記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
映画やドラマでよく見る「突然鼻血が出て倒れる」といったシーン。これって現実にもありえる話なのでしょうか。

そもそもなぜ鼻血が出るのか、鼻血が出ているときに体内で何が起きているのでしょうか。意外と知らないかたも多いはず。

そこで今回は「突発的な鼻血」をテーマにメカニズムや考えうる病気などについて、医師に解説をしていただきました。

なぜ鼻から血が出るのですか?

鼻の内側で、左右の鼻の穴を分けている鼻中隔と呼ばれる構造物にはキーゼルバッハ部位と呼ばれる粘膜で包まれた部位があり、毛細血管が網目のように細かく張り巡らされています。

この部位はわずかな刺激でも出血しやすいので、ここから鼻血が出るケースが多いといわれます。

「突発的な鼻血」によって考えられる病気

【白血病】
白血病は正常な血液細胞が作られず、血小板が不足することで鼻血が止まりにくくなります。

【血友病】
血友病にかかると血液を凝固させて出血を止める凝固因子の一部が欠損していたり、活性が低いために起こり、出血が止まりにくくなります。

【高血圧】
高血圧によって血圧が上がると血管に負担がかかり、血管が破れやすくなるため鼻血が出やすくなります。

【特発性血小板減少性紫斑病】
特発性血小板減少性紫斑病は原因不明の病気で自分の血小板に対して自己抗体が作られ、脾臓であされてしまうために血が止まりにくくなります。

【肝機能障害】
肝機能障害が進行すると、血液凝固因子がうまく作られなくなり、鼻血などを含め出血傾向が出ることがあります。

【副鼻腔がん】
副鼻腔にがんができ、その部分から出血している場合があります。

【動脈硬化】
動脈硬化によって血管が伸縮性を欠くようになり、ちいさな刺激でも出血しやすくなります。

チョコで鼻血が出るのは本当だった?

鼻血が出る原因でもっとも多いものは、鼻をぶつけたり、かみすぎたり、鼻をいじっていて出る、といった物理的な刺激によるものではないかと思います。

鼻の粘膜のキーゼルバッハ部位は細かい血管が非常にたくさんありますので、身体のほかの部位に比べて些細な刺激でも出血しやすいという特徴があります。

特に子供などの場合、粘膜も敏感ですので、鼻血は出やすいといえるでしょう。

また、血管に対して刺激となる物質であるカフェインなどを摂りすぎると鼻血が出やすくなると考えられます。よく漫画などでチョコレートを食べ過ぎて鼻血が出るシーンというのはここからきているものと思われます。

鼻血が1時間止まらなかったら要注意

鼻血が出始めてから一時間以上止まらない場合や、突然大量の鼻血が出た場合などは、心配ですのでまず耳鼻咽喉科を受診するとよいでしょう。夜間や休日であれば、救急外来を受診するとよいです。

もし、頭を打って鼻血が出てきている場合は鼻からではなく、頭蓋内も問題の場合もあり非常に心配ですので、安静を保ってすぐに救急車を呼びましょう。

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医師からのアドバイス

鼻血は体質などによって個人差の大きいもののように思いますが、たかが鼻血くらいと軽く見ず急に鼻血の頻度が増えてきた、突然たくさん出てきた、というときは医療機関を受診しましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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