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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
最近なんだか疲れが取れない」「イライラが収まらないなど、身体や心の不調を感じることはないですか?もしかすると、更年期の症状かもしれません。

今回は、そんな更年期障害の治療として取り入れられている「ホルモン補充療法(HRT)」について、医師に話を聞いてみました。

更年期障害とは?

女性はおおよそ50歳前後で閉経を迎えますが、その前後5年間の期間を「更年期」と呼びます。この時期に、女性ホルモンのエストロゲンが減少することによって引き起こされるのが「更年期障害」です。のぼせや頭痛、うつ状態など、症状や程度は個人差が大きいといわれています。

現在、その研究は世界中で行われており、有効な治療法についても明らかになってきています。その代表格といわれるのが「ホルモン補充療法(HRT:Hormone Replacement Therapy)」です。健康保険が適用されるので自己負担も少なく、更年期障害の根本的な改善法として期待されています。

ホルモン補充療法(HRT)とは?

「ホルモン補充療法」とは、体内で不足しているエストロゲン(卵胞ホルモン)を外から補充する治療法です。シンプルな方法ながらその即効性はすでに認められており、欧米では更年期障害の治療のスタンダードとなっています。

ホルモンを補充する方法には、飲み薬、貼り薬、塗り薬の3種類があります。それぞれ長所・短所があるだけでなく、患者の体質や身体の状態にも大きく影響するため、薬の量や補充のタイミングなどは、医師としっかり相談しながら適切に行う必要があります。

ホルモン補充療法で、期待できる効果とは?

ホルモン補充療法によって女性ホルモン(エストロゲン)の量が以前の量まで戻れば、以下のような効果が期待できるといわれています。

1.更年期障害の緩和
ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)、抑うつ症状、睡眠障害など

2.閉経後にリスクが高まる病気の予防
骨粗しょう症など

3.アンチエイジング効果
髪や肌の潤い、柔軟性やハリの改善

ホルモン補充療法を受けられないケースも

高い効果が認められているホルモン補充療法ですが、乳がんや血栓症などを以前に起こしている人に対しての治療は原則として避けられます。また乳がんの発生率を上昇させる可能性があるので5年以上の長期使用は避けられる傾向があります。

その他、婦人科系のがんを悪化させる可能性があるので、治療開始前にエコーなどの検査がされる場合もあります。また、初期の内服薬では脳卒中や認知症のリスクを増加するという報告もあり、低用量の薬や張り薬・塗り薬など副作用を減らす薬の開発がすすめられています。

何らかの理由でホルモン補充療法が受けられない、または受けたくない場合には更年期症状を和らげる効果が期待される漢方薬が用いられる場合もあり、先生によっては漢方薬を先に用いる場合もあります。

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医師からのアドバイス

欧米に比べると、まだまだ日本では普及率の低いホルモン補充療法でしたが、近年では徐々に広まりつつあり、相談にのってくれる医療機関も増えています。

日常生活での対策では思うように更年期障害の症状が緩和できないという人は、一度医師に相談してみてはいかがでしょうか。

(監修:Doctors Me 医師)

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