記事提供:まだ東京で消耗してるの?

こんにちは、イケダハヤトです。まだ東京で消耗してるの?

2014年6月に、東京から高知市へ移住。

2015年6月に、高知市からさらに山奥の「本山町」へ移住。

近々、同じく本山町の土地を買って、そこにひっそりと住む予定です。仙人みたいなもんですね。

現在、定義上はガチで「限界集落」と呼ばれるエリアに住んでいます。「半径1kmに、家族以外誰もいない」ということは、そう珍しくありません。いいもんですよ、毎日絶景で。

というわけで移住して丸2年、当事者目線でメリット・デメリットについて書いてみましょう!

健康になる

あんまり語られないけど、最大のメリットはこれです。

移住すると、健康になります。特に「田舎」と呼ばれるような、自然豊かなエリアへの移住ですね。

すごく説得力があると思うんですが、2015年に本山町に引っ越してきてから、一度も風邪で寝込んでないんですよ

それまでは一年に4~5回、風邪を引いてました。見てのとおり、ぼくは病弱なのです。高知市にいたときは風邪引いてたんで、やはり田舎は環境がぜんぜん違うみたいです。

もちろん、家族も体調を崩しにくくなりました。うちの娘も、この1年で寝込んだのは2~3日。田舎に来ると、こどもも風邪を引きにくくなる!すごいことです。

他の移住者の方からも、「アトピーが改善した」「お医者さんがびっくりするくらい難病が改善した」「うつ病が治った」といった声を聞いています。田舎すげぇ。ぼくが住んでいるあたりには、療養のために短期移住している方もいらっしゃいます。

なぜ健康になるかといえば、「野菜中心の食生活になる」「空気と水がいい」「人が少ないので感染する機会が少ない」「人が少ないのでストレスがない」「仕事をしなくなる(後述します)」なんてあたりが影響しているんでしょうね。

東京は野菜も高いですからねぇ…。田舎は100円で食べきれない量の野菜が買えます。鮮度も抜群。

というわけで、健康に毎日を過ごしたい方は、東京から出て、田舎暮らしをおすすめします。うつ病の方とか、1~2年療養するだけでもかなり変わると思いますよ!

メシがうまくて毎日幸せ

ぼくが住んでいる高知は、全国屈指の「美食」エリア。海・山・川のグルメがすべてつまってます。

東西に長いので食文化も様々。カツオのたたきだけじゃないのですよ!こちらはカラフルな「長太郎貝」。

意外なことに、うどんも美味いんです。香川が近いからうどん文化があるんですよ。

うなぎの名店も多い。しかも安い。

高知最強の地鶏「土佐ジロー」。電波が届かない山奥の宿「はたやま夢楽」で食べられます。ここはほんっとーにいい宿なので、人生で一度は泊まってください。お願いします。

高知はBBQも盛んです。ぼくが住む街は「土佐あかうし」という和牛の産地なので、もう最高っすよ…。

そんな「あかうし」を使ったビーフシチュー。東京だと1,800円くらいしそう。

幻の食材「香茸(こうだけ)」。信じられないくらい味が出るキノコです。死ぬまでに一度はどうぞ。

うちの妻は料理が得意なので、それもまた最高です。

食事は毎日のことですからねぇ。「食べるの大好き!」という方は地方に移住すると毎日幸せになりますよ。

「旬」が強烈にあるので、料理の幅も逆に広がりますね。4月は山菜、5月はそら豆、にんにく。6月はオクラ、きゅうり、トマト、ナス、ししとう…。夏は暑すぎて作物がなくて、秋になってまた野菜や果物が出てきます。冬は白菜やキャベツ、大根ですね。

特に、にんにく・トマトは冬場になくなるので、料理がかなり制限されます。食材に季節感がある暮らしって、いいものですよ。

アクシデンタルに「おすそわけ」をもらえるのも、田舎の食の面白さ。昨日は鹿肉を3kgくらいもらいました。

生活コストが低い

ついでに語ると、地方は生活費がかなり安いです。具体的に書いてみると、

【高知市時代】

・家賃:63,000円(駐車場付き)
・食費:30,000円
・水道光熱費:10,000円
・通信費:5,000円
・交際費:30,000円
・交通費(ガソリン代含む):5,000円
・雑費:20,000円
・合計:約17万円

【本山町の山奥】

・家賃:30,000円(駐車場付き)
・食費:20,000円
・水道光熱費:10,000円
・通信費:8,000円
・交際費:10,000円
・交通費(ガソリン代含む):10,000円
・雑費:20,000円
・合計:約12万円

