シングルペアレントとして子育てしているほとんどの人が、きっと子供には辛い思いをさせたくないと思っていることでしょう。米テキサス州在住のイェヴェッテ・ヴァスキューズさんもその一人でした。

いつものように息子のイライジャ君を学校まで送り届けた時、イェヴェッテさんは普段よりも学校の周りに車がたくさん止まっていることに気付きました。イライジャ君に「今日は学校で何かあるの?」と聞いたところ、イライジャ君は「今朝はお父さんと一緒にドーナツを食べる日なんだ」と答えたのです。

当日、母が聞くまで何も言わなかったというイライジャ君。「僕の家はお父さんがいないから言ってもお母さんを困らせるだけ」と思う気持ちがあり、黙っていたのかも知れません。

母は、仮装して参加した

出典 https://www.facebook.com

それを聞いたイェヴェッテさんは「父親がいないからって、息子に学校で寂しい思いをさせたくない」と思い、急きょ車をUターン。家に戻りチェックのシャツに野球帽。そしてフェイクの髭を着け、男装。再び学校へ向かいました。

「お父さん」とドーナツを食べたイライジャ君

出典 https://www.facebook.com

「父親と子供ばっかりで、私にとっては居心地は良くはなかったけど」と後にFacebookに綴っていたイェヴェッテさんですが、とにかく息子に楽しんでもらいたいと思う一心で男装し参加しました。イライジャ君の笑顔を見ている限り、どうやらドーナツも楽しんでお母さんの男装した「お父さん」とも楽しんだ様子が伝わってきます。

この写真は、Facebookの「Love What Matters」にも投稿されました。この投稿を見て「素晴らしいお母さんだわ!」という称賛の声ももちろんありましたが、「私の子供の通う学校にも、こういう行事があるけれど、父親がいない子供にとっては酷な気がする。こういう『片親参加』の行事は中止にするべき。家族の誰でも、というふうにしてほしい」という意見も寄せられていました。

日本だけでなく海外でも離婚率や両親の別居率は高く、学校の行事で父親と○○、母親と○○というのがあれば、どちらかがいない子供たちにとっては苦痛でしかないでしょう。学校側のちょっとした配慮で、子供が苛められたりする機会を減らすこともできるし、悲しい思いをさせずに済むのではないかと思います。

みんな、いろんな事情があり親と一緒に暮らせない子供たちもいます。イェヴェッテさんに関しては、母親の機転でイライジャ君に嫌な思いをさせることはなかったようですが、今後学校側がこうした対応に適切に取り組むべきではないかという声が出るのも、現代社会において、複雑な家庭環境の中にいる子供がそれだけ多いということを如実に表しているのではないでしょうか。

この記事を書いたユーザー

Mayo このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • 海外旅行
  • 育児
  • テレビ
  • カルチャー
  • 美容、健康
  • ファッション
  • 感動
  • コラム
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス