現代社会では、便利な生活を享受している一方で、本来ならば大事に扱うべき資源を、いたずらに消費しているという側面がある。

ゴミとして家庭から出される様々な資源は、分別をしっかり行っていないと、そのまま処分されてしまうこととなる。

せっかくの有限の資源。できれば完璧に分別はしたいが、なかなかそう徹底している家庭ばかりではないはずだ。

ふと、都内で取材している最中の朝早くに、カラスがつついているゴミ袋の中に満載された生ゴミに混じって目に付いた空き缶を見てそう思った。

都会のスカベンジャー、ホームレスのシノギを見よ

私事で恐縮だが、先日、上野界隈にホームレスの知人ができた。

この時期にホームレスと会うのも億劫だが、彼の日々のシノギの種である、空き缶拾いについて話を聞くことがあったので、ちょっとそのネタをこちらで披露してみたい。

今回登場するホームレス。名前は耕介という。50代後半で、普段は上野付近を徘徊しながら、お金になりそうなものを探しているということだ。

耕介の日課は、空き缶集め。狙っているのはアルミ缶だ。
昔から、アルミ缶を集めてしかるべき業者のもとに持ち込むと、幾許かのお小遣いと交換してもらえることを知っている人は多いはず。

僕も小学生の頃にゴミ袋いっぱいにアルミ缶を集めて、近所の工場に持ち込んだことがあったが、そのときには300円ぐらい換金してもらえた。

小学生で300円は大金だ。ガチャガチャが3回もできる。
僕は学校が終わると、アホみたいにアルミ缶を探し歩いたものである。

現在でも数をこなせば飯が食えるぐらいの稼ぎにはなる!

さて、当時とは相場も異なるはず。
以前より価値が低くなっていることも考えられるし、逆に高騰している可能性もある。
その辺について、耕介に聞いてみた。

「俺、重さとか量とか、大雑把にしか分からないんだけど、大体ゴミ袋3つ分ぐらいで持ってくと、700円になるかな。重さ6キロ以上ってところだと思う」

なるほど、そのぐらいなのか。
ということは、僕の小学生の頃よりも、ちょっと安くなっているということだろう。
1日頑張って集めたアルミ缶。その対価として得られる700円。これはかなり貴重なものである。

この700円の使い道、当然食費に回される。

「松屋とか、そういうところで牛丼を食うんだ。牛丼は米も肉も入ってるしな、体を動かすエネルギーになるし、欠かせないよ。店員はちょっと嫌な顔するけど、俺からすりゃあ1日気ままに空き缶集めて食ってけるんだし、ああいう兄ちゃんたちがへとへとになって働いているよりはまだ優秀だね」

う~ん。僕は松屋の店員の方が偉いと思うけど(汗)

アルミ需要、未だアリ!ホームレスはそう説くも…

アルミ缶の取引価格は、微妙に推移しているという。

耕介によると、一昨年より去年。去年より今年というように、徐々に下がっているということだ。

ではこのまま尻すぼみになるのかというと、そうとも限らないという。
オリンピック特需でアルミ缶の価格が高騰するかもしれないと、そう言うのだ。

果たしてここ数年の、アルミの取引価格の調べてみると、全体としては下がっているものの、局地的に上がっている時期はある。
乱高下しつつ、右肩下がりというのが、アルミ缶の価格事情と考えてもいいだろう。

この先深刻な資源不足なんてことが起きたら状況も変わるかも知れないけど、そんなことがあるかどうか……。

(文/松本ミゾレ)

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