実際にはもうちょっと贅沢してますが、常識的な範囲で節約ライフを楽しむと、このくらいになります。家族4人でこんな感じなので、独身だともっと削れますね。田舎に行くと、家賃1万円の家とか普通にありますし。

関連記事:家賃1万!最近ゲットした「山奥の空き家」を使ってやりたい10のこと

あと、田舎がすばらしいのは「お金を介さない価値交換」ができるので、金銭的には貧乏暮らしでも、内実はめちゃくちゃ豊かだったりするんです。特に食材は無料でよく回ってきますね。畑や田んぼがあれば、自給自足もできます。お金はいらない。

飲み会とかも「一品持ち寄り」なので、参加費はほとんどかかりません。ぼくが住んでいるあたりだと、飲み会はだいたい無料ですね。みんな家からお酒やつまみを持ってくるスタイル。先日10人くらいだ飲んだときは、こんなメニューでした。

・マカロニサラダ
・生トマト
・野菜サラダ
・牛すじ煮込み
・サモサ
・肉野菜炒め
・手羽先
・鮫肉の干物(ここら辺では「鉄干し」と呼びます)
・アジの干物
・白米
・ポテトチップス、チョコなど
・ビール、地酒、元バーテンダーによる実演カクテル

これで参加費無料ですよ。GDPには計上されませんが、最高に価値ある時間です。

田舎に住んでいると「お金を使わなくても豊かに生きることができる」ということを、割と簡単に実感できます。

仕事の幅が広がる

では「田舎暮らし=貧乏暮らし」かというと、そんなこともありません。

田舎はむしろビジネスチャンスだらけ。起業家精神がある人からしたら天国ですよ。もう、なにやっても生きていけます。

地元の仕事にこだわらないのなら、ネットで仕事をするのもいいでしょう。

ぼくの知っている範囲でも、高知で「ランサーズ」「クラウドワークス」「シュフティ」あたりを使って月15~20万円稼いでいる人がいます。物価が安い田舎にいるのなら、クラウドソーシングで外貨を稼ぐのはありですね。

「初期投資、固定費が極端に安い」のも、田舎のメリットです。

お店を開業するにしても、家賃・人件費が安いので、がんばって営業する必要がないんです。

「空き家を活用してカフェを開業する」とかなら、100万円もあれば実現できちゃいますからね。実際、田舎には「週に2日しか営業しないカフェ」とかたくさんあります。

少し観点を変えると、「都会ではコストがかかりすぎて難しい事業」も、田舎でなら実現可能です。たとえば「温泉宿を経営する」なんて割と壮大な企画でも、用地と人件費が安いので、ちょっと予算があれば形にできます。

ここは強調したいのですが、田舎は資本主義のフロンティアなんですよ。発展途上国みたいなもんです。東南アジアに進出するくらいなら、日本の田舎に進出すべきです。

「田舎には仕事がない」というのは真っ赤な嘘で、仕事は山ほどあります。地方都市なら転職サイト見れば普通に仕事も見つかります。

転職情報については別途まとめ記事書いているので、こちらもどうぞ。関西・福岡への転職をコーディネートしてくれる「ワークポート」がイチオシですかね。

関連記事:「移住したい」あなたがチェックしておくべき就職・転職サイト

20代でも家が買える

地方は家を手にいれるためのコストが低いので、若くして持ち家をゲットできるのもいいですね

ボロい空き家でよければ100万円くらいで買えますよ。んで、300万かけてリノベすればOK。35年ローンを組む必要なぞありません。「東京時代、ダブルインカムで貯金した夫婦」とかなら、キャッシュで家買えます。

関連記事:サラリーマンが「35年ローン」とかありえないだろ:まだ東京で消耗してるの?

新築物件に関しても、概ね1,000万円くらいで建てることができます。1,000万ですよ?これも東京でがっつり働いて貯金したら、ぜんぜん無理じゃない金額です。

あれでしょ?東京の人って、70歳くらいに完済予定のローンを組んで、郊外にうさぎ小屋みたいな家を建てるんでしょ?え、なにそれ、罰ゲームっすか?

