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夏のコワ~い話の定番のひとつ、「お菊人形」をご存知でしょうか。亡くなった子供が大切にしていた日本人形の髪の毛が伸びた…というもので、しかもその証拠写真まで残っているのだとか。この怖すぎる怪談話の意外な真相を、無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』の著者で科学者のくられさんが明かしてくださいました。

暮らしと科学:お菊人形の秘密

時期的にはそろそろ終盤だが、夏のホラー、怪談。怪談の定番といえば、呪いの人形。呪いの人形といえばお菊人形という髪の伸びる人形の噂は、大概の人が聞いたことがあると思う。

お菊人形は大正7年に鈴木菊子という人物に買い与えられた人形であったが、翌年、菊子は事故により命を失ってしまう。家人はその人形をしまい込んだ。幾年かが経ち、その人形をとり出してみると少し髪の毛が伸びているという。

実際に写真でもその毛が伸びているという証拠らしき写真も存在する。さらに写真によって表情が微妙に違い、笑っていたり、怒っているような顔に見えることもある。

お菊人形の髪が伸びた意外な理由とは

人形に生えている髪の毛が伸びることなんてあるのだろうか? 都市伝説解説本の中にはニカワが栄養源になって髪の毛が伸びたとか、オカルトを上塗りするようなオカルト解説がされていることがあるが、そんなことはあり得ません(笑)。髪は毛根以外生きていません。

さてこの呪いの正体なのだが極めて簡単に解くことができる。それは日本人形の製法にある。日本人形は髪の毛が頭皮にUの字に埋め込まれているからです。

実際にお菊人形の写真を見ると髪の毛は本来の髪の毛の長さのおよそ2倍程度で伸びが止まっている

毎年数センチ伸びるのであれば、現在数メートルになっていそうなものだがなっていない。つまりは倍の長さになったら抜け落ちるしかないので、周りの毛に絡まってかろうじて留まっているにすぎないわけです。

表情が変わるのはもっと簡単で日本人形独特の構造であり、見る角度によって顔の表情が変わるようにそもそも意図的に微妙な立体的造形がなされているだけ…ということです。

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