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40年の長寿を誇る連載コミック「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が9月3日、今月で連載を終えて終了することがわかった。

■少年誌最長、ギネス記録も

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の愛称は「こち亀」。漫画家・秋本治さんの作品で、連載誌は「週刊少年ジャンプ」(集英社)。連載は1976(昭和51)年にスタートし、少年誌の最長連載としてギネス記録を持つ。

スタート当時、秋本さんは23歳。当初は「山止たつひこ」のペンネームを名乗った。

1974(昭和49)年から「週刊少年チャンピオン」に連載が始まりヒットを見せていたギャグ作品「がきデカ」の著作者・山上たつひこさんのペンネームをもじったとされる。

「こち亀」が100本を超えた3年目からは、本名・秋本治を名乗って連載を継続。現在に至る。

■こち亀「勤続」40年

なお同作品は、秋本さんのデビュー作。40年間にわたり「こち亀」一色の漫画家人生を送ってきたことになる。

この歳月が新卒の会社員が送るビジネスマン人生とほぼ重なることを考えると、ファンならずとも長らくのお勤めご苦労さまでした・お疲れさまでしたと声を掛けてねぎらいたい気持ちになる人が多いことだろう。

こち亀を「退職」して秋本さんは、新たな作品にチャレンジする意欲をふくらませているとも。第二の人生が生み出す第二の作品に期待を寄せるとともに、盛大なエールを送りたい。

■30代後半「幻の最終回」も

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ところで「こち亀」は、連載の間に1回も休載がなかったことでも知られる。

会社員にたとえると無遅刻・無欠勤で有給休暇の取得率は0%、慶弔休暇すら取らなかったということになるが、突然の「退職」すなわち連載の終了をにじませてファンを慌てさせたことがある。

幻となった連載終了のエピソードが収められているのは、ジャンプ本誌での連載が13年目に差しかかったあたり。同作品を収録した単行本「ジャンプ・コミックス」では69巻にあたる。

突然、主要キャラの一人で女性警察官・秋本麗子の生い立ちを語る回が設けられ、次の回には男性警察官・中川圭一の生い立ちも併せて語られた。

ファンが見守る中、次々回では、主人公の両津勘吉巡査が麗子や中川、大原部長といった「こち亀」メンバーそれぞれにプレゼントを手渡し、派出所を去った。

扉絵は涙を流す両津の顔。ジャンプ本誌の連載時には「FOREVER KANKICHI RYOTSU」の文字が躍った。コミック69巻には本文最終の見開きに…。

「両津勘吉巡査は派出所を去り、旅立ちました。13年間の長期にわたり読み続けてくださった読者の方々にお礼を申し上げます。また会う日までさようなら」

出典しらべぇ

…という添え書きまである。

連載13年目というと、秋本さんが30代後半を迎えていた頃。

終了騒動の大うそは、連載中にいくつか見られた「実験エピソード」の一つに位置付けられているものの、勤続13年・30代後半のビジネスマンに置き換えてみると「先行き」をあれこれ考えたくなる時期だったのかもしれない。

表に出ずとも「危機」はたびたびあったに違いない「こち亀」の最終回は、ジャンプが今月17日の発売号。最終回を収録した単行本「第200巻」も同時発売だ。

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