持ち家を手に入れてしまえば、その後の生活コストをぐっと下げることができます。これからは「田舎に移住して、20代で家をゲットして、好きなことをがっつりやる」というライフスタイルが流行るんじゃないかなぁ。

働かなくてもいいや、と思える

というわけで、田舎は東京よりもろもろのコストが低く、仕事もその気になればいくらでも創れるので、「まぁ、別にがんばって働かなくてもいいや」と思えるようになります

そもそも周りの人たちが、あんまり働いてませんしね。農閑期とか、みんな何しているだろう…。

東京って、なんか「働かないとヤバい」気がしてくるじゃないですか。

ぼくはフリーランスだったのでわかるんですが、生活できるだけのお金は十分稼いでいたとしても、「働かなきゃいけない」という強迫観念を捨てることができないんです。あれ、ほんと不思議です。東京恐るべし。

仕事なんて、人生の2割くらいでいいんですよ。これからはロボットに仕事が奪われる時代ですしね。「働かなくてもいいや」と骨の髄から思えるようになったのは、移住の大きなメリットです。

家族の時間が増える

「生きるために働く」ことから逃れて、「もっと遊ぼう」と思えるようになる。そうなると、自然と「家族とともに過ごす時間」も増えていきます。都会にいたときは、家を空けがちだったので、とてもいい変化です。

また、ぼくらが住んでいるあたりは「家族みんなで行動する」ことが、「常識」ないしは「美徳」になっている気もします

特に移住者の方々は、「家族で行動する」ことを大切にしていますね。仕事の打ち合わせや飲み会に、誰かのこどもが同席することは、なんら珍しくありません。

その点、都会の方がある意味で「家族主義」が残っているように感じます。父親は外に出て、母親は家にいる、みたいな。昭和か!

ぼくが住んでいるエリアは、その種の「家父長制」はほとんど見られません。いい意味で、もっと「個人主義」的です。母親だから、父親だから、子どもだから…という枠組に縛られていないんですよ。

ちなみに、田舎では同じ名字の人が多いので、お互いをファーストネームで呼び合う文化もあります。欧米か!

生活を柔軟にリデザインできる

そんなわけで、田舎に越してきてから、東京時代とは生活スタイルがガラリと変わりました。

・普段から家にいるようになった。
・子どもの面倒を見ながら仕事をするようになった。
・妻と仕事をするようになった。
・季節に応じて仕事を調整するようになった。
・労働時間が短くなった。
・土日の過ごし方が変わった。
・農業や開墾で体を動かすようになった。

などなど…。生活のスタイルは今も変わり続けており、死ぬまで調整していくんだろうなぁ、と思っています。

一方で、都会の暮らしって、生活が長期間にわたって固定化されるじゃないですか。あれはとても不自然だと思います。

冬は人間眠たくなるし、夏は早起きになります。人生のフェーズによっても、望ましい生活スタイルは変わります。

田舎に越してきてから、柔軟にリデザインできるようになり、とても生きやすくなりました。

新しいことを学べる

これ、なんだかわかりますか?「農民運動会」の一幕で「縄ゆい競争」です。うちの妻が意外と早いんです。

こちら山菜収穫・調理イベント。マタタビとかノイバラとかも食べました。イバラ美味いんです。

こちらは干し柿作り。カビで全滅しましたが!

鹿のさばき方も勉強しましたよ!これで一頭もらっても大丈夫。

とまぁ、田舎はとにかく、学ぶことが多いです。最近だと「小屋の解体」とかも学びましたよ。都会は分業が進みすぎて「できること」が少ないんです。田舎に来ると、なんでも自分でやる機会があるのが楽しいですね。

休日が楽しすぎる

田舎はクルマ移動ができるので、土日にふらっと遠出ができます。もちろん乳幼児連れでも問題なし。

こちらは「柏島」。高知の秘境中の秘境。ダイバーの聖地ですね。

ふらっとキャンプに行ってきました。5月の平日、だ~れもいませんでした。

ぼくが住んでいる本山町。山と清流の街です。

龍馬も泳いだ「鏡川」。高知市内もいいところですねぇ。

東京時代は土日がとにかくつまらなかったんですよ…。

乳幼児連れで新宿とか出るの無理ゲーじゃないですか。ぼくは「多摩センター駅」に住んでいたんですが、毎週末、三越で遊んでました。超つまらない…。

子育てがしやすい

これは都会がひどすぎるだけですが、田舎はいいですよ、子育てしやすくて。都会は相変わらずダメなんで、これからの時代は「こどもができたら東京から地方へ移住する」のがスタンダードになっていくでしょうね。

