ブロードウェイで女優として活躍するカレン・ウォルシュ(Karen Walsh)さんは、昨年9月、友人と昼食を取っている時に肋骨の下に痛みを覚えました。きっと胃痙攣だろうと思って病院へ行ったカレンさんを待っていたのは、ステージ4の大腸がんで、肝臓やリンパ節に転移しているという診断でした。肝臓の癌は手術不能で、唯一の治療法は化学治療だと告げられます。

カレンさんは7歳の女の子と2歳の男の子の母親です。「彼らが大学を卒業し、そしていつか結婚する、それを絶対に見たいと思いました」そして辛い化学療法を受ける覚悟を決めます。

点滴・ラウンド1

治療は辛いものでしたが、絶対に良くなるという強い思いで治療を行っていたカレンさん。そして遠くの友人や家族への報告の様な気持ちで、点滴の写真を投稿してゆこうとInstagramを始めました。

ラウンド2

「アヒル口でラウンド2!」

そんなある日、見舞いに来たブロードウェイのディレクター・振付け師であり、大切な友人のサム・ピンクルトン(SAM PINKLETON)さんと話していて、2人はあるアイデアを思いつきます。

「そうだ。点滴の時間を創造力を使ってエンジョイしよう」

そして5ラウンド目となるこの時に撮影したのが、この写真。

ラウンド5

「この日、点滴を受けながら窓のところでクリエイティブな写真を撮りました。お気に入りの一枚なんです」

創造的な時間を、創造的な仲間たちと!

この写真をインスタグラムに公開すると、これが大好評。そして友人たちがアイデアを持ち寄り始めたのです。

ラウンド9「スターウォーズ」

「スペシャルフォース・イン!!」

「それからというもの、次の撮影のためにみんなでアイデアを出して、衣装や小道具、テーマなど、みんなで相談する様になったの」

ラウンド11「ロッキー」

「ただ不安な気持ちでじっと点滴の時間を過ごすなんて、私には向いていません。こうして点滴を受けている間でも、友人たちとふざけて大笑いする事で、気持ちが紛れて幸せな気持ちになる事ができるんです」

ラウンド 12「チャーリーとチョコレート工場」

こうして写真を撮る事のもう一つの喜びは、忙しい友人たちと治療の時間だからと会えなくなる事がないという事。むしろ、みんなで過ごす時間が多く取れる様になったと言います。

ラウンド16「フォレストガンプ一期一会」

「それに彼らは、私が治療でヘトヘトになってしまっていても寛大なの。無条件にサポートして、私がポジティブな気持ちで居られる様に協力してくれるんです」

ラウンド17「スーパーヒーローズ」

ワンダーウーマンとスーパーヒーローズ!

カレンさんはアメリカがん協会の「80 by 2018キャンペーン」の代表を務めています。「80 by 2018キャンペーン」とは、2018年までにがんになるリスクを抱えた人々の80%に、検診を受けてもらおうというもの。

カレンさんは、多くの患者達がそうである様に、それまで自覚症状らしいものは何もなかったと言います。だからこそ、日ごとの検診の大切さを改めて訴えたいのです。

ラウンド21「ゲーム・オブ・スローンズ」

そしてこれらのハッピーな写真が、同じ様な戦いをしている人たちに届いて欲しいと願っているカレンさん。この最高にパワフルでハッピーな写真たちは、カレンさんの友人、家族だけでなく、時にはなんとワイルコーネル医療センターの看護師や医師までも参加しているのだそう。

7歳の娘さんは、カレンさんの衣装や出来上がった写真を見るのがとても楽しみなのだそうです。3歳の息子さんは、まだよくわかっていないようですが、カレンさんがピンクのウイッグをした時は訝しげに見ていたとか。

「この写真は、子供たちにも残したいと思っているんです」

ラウンド23「ハリーポッター」

「エクスぺリアームズ!」

幸いカレンさんの治療は有効で、副作用も比較的軽く、年内には仕事に復帰できそうだという事です。とはいえ、治療は今後ずっと続けて行かねばなりません。「がんと診断されると、人生が大きく変わってしまう事があります」とカレンさん。

「時々、泣きたくなる時もあるけれど、私には偉大なサポートがあるから、またポジティブになれるんです。本当にラッキーでありがたいと思っています」

カレンさんのポジティブでパワー溢れる写真は、Instagramでまだまだたくさん紹介されています。ぜひ、チェックしてみてくださいね。

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