記事提供:Conobie

「産じょく期」ってご存知ですか?「産じょく期」は、出産後に体を休める大切な時期。赤ちゃんとの生活や母乳育児に意識がむかいがちなこの時期に忘れてほしくないのが産後の休息とケア。パパは「出産したらもう大丈夫」と思いがち。

ぜひパパもに知ってほしい、産じょく期ママとの過ごし方…とは?

産じょく期って何?

妊娠・出産で疲れた体をねぎらうのに必要な産後6~8週間を「産じょく期」とよびます。昔から「ゆっくり休んでほしい」といわれるこの時期ですが、赤ちゃんとの新しい生活や慣れない母乳育児に神経をすり減らしているママも多いことでしょう。

「元気な子が生まれたからもう大丈夫」と休息をほとんどとっていない家族もいます。そして、私自身も反省だらけの産じょく期を過ごしていました。

産後の体調不良・・・私の場合

私は出産を2回経験しています。長女を出産した時には、サポートしてくれる人がいませんでした。当時は認識が甘く自覚はしていなかったけれど、いろんなことがありました。

手首の痛みがひどくなり、産後1か月半で受けた腱鞘炎の手術。左手が包帯ぐるぐる巻きのために使えず、片手だけのオムツ替えやだっこ。洗濯物を干したり食器を洗うのも片手だけ。さらには目の不調。

常に目が痛くてコンタクトを入れることができない、テレビがついているだけで眩しくてチカチカする…。夜暗くなると目を開けているだけでもつらい日がある…。今思えば、わかりやすい産後の不調でした。

3年後の次女の出産時は、出産直前に夫が海外赴任してしまい完全に不在。当時住んでいた社宅から300Km離れた実家に移動しました(里帰り出産というより、大阪の社宅に住めなくなったため、仮引越しのような流れで)もろもろのストレスがかかったのか、出産後の体調は最悪に。

耳が痛い、目が痛い、体重が減る、体中が乾燥したかと思うと異常な汗が出る…常に続くだるさとめまいで、自分が自分でなくなったような感覚に。そんな体調不良が回復しないまま夫のいる海外へ転居。

異国の地の育児でさらにストレスがかかったのか、体調不良は3年以上続きました。腰が痛い、頭が痛い、目がしょぼしょぼする、涙があふれて止まらない…常にそんな症状とむきあっていたのです。本当に必死でした。

このころの産後の不安や体調不良や孤独感は、今思い出してもきゅんと苦しくなります。私のように出産前後に転居を繰り返す人は少ないだろうけれど、不安や孤独を感じる産後のママをサポートしたいと思ったのが、助産師として地域活動を始めたきっかけのひとつです。

わたしのように産後のつらさを感じてほしくない、大事に過ごしてほしいと願うのです。

ハードスケジュールな産後ママと出会って

出典Upload By momotaro

先日、びっくり産後のママに出会いました。

このママが出産したのは自宅の近くで、退院直後から他県のママの実家へ里帰り。(150㎞くらいの距離)2週間後自宅に戻った直後、乳腺炎に。高熱が出て大変だからと再び150㎞離れた実家へ(乳腺炎の手当ては自己流)。

再び自宅に戻ってからの生活では、夜遅くにパパが同僚を連れてきて、ママが食事をふるまう日々だったそうな…。そして、産後1か月後はパパの実家へ移動。(300㎞以上離れた他県)それも、渋滞を避けるために深夜の高速道路で6時間かけての移動というハードスケジュール・・・。

さらには、産後1か月という母乳育児が安定していない時期に、パパは「実家では赤ちゃんを両親に預けて二人でスノボに行く」つもりだったらしいのです。パパのご実家へ深夜の長距離移動をしたあとは、毎日のように休む暇もなかったのだとか。

まだ続きがあって、隣県に新居を建築し転居。出産してから新居へ転居するまでの期間はなんとわずか2か月!たった2か月の間に、このママは数回の長距離移動と引っ越しを経験していました。こんな産後の過ごし方をして、どうか体調を崩さないように・・・と祈ってやみません。

産後に体を休めたほうがよい理由

出産後退院したらすぐに元気が戻るわけではありません。「いのち」を生み出すということは、とてつもないエネルギーを消耗します。妊娠中の280日間、ママの体力を赤ちゃんにおすそ分けしながら生活していました。

だから疲れやすくて当たり前。妊娠中は鉄分の消費が多く(1.5倍)貧血にもなりやすい。基礎代謝も20%増えて体力もたくさん消費する。出産では多量の出血でさらに血液を消耗!

おまけに、産後の慣れない授乳では、毎日「白い血液」という「母乳」を赤ちゃんに与えて過ごします。赤ちゃんとの生活で緊張が続き、体力を消耗するのが産じょく期。

ママの体は、血液のめぐりが悪くなれば精神的にも不安定になり、産後うつやノイローゼのきっかけにもなってしまいます。昔から「産後に無理すると更年期にきついよ」と言われる所以はこのためです。

私自身、産後の体を過信していたと反省しています。しかし、私の場合は私の努力だけではどうしようもない事情だったので「もっと大事にしてもらいたかったな」と切なく思い出します。だから産後は、休息が取れる限り体をいたわってほしい。

そしてパパは「無事に生まれたらもう大丈夫」と油断しないでほしいのです。産後は気分が高ぶって疲れに気づかないママも多いのです。ママが気を遣う相手と会うのは、控えめにしてほしい。

遠距離のご実家の場合は帰省を最小限にして、できればご親族に来てもらってほしい。毎日ママの話を聞いて育児の緊張を緩めてあげてほしい。慣れない授乳で疲れた体を優しくマッサージしてあげてほしい。夜更かししないで早めに眠れるように協力してあげてほしい。引っ越しは、せめて産後1年は控えてほしい。

・・・つまり、パパには産後ママを「お姫様」のように大事に丁寧に守ってあげてほしいのです。産後の過ごし方で10歳若返ることも10歳老いた体になってしまうこともあるといわれています。「一生愛して守り抜きたい」と誓った妻の大切な産後の体を守ることが「本物のイクメン」私はそう思っています。

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