言わずもがな、田舎には都会のような「待機児童」問題もありません。生活コストも安いんで、そもそも保育園に入れる必要もなかったり。

自然を使った遊びも楽しいですよ。野いちごを摘んでジャムにしました。

子連れで行動することも増えました。打ち合わせやワークショップには、だいたい娘を連れていきますね。東京じゃなかなかありえない光景だと思います。

地域の人たちの目も優しいんですよ。赤ちゃん連れで街を歩くと、おじいちゃんおばあちゃんがニッコニコで話しかけてきます。そんでニラとかくれます。田舎すげぇ。

面白い人だらけ

「田舎には面白い人がいない」という思い込みを抱えている人!あなたは古い!今は、面白い人ほど、田舎に行くんですよ。

ぼくが住んでいるあたりも、ほんっと~に面白い人がたくさんいます。東京時代、たくさんの経営者をインタビューしましたが、高知の片田舎にこんなエキサイティングな人たちがいるとは…。

田舎の人たちは、都会の常識をぶち壊してくれるんですよ。大川村で「祭り」を自分で作っちゃった大川村の川上さんとか。山を開墾してシバザクラを敷いて、桜を100本以上植えたそうです。やばい!

なんせ高知には、自分でマンション作っちゃった夫婦がいますからね…。「沢田マンション」は訪れる価値のあるスポットです。

人生が楽しくなる

まぁ、そんなわけで移住してほんとよかったです。

毎日楽しいですよ~。ビジネスもうまくいくし、子どもも元気だし、みんな健康だし。やりたいことは無数に湧き出てくるし…生きている!という感じがします。

ほんと、なんで東京で消耗してたんだろうなぁ。もっと早くこっちに来ればよかった。

え、デメリット?一切ないよ!

取材とかで「田舎暮らしのデメリットを教えてください」と言われるんですが、別にないっすよ、デメリットなんて。

虫は慣れるし、クルマはあると断然便利だし、Amazonあれば困らないし…。健康な若者なら、大きなデメリットは感じることはないはず。

強いていえば、「移住地選びに失敗すると、最悪うつ病になる」みたいなあたりですかね。

とはいえ、それは「田舎暮らし」のデメリットではなく、「場所探しはしっかりやった方がいいよ」という話ですね。

会社選びと一緒です。当たり前ですが、相性が悪い地域、ハズレの地域はあります。地域への入り方でも、住み心地は変わりますね。

移住の失敗パターンとしてよくあるのは「いきなり田舎に移住してしまう」。

ぼくがそうしたように、移住するなら「まずは地方都市」に行くのがベターです。

いきなり田舎に行って空き家とか買っちゃうと「は?誰じゃあんたら?突然住み着きおって!」みたいな感じで排除されて、うつ病になって都会に帰る羽目になります。

田舎に行きたいのなら、まずは都市に住んで、そこから通って、人間関係を作って移り住みましょう。その方がいい物件も手に入りますし、仕事も見つかりますよ。

同じような話ですが「地元にUターンする」とかも、個人的にはあんまりおすすめしません。

地元が移住者の受け入れを歓迎しているとは限らないので、下手すると孤立するんですよ。「地元に移住者がたくさんいる」、または「開拓移民としてコミュニティを作っていく気概がある」のなら、Uターンもいいと思います。

関連記事:「田舎・地方への移住」で失敗しないための5つのポイント:まだ東京で消耗してるの?

ぼくとしては、「移住者がすでにたくさんいる場所」がおすすめですね。

すでに「地ならし」が終わっているエリアだと、話が非常に早いんです。ぼくが住んでいる高知・嶺北は移住の先進地なので、とてもラクですよ。なんせこのぼくが!ちゃんとコミュニティに溶け込んでいる?のですから。

嶺北に関しては、たくさん記事書いてますのでこちらをどうぞ。ほんといい場所なんでぜひ選択肢に。

地方移住なら高知の「嶺北」地域がおすすめ!知ってたらここに移住してたな…
高知・嶺北エリア。大人が本気で遊ぶ、山のなかの街。「自分のため」が「地域のため」になる。
ぼくが高知・嶺北地域に移住した理由は、この写真を見ればわかります。
ぼくが住む高知・嶺北は「土佐の軽井沢」と呼ばれています。別荘持ちません?

レッツ移住!

というわけで、東京が住みやすくなることは当面ないので、特に子どもがいる方、健康になりたい方は、地方に移住しましょう。

移住のステップや参考になる情報については、下記の本でまとめています。レビューもたくさん!ありがたいですねぇ。もう一回くらい重版しないかなぁ。

こちらの記事も合わせてどうぞ!おすすめのエリアをまとめています。

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