記事提供:スゴいい保育

こんにちは。東大卒イクメンパパです。イクメンです。イケメンではありません。教育原理や社会的養護、児童家庭福祉では、子どもの人権についての問題が出題されます。

特に、法律や国際条約がどのような流れで制定され、どのような内容になっているかは、どれも似かよっていて、ちゃんと整理しないと覚えづらいです。ということで、今回は子どもの権利に関する条約などをまとめてみました!

子どもの権利が叫ばれるようになった経緯とは

理解すべきは、

・それぞれの宣言や条約がどのような内容か

・どのような経緯でそれが定められたのか

ということです。特に、後者が理解できると、ぐっと記憶の定着がよくなります。そんなわけで、主要な取り組みとその内容、関連性を一枚にまとめてみました。

スマートフォンからだと文字が小さくて見づらいと思うので、詳しく見る場合は以下のリンクからPDFファイルをダウンロードしてみてください。

子どもの人権宣言・条約の流れ(PDFファイル)http://sugoii.florence.or.jp/index.php/download_file/view/831/1423/

こんな感じで、ある出来事がどんな出来事の影響を受けた結果なのかというのを意識すると、理解しやすくなると思います。内容について、少し説明します。

「宣言」と「条約」の違いとは?

子どもに限らず、国際的な人権に関する取り組みは、第一次・第二次世界大戦などで、多くの人びとが被害を受けたことがきっかけになっています。第一次世界大戦後の児童の権利に関するジュネーブ宣言、第二次世界大戦後の世界人権宣言などが、その中心です。

「宣言」と「条約(規約)」の違いですが、ひとことで言うと、宣言を法的な拘束力のある約束ごととしたのが条約となります。条約のほうに違反すると、国連から制裁がある、ということですね。(それ以上は調べてもわからなかったので、実際の事例などご存知の方いれば教えて下さい!)

よく出題されるものでいうと、

世界人権宣言 → 国際人権規約

児童権利宣言 → 児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)

という流れで条約化されています。

これらの宣言や条約の時系列がよく出題されますが、最初の図の青い矢印のように、「世界人権宣言→国際人権規約」と「児童権利宣言→児童の権利に関する条約」がタイミング的に入り組んだ感じになっているというのをおさえると覚えやすいと思います。

また、上の図にはありませんが、障害者の権利宣言(1975年)が障害者権利条約(2006年に採択、日本は2007年に批准)として条約化、というものもあります。ちなみに「批准」というのは「条約を認めて実行します」と国として同意することですね。

各宣言や条約の内容を知ろう

冒頭の図を、内容に絞って簡単な表にするとこんな感じです。

こちらも、スマートフォンでは見づらいので、PDFファイルを用意しました。細かく見てみたいかたはこちらからどうぞ。

子どもの権利宣言・条約の内容(PDFファイル)
http://sugoii.florence.or.jp/index.php/download_file/view/833/1423/

少し補足します。国際人権規約は、大きく「自由権」「社会権」に関わる規約に分かれます。ざっくり説明すると

自由権:居住移転の自由(どこに住んでも良い)、プライバシーの保護、思想・良心・信教の自由など個人のことに関わるもの

社会権:労働の権利、社会保障に関する権利、教育に関する権利など個人と社会のつながりに関わるもの


という感じです。次に、児童憲章は、日本国内に限ったもので、戦後に日本国憲法や児童福祉法をもとに定められたものです。なかなか紛らわしいですが、人権関連で出題されるものでは、「宣言」「条約・規約」が国際的なもの、と覚えましょう。

最後に、児童の権利に関する条約(別名、子どもの権利条約)は、それまで「保護される」存在だった児童を「権利の主体」として定義したことがひとつのポイントです。

ちなみに、児童の権利に関する条約では、要保護児童については家庭環境で養護することを推奨しています。社会的養護の解説で出てきた「家庭養護」がより良い、ということですね。

日本でも施設養護から家庭養護へ転換をはかりつつありますが、その取り組みが十分でないということで、「国連子どもの権利委員会」から勧告を受けているのだとか。

実は国連から「子どもの人権侵害」への懸念で勧告を受けている日本(外部リンク)
施設養護より家庭養護というのは、日本に限ったことではないということですね。

今回のポイント

・出来事の前後関係、因果関係を理解しよう
・宣言→条約/規約 の流れをおさえよう

つぶやき

今回は出来事を表にまとめて矢印で流れを描き入れて……というのをやってみましたが、こんなふうにまとめることを通して、だいぶ理解が進みます。なにかとなにかを関連付けて図にしてみるというのは、なんというか、脳みそに効く気がしますね。

多少まとまった時間は必要ですが、みなさんもぜひ、自分なりに表やチャートをまとめるというのをやってみてはいかがでしょうか。がんばっていきましょう! ではでは!

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