みんなが普段疑問に思っていることを編集部が調査・解決するコーナー「素朴なギモン」。今回は“水族館の豆知識”をご紹介します。


普段はなかなか見られない海の生物をじっくり観察できる場所といえば、水族館。特にサメが目の前に姿を現したときは、ガラス越しと言えどもものすごい迫力。

しかしココで素朴なギモン。他の魚と一緒の水槽にサメを入れて、の魚が食べられてしまうことはないのでしょうか?

そこで今回は千葉の人気水族館、鴨川シーワールドの飼育員さんにお話を伺ってみました。

――単刀直入にお聞きしますが、なぜ水族館のサメは他の魚を食べないのでしょうか?

飼育員:お腹を一杯にしているからです。そうしておけば捕食する確率が低くなるので、水族館ではサメたちが空腹にならないよう1日の流れを考えてエサを与える時間や量、回数を調整しています。

しかし、実際は食べてしまうこともあります。魚を水槽に入れた直後や、エサの時間には特に多く見られますね。エサの匂いに誘われて他の魚を食べてしまうようですが、単純に間違えて食べているのか狙って食べているのかはわたしたち飼育員にもわかりません。

魚が食べられてしまったあとの対応は…

――そうなんですね…。どういう魚を食べてしまうんでしょうか?

飼育員:種類によって異なるのですが、主に群れを作る魚や動きの遅い魚が餌食になります。サメ同士でも、大きさが違うと食べられてしまうことがあります。

食べた後は魚の頭部だけが水底に残っていたりすることもあるので、美味しいところだけを好んで食べる傾向もあるようです。

――そうなると、魚の数が減ってしまいますね。

飼育員:月に1回水槽内の生物数をチェック
しているので、もし減少していた場合は目標展示数に合わせて補充します。生物ごとに収集できる期間が違うので、補充のタイミングは生物によって異なりますが。

大前提として、水族館の展示生物はエサではありません。もし食べられてしまうようであれば、食べられないように改善する必要があります。

サメとの「相性」を考えて展示

――その他、普段はどのようなことに気をつけて展示しているのでしょうか?

飼育員:
エサはもちろん、水槽の形や広さ、密度にも工夫をしています。また、魚の生息地別に展示を分けたりもしています。

身体の大きさや食性だけでなく、どの魚が先にその水槽に居たかによってもトラブルになったりするので、魚ごとの相性をしっかり見極めて展示するように気をつけています。

水族館の展示には飼育員の陰の努力があった

他の魚と同じ水槽で暮らしていても、気をつけないとやはり本能で捕食してしまうサメという生物。普段は何気なく眺めている美しい水族館の展示も、水族館の飼育員さんたちのさまざまな努力や工夫の上に成り立っているんですね。

今後水族館に遊びにいく際にはぜひ思い出して、いつもとは少し違う視点で楽しんでみてはいかがでしょうか?

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フリーライター。アザラシとポメラニアンが好き。

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