記事提供:LITALICO 発達ナビ

生活面の動作を言葉で教えるのって、なかなか大変!そんなとき、作業療法士さんから教えてもらったこの本は大きな助けになりました。

やり方・手順の「理由」を知りたがる娘。一体どうすればいい?

娘は、見よう見まねで他人の動作を真似するのが苦手です。そして自分のやり方にこだわるあまり、私が何か作業の手順を教えようとすると、「何でそうやらなくちゃいけないの?」と理由を聞きたがります。

そうかと思えば、なぜかテレビや本で言っていることにはすんなり従うことも…。そんな彼女に日々私が感覚的にやっている、日常生活に必要な動作を教えるのは一苦労でした。

やってみせる以外の方法で、どうすれば細かい手順を娘に伝えられるのか?悩んでいましたが、娘はうまくできないと癇癪を起こすこともあったので、私は疲れ果てていました。

作業療法士さんおすすめの一冊『せいかつの図鑑』

ちょうどその頃、私から日々の様子を聞いた作業療法士さんが一冊の本を持ってきてくれました。「はっきりしたやり方とか、細かい手順とか、やる意味とか、お母さん説明するの大変でしょう?これを渡してあげれば、彼女なら自分で本を見ながらやると思いますよ!」

開いてみると、まるで日常生活のマニュアルのような本!これならきっと彼女に合ってる!きっと私がやり方を説明するより、この本を渡したほうが上手くいくに違いない!そう思った私は、すぐに書店へ走りました(笑)。

日常動作の細かな説明に、大人もびっくり!

出典出典 : http://goo.gl/1gvi46

p.126~p.127より「ぞうきんを しぼろう」

例えば「雑巾の絞り方」。

今までの私のやり方なら一緒に絞って見せて「ここをこう、そうそう、そしてぎゅーっとね。」という説明でした。

1. ぬらした ぞうきんを ぼうのように まとめる。

2. りょう手を たがいちがいに して たてに もち、ひねる。

3. よぶんな 水が 出てくる。ぞうきんから 水が 出なく なるまで、2と3をくりかえす。

出典 https://www.amazon.co.jp

という手順。

そして、写真には

「手首を 内がわに 入れるように ひねる。」

「しぼりおわると、親ゆびの つめが 見えなく なる。」

出典 https://www.amazon.co.jp

と、ひねり方の説明もついています。さらに、どうしてこのように絞ると良いのか?という動作の理由までも書いてあるのです。普段何気なくやっている「雑巾を絞る」というひとつの動作をここまで言葉に、しかも子どもにわかりやすくすることはなかなかできませんよね。

ですが、こういった「具体的な説明」「明確な理由や根拠」こそが、娘のようなタイプには必要で、動作を定着させるためには一番の近道でもあります。それをこんなに細かく丁寧にまとめてくれているこの一冊は、とても頼りになります。

今や娘もお気に入りの一冊。日常生活のバイブルに!

娘に本を渡してみると、私の狙い通り結果は大成功!パラパラとめくり、気になったところをじっと眺め、ある時は本をたずさえ洗面所に。何をするのかと思い見ていると…本を見ながら歯磨きをしていました(笑)

またある時は、本を見ながらほうきを手に掃き掃除をするなど、娘にとって日常生活のバイブルになっているようです。

この本の冒頭の「おうちのかたへ」の中に「生活の中には伝承されている知恵や技が多くあります。それらは理にかない、そつがないからこそ、現在も必要とされています。」とあります。

私自身、日々の生活の中で何気なくこなしてしまっている一つひとつの作業ですが、その素晴らしい知恵や技を改めて見直すきっかけとなり、大人が読むにも興味深い一冊だと思いました。

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