記事提供:CIRCL

ファストフードは手軽で便利だが、食べ続けても大丈夫?と思ったことはないだろうか。ファストフードの本場ともいえるアメリカでも、最近は消費者の健康志向が高まり、化学物質に不安を抱き原材料にこだわる人が増えている。

消費者の健康志向への変化を受けて、米国マクドナルドでは、ハンバーガーのバンズに使用しているコーンシロップを砂糖に切り替え、チキンナゲットの人工保存料の添加も取りやめると発表した(※1)。

約半数のメニューの原材料を見直す予定で、今後もさらに見直しを進める。ファストフードも「健康」がキーワードになる時代に入ったようだ

アメリカは健康志向の食を求めている

日本では賞味期限切れ鶏肉の問題で食の安全が問われたマクドナルドだが、米国のマクドナルドも苦戦している。アメリカでは健康志向の高まりで、オーガニック食品や自然食品、低糖、低カロリーなど健康を意識した食品の需要が拡大している。

アメリカの消費者は早く安くだけでは嫌だと、「健康」に目覚め始めた。化学物質に不信感を持ち、健康的な食べ物を食べたいと思い始めたようだ。

アメリカ 個人の医療費負担重く健康の重要性高まる

それというのもアメリカでは、個人の医療費負担が増加しているのだ。負担になる医療費を抑制するために、健康的な食生活を送り、病院に頼らずに健康を維持しようと考える人が増えてきている(※2)。

そのためファストフードでも、自然飼育の肉やオーガニック原料を使ったメキシカンフードチェーン店が売り上げを伸ばしてきているのだ。

米国マクドナルドも消費者ニーズに応えて、健康志向に

米国マクドナルドでは、そんな消費者の嗜好(しこう)動向をくみ取り、健康志向にかじをきった。ハンバーガーのバンズに今まで使用していたコーンシロップを中止して、砂糖に変更する。

コーンシロップは、別名、ブドウ糖液糖や果糖ブドウ糖液糖と呼ばれるもので、肥満や糖尿病などの原因になるとして、アメリカでは使用禁止運動が広まっている甘味料だ(※3)。

また、チキンナゲットや朝食メニューのスクランブルエッグに使用していた人工保存料の使用も止める。鶏肉への抗生物質の使用中止も、繰り上げて実施することになった。

また、マックナゲットの揚げ油に使っている人工的な防腐剤の添加を中止して、ポークソーセージから人工防腐剤を除去する。マックナゲットの肉から鶏皮、サフラワー油とクエン酸を除去して、エンドウでんぷんに換えることなどを決めた(※1)。

日本マクドナルドはどうする?

気になるのは日本マクドナルドの動向だ。現時点では日本マクドナルドでは果糖ブドウ糖液糖(コーンシロップ)を使用しており、米国マクドナルドに合わせて原材料を見直すという報道はまだない

保存料も使用しているが、何を使用しているかなど詳細は非公開のようだ。ホームページにも肉や野菜の原産地表示はあるが、保存料や添加物などの詳細な表示は見当たらなかった。

日本マクドナルドでは、鶏肉の賞味期限切れ問題などの改善のため、原産地の見直しをした。今回の米国のマクドナルドの改善に歩調を合わせて、日本マクドナルドが原材料や添加物などの見直しを行うかどうかに注目したい。

健康を維持するために、物言う消費者になろう

今回の米国マクドナルドは、消費者に向き合う姿勢がある。消費者が望む「健康」というキーワードに合わせて商品を改善しようとしている。その結果として株価が0.3%上昇したようだ。

日本でも消費者は購入という手段で、物言う消費者になることが可能だ。健康に生きるために、これからは添加物や原材料にも注目してみよう。

消費者が健康的な商品を望み、本当に健康的な商品かを見極めることができれば、日本でもオーガニックや無添加食品が普及して高価なものではなくなるかもしれない。企業は消費者に合わせて商品をつくる。あなたはどんなものを食べたいですか。

※1:REUTERS
※2:三井住友銀行
http://www.smbc.co.jp/hojin/report/monthlyreviewtopics/pdf/2_18_CRSDMR1505.pdf
※3:DIAMOND

出典:米国マクドナルド
出典:日本マクドナルド

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