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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。

風邪をひいた際に薬を飲むのはもちろん有効ですが、それと併用して栄養ドリンクを飲む方もいらっしゃるそうです。

しかし、この組み合わせは風邪を改善するどころか、かえって体調不良を招いてしまう危険性があります。

今回は「風邪薬と栄養ドリンクの併用」について、薬剤師の吉澤先生に解説していただきました。

なぜ風邪薬と栄養ドリンクの併用が広まった?

一般的に栄養ドリンクは、肉体疲労時に飲まれますね。風邪も肉体疲労時に免疫力が低下したときに罹患することが多いため、肉体疲労時に効果がある栄養ドリンク剤が風邪にも効果的というイメージが広まったのでしょう。

また、栄養ドリンク剤には以下のような表記されている効能があります。

・滋養強壮
・虚弱体質
肉体疲労
・病中病後
食欲不振
栄養障害
・発熱性消耗性疾患
・妊娠授乳期

このような効能が、風邪にも有効だと連想させそのイメージが一般に広く定着したと考えられます。

栄養ドリンクの主な成分とその効果

ビタミン類

疲労回復、栄養補給

タウリン

肝機能向上

カフェイン

鎮痛作用による頭痛などの軽減、利尿作用によるむくみの軽減、覚醒作用による眠気と疲労感の軽減

アルコール

覚醒作用により疲労感を軽減

生薬

滋養強壮、食欲の増進

併用してはいけない3つの理由

成分の重複

風邪薬中の成分と栄養ドリンク中の成分が重複することもあるので注意が必要です。カフェインが重複することが多くカフェインの適正量を超えてしまうと体調不良などが起きることがあります。

カフェイン・アルコール

風邪のときにカフェイン、アルコールを含む栄養ドリンク剤を摂取すると、カフェイン、アルコールでの覚醒作用が弊害となり十分に体を休めることができない場合があります。

肝臓に負担

風邪薬と栄養ドリンク中のアルコールを摂取するとそれらを分解する肝臓に負担がかかってしまいます。

効果的な栄養ドリンクの選び方・飲み方

選び方

カフェイン、アルコールを含まないものを選んでください。疲労回復に効果があるビタミンB群や生薬成分が含まれているものが風邪の回復に効果的です。

飲み方

1日1本服用が一般的ですのでご自身の服用しやすい時間に服用していただけます。カフェイン、アルコールが含まれないものであれば、夜の服用で問題ありません。

栄養ドリンクの注意点

■多く飲んだからといってより効果が得られるわけではありません。

■成分によっては過剰摂取となると体調不良や副作用を招く原因となるので、決められた用量用法を守りましょう。

■栄養ドリンク剤には、糖分が含まれますので糖尿病の方は控えましょう。

■慢性疾患がある方は、自己判断での摂取は避け、医師・薬剤師に相談して下さい。

■風邪で胃腸症状がある場合は、栄養ドリンク剤の摂取は、避けた方が好ましいでしょう。

■栄養ドリンク剤によって下痢胃の不快感吐き気などが出ることがあるため注意してください。

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吉澤先生からのアドバイス

アルコールとカフェインを含まないものということを留意し栄養ドリンク剤を選んでいただければ、栄養ドリンク剤が風邪の回復を助けると言えます。

しかし、風邪の回復には、十分な休養をとることが大切ということを忘れないでください。あくまで栄養ドリンク剤は補助的なものとして取り入れるようにしましょう。

(監修:薬剤師 吉澤恵理先生)

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