でした。搭乗者のみならず、その異変を目撃したニューヨーク市民の脳裏にはあの9.11がよぎったに違いありません。

「もうダメだ…。」と誰もが思った大事故にもかかわらず、機長の決断によりハドソン川に不時着水

ソーシャルメディアが浸透した時期も重なり、当時の様子はリアルタイムで拡散され、世界中で大々的に報道。155名全員が無事だったことから、この出来事は“ハドソン川の奇跡”と呼ばれています。

機長のチェスリー・“サリー”・サレンバーガー(以下、サリー)は、名実ともに国民的英雄になったのです。

そしてこの有名な実話を映画化。監督クリント・イーストウッド×主演トム・ハンクスで贈る映画『ハドソン川の奇跡』。2016年9月24日(土)全国ロードショー公開です。

メガホンを取ったのは、アカデミー賞監督のクリント・イーストウッド。近年、世界中で大ヒットした作品『アメリカン・スナイパー』を手がけた名監督として馴染みがあるのではないしょうか。

そして155名の命を救った英雄サリー機長を演じるのは、こちらもアカデミー賞俳優のトム・ハンクス。この組み合わせだけでも、来年の次期アカデミー賞大本命の予感しかしません!

▼まずはこちらの予告編をご覧ください

出典 YouTube

ニューヨークを救い、155名全員の命を救った英雄が容疑者に…。一体なぜ?

映画では、私たちが知る“ハドソン川の奇跡”の知られざる真実に迫ります。

物語はサリー機長が、ハドソン川への着水を決断していなければ起こっていたかもしれない、まさに9.11を彷彿とさせる衝撃的な悪夢にうなされ、それを払拭するかのようにニューヨークの街をひたすら駆けるシーンから始まります。

そして、生死を分けた瞬間を共に乗り越えた副操縦ジェフ・スカイルズもサリーと同じく夜も眠れずに葛藤する日々を送るのです。

奇跡を起こした英雄として、アメリカ全土が機長のサリーと副操縦士のジェフを称賛。ハドソン川に着水した衝撃映像と、彼らを讃えるコメントが絶えずテレビから流れ続けていました。

しかし裏では、英雄たちの決断を疑問視し、彼らに容疑をかける者たちがいたのです。国家運輸安全委員会(NTSB)です。

「エンジンは動いていた」、「シミュレーションでは空港に戻れた」。衝撃的な真実が次々に明らかになります。

不時着以外の選択肢はなかったのか?乗客の命を危険に晒す無謀な決断ではなかったのか?事故発生から着水までの208秒間に、何が起きていたのか?

迫力の映像とともに、初めて明かされるその全貌をぜひ劇場で目撃してください。

“ハドソン川の奇跡”には、日本人搭乗者がいた!ニューヨークで起きた、奇跡の先の「真実」とは?

ハドソン川への着水後、機内から脱出した155名が両翼にひしめく象徴的なこのシーン。この中には当時、日本人搭乗者がいました。当時ニューヨークに赴任していた、滝川裕己(たきがわ ひろき)さん出口適さん(でぐち かなう)さんです。

1月といえば極寒のニューヨーク。当時の気温はマイナス6℃でした。しかも燃料漏洩による爆発の危険と隣り合わせ、川の真ん中で不安に怯える人々に時間はありませんでした。滝川さん、出口さん二人も例外ではありませんでした。

しかし着水後に、もう一つの奇跡が起きます。

事故現場へいち早く駆け付けた1200人以上の人々、130人の通勤客を乗せていたフェリー7隻が155名を救助。それは、わずか24分間の出来事でした。あの惨事を繰り返してはならないという、ニューヨーク市民の使命感が生んだ24分間の奇跡だったのです。

オフィシャルサイトには、映画に対して“24分間の奇跡”を体験した2人のコメントが寄せられています。

胸が熱くなりました。私自身が体験したこととあいまって、事故後の人間ドラマに感動しました。事実に即したリアルな表現にも驚きを覚えました。改めて、いま生きている喜びを噛みしめました。そしてサリー機長にお礼を伝えたい。映画を観て、そんなことを思いました。(滝川裕己・USエアウェイズ1549便搭乗者)

出典 http://wwws.warnerbros.co.jp

9.11が起こった年にNYに赴任し、その後この事故を経験しました。映画を見て、改めて思い出しました。事故で起こったことをそのままに、とてもリアルに描かれていました。肩が痛くなるほど、ドキッとしてしまいました。映画を観て、改めてサリー機長のプロ意識に感動しました。(出口適・USエアウェイズ1549便搭乗者)

出典 http://wwws.warnerbros.co.jp

サリー機長が指揮を執り、155名を迅速に誘導。客船の船長や乗客、ニューヨーク市警、消防隊ほか多くのニューヨーク市民の一致団結による救出シーンは、リアリティにこだわったイーストウッド監督が見事に描き出しています。

あの9.11アメリカ同時多発テロの後に起きた奇跡は、ニューヨーク市民に芽生えた“絆の奇跡”なのかもしれません。

若手Spotlight編集者も胸アツ!今だからこそ、見てほしい

クリント・イーストウッド監督×トム・ハンクス主演という、アカデミー賞最有力作品試写のチャンスをもらった若手Spotlight編集者。その反応は…?

クリント・イーストウッドは祖父が、トム・ハンクスは母が大ファンで昔の映画を見たことはありましたが、この作品は監督や俳優の知名度よりも、場面にぐいぐい引き込まれました。

最近、国際的イベントでも団体スポーツの活躍に感動することが多かったので、特に不時着した川のど真ん中からニューヨーク市民が一丸となって救出するシーンは、体操団体、卓球団体、競泳・陸上団体、ちょっと前だとラグビー日本代表の快挙にシンクロして胸が熱くなりましたね。今だからこそ、私の同世代にも見てほしい。(30歳・編集)

出典Spotlight編集部コメント

奇跡の救出シーンを団体競技の活躍に例えるとは!なるほどな感想にSpotlightのベテラン編集者も一安心。

映画『ハドソン川の奇跡』は、名監督と名優が奇跡の裏に隠された真実を暴くという側面だけではなく、未曾有の危機に直面した人々が団結すること、そこから生まれる絆の素晴らしさを描いたヒューマンドラマでもあるのです。

左がイーストウッド監督。右がサリー機長本人。サリー機長は「あの事故の間、関わった誰もが素晴らしい仕事をした」と市民の結束を称えています。

また、サリー機長を演じたトム・ハンクスは「サリー機長一人だけでなく、多くの人たちが助け合う姿が描かれています。日本は助け合いの国だから、きっと日本の皆さんには楽しんでもらえると思います」とコメントを寄せています。

近年、東日本大震災、熊本地震など、多くの危機を乗り越えてきた私たち日本人にも通じる“絆の奇跡”を描いた本作には、今だからこそ、私たちに伝えたかったイーストウッド監督のメッセージが込められているのかもしれません。

ぜひ劇場で確かめてみてください。

出典 YouTube

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