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日本でも広く存在を知られるようになってきた小型無人飛行機ドローン。外国では、配送サービスなどに活用するために開発が進められているといいます。

その他にも農業分野での利用も活発で、農薬散布などに使われているのだとか。しかし同じ農業分野でも、デンマークで始まったドローンの散布実験はとてもユニークで話題を呼んでいます。

イチゴ畑にドローンでてんとう虫をまく南デンマーク大学

南デンマーク大学(University of Southern Denmark)がドローンの実験で散布したのは、なんと可愛いてんとう虫。

広いイチゴ畑に農薬の代わりにてんとう虫を散布し、害虫駆除をさせようという「EcoDrone project」の一環なのだそう。

農薬を使わない有機野菜や果物の需要は高いものの、人手やコストを反映させると、結局は手を出しにくい高い値段で売り出さなくてはいけなくなってしまいます。そこで考えられたのが、自然界に存在する心強い害虫駆除名人てんとう虫の活用。

農作物の天敵である害虫をもりもりと食べていってくれる益虫のてんとう虫を、ドローンを使ってイチゴ畑全体に撒いたらどうなるだろう、というのが今回の実験の目的なのだとか。

その結果次第では、安くて体にも良い無農薬イチゴを販売できることになりますね。

中世からのお付き合い、聖母の虫

けれど農家とてんとう虫の付き合いは今に始まった訳ではなく、ヨーロッパでは中世の頃から「農作物を害虫から守ってくれる益虫」として知られていました。

一説によると、農作物への害虫の被害に苦しんでいた中世のカソリックの農民たちが、信仰する聖母マリアに救いを求めて祈ったところに現れたのが益虫てんとう虫で、「聖母(Lady)が遣わした虫だ!」と崇められたのだとか。

てんとう虫の英語名「Ladybug」または「Ladybird」は、そんな逸話が元になっていると言われています。神秘的なエピソードを持つてんとう虫が、ドローンのような最新テクノロジーと融合するなんて面白いですね。

そして今回はイチゴ畑や果樹園、クリスマス・ツリー栽培所など比較的小規模な畑での実験ですが、ゆくゆくはトウモロコシ畑などの大規模農場への適用も視野に入れられているそう。

農家への作業負担が減り、我々消費者のカラダにもお財布にも優しい無農薬作物を作り出せるこの「EcoDrone project」。ぜひ良い結果を残して、世界中で応用されるようになってほしいですね。

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