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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。

2016年8月31日(水)放送の『ザ!世界仰天ニュース』にて、「チック症、トゥレット障害」に悩まされた男性が特集されていました。

突如大声を出したり、首を振ったりする行動が「癖」となりどうしてもやめられなくなってしまう「チック症、トゥレット障害」はどのようなメカニズムなのでしょうか。

今回はこの「チック症、トゥレット障害」について、医師に解説をしていただきました。

ザ!世界仰天ニュース放送内容

50年間チック症に苦しめられた男性

番組に登場した堀川さんは5歳のころからチック症による症状に苦しめられていましたが、そんな堀川さんの心の支えはバスケットであり、プレーに集中をしているとチックの症状はあらわれませんでした。

チック症はスポーツ、読書や楽器の演奏などで一定時間集中をしているとその時間は症状が出ないといわれています。

海外で行われた脳深部刺激療法

「トゥレット症候群」は完治は難しいとされていましたが、オーストラリアでは患者を救うためにある手術がおこなわれておりました。

その方法は「脳深部刺激療法」と呼ばれ、電極を脳の深部に埋め込み、電流を流し続けるといった脳を傷つけてしまいかもしれないリスクもあります。

この手術を決意した重度の「トゥレット症候群」を患う15歳の少年リアムくんは、長時間の治療の末、症状の改善に成功しました。

チック症

チックとは、突発的で規則的でない、身体のどこかの動きや発声を繰り返してしまうものをいいます。 生活上特に大きな問題がある場合は治療の対象となりますが、そうでない場合には特に治療は行いません。

さまざまなチックがあり、以下のような症状があります。

運動性チック症

・瞬き
・飛び上がる
・首をふる

音声チック症

・突発的な短い声を出す
・汚い言葉をいう
・鼻を鳴らす

チック症の発症期間

一過性チック障害

4週間以上1年未満のチックの症状がみられる

慢性チック障害

1年以上続きそのうち3カ月以上のチック症状の中断がない
この症状をトゥレット障害と呼ぶ

チック症の原因

遺伝的・体質的な要因、環境的な要因などいくつものものが複雑に絡み合っていると考えられていますが、今のところはっきりしたことはわかっていません。

チック症になりやすいタイプ

原因が明らかでないこともあってこちらもはっきりしたことはわかっていませんが、繊細でストレスを感じやすかったり、人との付き合いがあまり得意でないタイプの方がかかりやすいといわれることがあります。

また、ADHDや学習障害などと合併しやすいことも知られています。

医療機関の検査、治療

チック症の検査

多くの場合、診察においてチック症状の内容や頻度、社会生活上の問題や持続期間などについて確認し、診断されることになるかと思います。診断そのものは、一般的には専門の医師にとってはそれほど難しいものではないことが多いようです。

チック症の治療

軽症の場合、ご両親・ご家族や学校・職場など周囲の方の協力を得て、環境調整を行うのみで軽減・消失する場合もあります。

また、チック症状がその方の生活に大きな問題を起こしているような場合には、以下のような療法が施されます。

・薬物療法(精神薬を用いる)
・心理療法
・行動療法

子供と大人のチック症の違い

子供がチック症になった場合

チック症はストレスや環境の問題のみでなく、体質的な問題もあるという考え方が現在の主流になってきていますので、お子さんの環境を見直すことは大切ですが、親御さんが自責的になりすぎることはありません。

チック症状に関しては、本人はわざとしているわけではないので、指摘したり注意するのは逆効果ですので、緊張しないようにゆったりとした雰囲気で見守ってあげることが大切です。

大人がチック症になった場合

大人のチックは、ストレスなど心理的な原因があることが多く、一般に子供のチックより治りにくいといわれています。 症状とうまく付き合っていく方向で考える必要がある場合もあります。

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チックはリラックスした対応が大切

子供のチックは決して珍しいものではありません。多くは成長過程で消失しますので、親子ともリラックスして対応していきたいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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