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女性ならば、いずれやってくる「閉経」。
閉経を迎えると女性ホルモン、エストロゲンの分泌量が減少することで、これまでなかったさまざまな身体の不調を生じやすくなるということをご存知でしょうか?
今回はその中でも「女性ホルモンと骨密度の関係」について医師に話を聞いてみました。

「骨密度」とは?

カルシウムなどのミネラルが、骨にどれくらい含まれているかの指標となる「骨密度」。特に女性はもともと骨が細い上に、閉経後急激に骨量が減少するといわれています。

閉経すると骨密度が低下するメカニズム

骨は、肌や髪と同じように新陳代謝を絶えず繰り返しています。古くなった骨を壊す細胞(破骨細胞)と新しい骨をつくる細胞(骨芽細胞)の働きによって骨の新陳代謝が営まれ、骨量が安定しているのです。

女性ホルモンのエストロゲンが閉経などで減少すると、破骨細胞の働きが盛んになり、骨が壊されるスピードが上昇します。それに合わせて骨を作るスピードも増加するのですが、壊されるスピードのほうが速いため、骨密度がどんどん低下してしまうというわけです。

「骨粗しょう症」に要注意!

エストロゲンの欠乏により骨密度が著しく減少すると、「骨粗しょう症」の危険性が高くなります。「骨粗しょう症」とは、骨が軽石のようにスカスカになった状態のことで、骨がもろく折れやすくなり、特に高齢者は軽い転倒や接触でも骨折をともなうケースがあるため注意が必要です。
現在日本では高齢化の影響もあり、骨粗しょう症患者が年々増加し、2011年のデータでは約1,300万人いると推計されています。

骨粗しょう症予防には、
・カルシウム、マグネシウム
・カルシウムの吸収を助けるビタミンD
を含む食品の摂取を心がけましょう。

逆に、加工食品に多く含まれるリンやカフェインは避けたほうがいいとされています。
また、ビタミンDは1日15分程度の日光浴でも補うことができますし、適度な運動は骨密度を上昇させるのに必要とされています。

骨折してからでは遅いので、心配な方は病院で骨密度を測定してみましょう。将来の骨折の可能性が高いようであれば骨粗しょう症の薬が用いられます。

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医師からのアドバイス

女性は特に閉経後骨密度が低下しやすく、気づかないうちに骨粗しょう症となっていることがあります。予防に努めることも大切ですが、一度骨折してしまうと生活が制限を受けてしまいますので、時には自分の骨密度を測定して、必要ならば骨粗しょう症の薬を使うことも大切です。

※参考:
[PDF]予防と治療ガイドライン2011年版 - 日本骨粗鬆症学会

(監修:Doctors Me 医師)

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