ビールのおつまみと言ったら、どんなものを思い浮かべますか?枝豆、唐揚げ…と来たら、今の季節にもお馴染みの冷奴ですよね。

ちなみに冷奴を食べるとき、しょうがを豆腐に乗せる人は多いはず。しょうがの風味と豆腐の清涼感がちょうどいいバランスで、あの組み合わせだけでも冷奴のおいしさは倍増しているのではないでしょうか。

ですが、地域によってはしょうがとは別のものを冷奴に添えて食べるらしいのです。それが「からし」。そう、日本のある地域では「冷奴+からし」の組み合わせが定着しているのだとか。

「冷奴+からし」が定着しているのはどこ?

「Jタウンネット」が2014年に行った「冷奴は『からし派』それとも『しょうが派』?」というアンケートでは、当然ながら、ほとんどの地域でしょうが派が多数となりました。全国平均で見ると、しょうが派は75.6%に及んだのです。

ですが、その中で石川県だけは「からし派」が62.5%を占め、「どちらも」という回答を含めると81.3%という結果に。そのほか、長野県では42.8%、岐阜県では38.1%の人が「からし+どちらも」と答えたのでした。

Twitter上でも、「からし派」の人はいる様子。こんなつぶやきが見られます。

※加賀地方=現在の石川県

そして、実際に試した人からも「冷奴+からし」の組み合わせは好評な様子

さて、そんな風に調べていると、気になる情報を見つけました。なんでも、世の中には「からし豆腐」という商品があり、その影響で石川県では「冷奴+からし」の組み合わせが普及しているのではないかとのことなのです。

実際に、石川県のお隣にあたる岐阜県では、すでにおなじみの食べ物となっています。

気になる「からし豆腐」の見た目は…

こうなってくると「からし豆腐」がどんなものか気になりますよね。「豆腐の上にからしを乗せただけなんじゃない?」というきわめてシンプルな予想もできますが、調べてみたら…違いました。

これが岐阜県で隆盛を誇るからし豆腐です。からしが上に乗っているわけでも、あるいは豆腐に練りこまれているわけでもなく、丸い豆腐の中心にからしが詰められている状態。外から見ると普通の豆腐なのに、真ん中を割るとからしが登場するのです。

ちなみにこの丸い豆腐は、「茶碗豆腐」という石川県の郷土料理とのこと。

真ん中に“からし”がぎっしり!食べ方には注意

さて、このからし豆腐ですが、どんな味わいなのでしょうか。Twitter上の写真でもわかるように、からしは“添える程度”ではなく、中心にかなりガッツリ入っています。例えて言えば「からし蓮根」のイメージ。ですから豆腐メインで、軽くピリッとしたからしの風味が加わるというものではなく、からしの味を中心に、豆腐とのハーモニーを楽しむ感じでしょうか。

食べ方としては、まずは上からきちんと十字に割って、からしを均等な配分で食べるのがコツ。半分に割ってからからしごと出して醤油と和えると、からしの味わいもマイルドになります。

からし豆腐はアレンジもいろいろ!

「このままではちょっと飽きる…」という方には、からし豆腐を使った料理をつくってみるのも手かもしれません。

例えば、豆腐チャンプルーをつくる際にからし豆腐を使ってみると、今までとは違ったアクセントのある味わいになります。

さらに、「揚げ出し豆腐」にからし豆腐の要素を加えたレシピも存在。市販の豆腐を揚げる前に、中央をくり抜いてからしを詰め込み、また豆腐でフタをします。あとはそのまま揚げ出し豆腐をつくるだけ。甘み豊かな揚げ出し豆腐にピリッとした要素が加わると、おつまみなどには最適。

このからし豆腐しかり、以前公開した漬物ステーキしかり、どうやら岐阜県にはまだまだ興味深い郷土料理が眠っている様子。もし立ち寄る機会があれば、風光明媚な場所を訪れるだけでなく、スーパーなどをチェックして、興味深い名物を探してみるのもいいかもしれません。

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