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こども食堂って知っていますか?

今、子どもの貧困は6人に1人と言われています。経済的な問題から1日3食の食事がしっかり取れずお腹をすかせているこどもや、コンビニで買ったお弁当やお菓子ばかりで栄養バランスが偏ってしまっている貧食、仕事で忙しい親と暮らし1人で食事を取らざるを得ない孤食など、こどもの食における問題が深刻化してます。

そんな中、無料または格安で栄養バランスの取れた美味しい食事を提供している「こども食堂」が今、全国で増えてきています。

注目を集めるこども食堂

こども食堂のメニューは、食材の大部分は寄付でまかなわれている場合が多く、調理や運営をしているのは地域のボランティアの人たち。例えば「こども食堂」の名付け親でもある「気まぐれ八百屋だんだん」さんのある日のメニューはこんな感じ。

静岡の漁師さんからのシイラ
各地からの野菜やお米のご寄付
ボランティア団体様からのお肉
ボランティアさんからの差し入れ
資金のご寄付
本当にたくさんの皆様の温かいお気持ちに支えられています。
深く深く感謝申し上げます。

これだけバランスの良い豊富なメニューでこどもは100円、大人は500円(価格は各食堂によって異なります)

だんだんさんでは、お弁当会、子供カフェなど名前を変えつつ同様の取り組みを続けて今年で5年目。こども食堂という名称は2012年から使い始めました。当時は「なにそれ?」という状況だったそうですが、徐々に浸透して、今では全国で300か所以上で行われています。そのうち285か所はこの2年の間に開設されました。

「大きな事はできないけれど、こどもたちの為に自分でも何かできることを」
と考えていた人に、この取り組みはぴったりとハマったのです。

東京池袋・要町にあるあさやけ子ども食堂は、自宅兼パン屋を改装した一軒家の子ども食堂です。美味しい食事をするだけでなく、寝室以外はどこでも立ち入り自由にして子どもたちが食事のあとに遊べる様になっています。押入れには秘密基地まであるのだとか。

「来たいときに来ることができる みんなのあったかい居場所になればと思っています」

出典 http://www.asayake-kodomoshokudo.com

他にも、こども達と一緒の料理教室や、ボランティアの方の特技を生かした活動など、食事の提供以外も行っているところがたくさんあります。それは「温かいご飯を一緒に食べて、楽しい時間を過ごすことで、その子の居場所になること」が大切だと考えているから。

広がりと共に「差別だ」との批判も

しかし、この活動が広がると共に「貧困家庭の子ばかり集めるなんて、子どもがかわいそうじゃないか」「子どもの貧困は親の責任。他人が介入すべきではない」などの批判も起き始めました。また「貧困」というワードが表立って報道されていることから、本当に必要な人は行きにくく足が遠のいているという意見もあります。

こども食堂はこども”だけの”食堂ではない

しかし、こども食堂は貧困家庭のこども限定の食堂でもないし、こども専用の食堂でもありません。

こども食堂とは「こどもが一人でもあんしんして入れる食堂」の事。

こども食堂には様々な人がいます。ボランティアも食事にくる人も多種多様。おじいちゃんやおばあちゃん、近所の大人たちや、学生ボランティア、やってくるこども達の年齢もバラバラです。実は地域の繋がりが気薄になっている現代、こども達が、家族や先生以外の大人と接する機会はあまりありません。だからこそ、こども食堂では、そんな多様な価値観に触れながら過ごして欲しいと言います。

また、普段は忙しくて自分の食事もままならない母親たちには、こどもが他の人たちと過ごす中、ゆっくりと食事をして欲しい、同じ様な境遇の母親と会話する事で、息抜きして欲しいのだそうです。

「ここにくると笑顔になれるの。みんな家族のようだから、毎週来ちゃうわ」
「週1回だけでものんびりできて、ここに来るだけで気持ちが全然違うのよ」
と来店していた保護者の方は言います。

出典 https://hoiku-me.com

核家族化や少子化が進み、地域の繋がりも薄くなっていると言われる現代。こども食堂は、こどもはもちろん、母親や高齢者、仕事帰りの人、身寄りのない人など、誰でも気軽に訪れる事ができ、より多くの人が「自分の居場所」と感じられるようになって欲しいという思いで運営されています。

「近所の子が一人でご飯を食べるようだったら、隣のおばちゃんが「うちにおいで」と昔のような付き合い方に戻っていくことが目標で、そのきっかけづくりになったらと思っています。そのような付き合いができれば、こどもや高齢者に関わる事件も少なくなるのではないかと思っています。みんな頑張りすぎなんですね。どこかで、ほっとできる場が必要だと思います。」

出典 https://hoiku-me.com

こども食堂ネットワークのHPでは、お住まいの地域のこども食堂を登録施設から探す事ができる他、「自分でもこども食堂をやってみたい」という人のための「こども食堂のつくり方講座」を開催しています。

こども食堂が特別なものでなくなる事で、本当に必要としている人たちが気軽に訪れる事ができる様になれば、とても素晴らしいのではないでしょうか。もしあなたの地域にこども食堂があったら、ぜひ軽い気持ちで一度訪れてみてください。

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