筆者が子供だった頃と比べると、当然時代は進み、子供たちの成長の速度もグンと上がった気がします。心身ともに早熟な子供の多いこと。筆者の5歳の息子でも時折10代のような口の利き方をするので、将来いったいどうなるのかと少し怖いような気も。

それだけ子供の発育が発達すると、子供が自分自身の容姿に対しても気になる年齢というのが低下しているようで、最近の調査では5人に1人の子供が、3歳ぐらいから自分の容姿を気にした発言をしているのを、保育士たちが聞いた経験があるというのです。

低年齢で「太っている」「醜い」発言の増加

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調査では3歳~5歳というまだ幼い年齢の子供の、実に4分の1が「自分は太っている」「自分は可愛くない」という自己否定の気持ちがあり、容姿に満足していないということが明らかに。その原因は、大人や社会による影響が大きいと言われています。

そして6歳~10歳の年齢枠になると、「太っているので食べたくない」と思うようになり、幼い年齢で摂食障害を起こす原因になってしまうのではと専門家は懸念しています。幼い頃から子供がそんな風に自己否定感を持つようになってしまうのは、親としても心配。でも、だからといって「好きなものを好きなだけ食べさせる」というのもまた問題なわけです。

食べることが好きな娘は、つい食べ過ぎて太ってしまった。だからダイエットを強制しなければならない…。でも、子供は今になってどうして我慢させられるのかわからない。そんなジレンマに陥っている親子も、決して少なくない様子。

若干4,5歳で「私は太っている」という認識をしてしまうこともそれはそれで問題ですが、食欲のコントロールができず、肥満化してしまうのも健康に決して良くはありません。ということで、今回は、二児の母親がカフェで子供にある躾をしているシーンに注目してみました。

太ってしまった娘とスリムな娘を持つ2児の母

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とあるドーナツショップで、母親は細い方の娘に「学校の勉強をよく頑張ったご褒美よ」と言って美味しそうなドーナツを差し出します。そこで、もう一人のぽっちゃりした娘が「ママ、私はオレオのドーナツがいい」とリクエストをするのですが…。

「ダメよ、ダイエットしなきゃだめって言ったでしょ」

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公共のドーナツショップで繰り広げられるこの光景。あなたは、この親子をどう思いますか?親としては、健康のためにも娘の肥満体型をなんとかもとに戻したい、そう思ってのことですが、ぽっちゃり娘としては「ドーナツを楽しみたい」という素直な欲求があるのです。

しかも、片方にだけドーナツをあげて、片方には何もなし…というのもなんだか残酷なような。でも母親は言い聞かせます。

「あなた、自分の体型を見てごらんなさいな」

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「今まで食べたいものを食べちゃったからこんな風になっちゃったんでしょ。だから我慢しなきゃダメよ」という母親に、納得いかないぽっちゃり娘。

周りの反応はどうなのか?

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列に並んでいた一人の黒人男性が、「え?この子には買ってあげないの?」と不公平な態度を見せる母親に驚きますが、母親は男性に「だって…この子、お腹の周りにもうこんなにたっぷりドーナツがついてるんだもの。おほほほ」と言い返します。すると男性は「いやぁ、それを言うなら僕もついてるけどね」と苦笑い。

二人の男性の表情に注目

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黒人男性は、あくまでも他人の子育てにあれこれ言うべきではないという気持ちがあるために、軽く受け流して対話しているのですが、その後ろにいるサングラス姿の白人男性は、サングラスをかけていてもわかるほど眉根を寄せて二人の会話を聞いています。明らかに母親の言い分に納得していない様子。

「あんた、最低だな」

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そして我慢の限界に。サングラス姿の男性は一歩前に踏み出して「ちょっといいかい?さっきから聞いてたんだけど…。あんた、ホントに最低だな」とキツい一言を放ちました。もちろん子供たちも聞いています。

他人に批判され、反論する母親

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「は?あなた、いきなり何なの⁉」とムッとする母親。サングラス姿の男性は「この子、アンタの娘だろ?なのにさっきからずっと体型のことばっかり批判して…」と母親を批判。

「私は娘の体調を気遣っているの。あなたには何の関係もないことでしょ?私がこの子の母親なんですから」とピシャリと言う母親の横で、ぽっちゃり娘は「ママ、どうして私はドーナツ食べたらダメなの?1個食べたいだけじゃない」と食い下がっています。

すると男性は「僕にも8歳の娘がいるけど、そんな風に娘の体型を批判したりしたことは一度もない。母親だからとかは関係なく、1人の人間として、誰かをそんな風に容姿批判するのは許されるべきことではないと思う」と発言。

実は「あなたなら、どうする?」という社会実験だった

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実は、これはアメリカで有名な「What Would You Do?(あなたなら、どうする?)」という社会実験。母親と二人の子供は演じているだけなのですが、男性客は全くそうとは知らない状況だったのです。

現場がヒートアップしそうになったところで、司会者が登場し種明かしをしたのですが、「他人の子育てに口をはさむか否か」というところで、この男性二人の対応が大きくわかれる結果となりました。

黒人男性の方は、インタビューに対し「一人にあげてもう一人にあげないっていうのは可哀相だと思ったけど、それがこの家庭の躾スタイルなら誰も文句は言えないよ」と述べました。それに対し、サングラス姿の男性は…。

「自己否定感はずーっと残っていくと思うことになると思う」

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幼い時に親から「あんたは太っているでしょ」と容姿に対して批判を受けると、成長してもそれが自己否定に繋がり、長い間トラウマとして残っていることになるのではと、この男性は述べています。「子供を否定的な気持ちにさせるべきではないのだ」と。たとえ、それが他人の子育てであっても、間違っていると思った男性は一言口を挟まずにはいられなかったのでしょう。

子供に自信を持たせること

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「食べちゃダメ」と親から言われたり「食べたら太る」という意識を持つようになったり、子供は子供で親や社会からの影響の板挟みとなっていることでしょう。親が子供をサポートする上で大切なのは「子供に自信をもってもらう」ということではないでしょうか。

子供が、食べ過ぎて太ってしまった事実を誰が悪いと責めても仕方のないこと。健康面を考えて減量させようとするなら、ポジティブな方面にフォーカスして子供に「今の自分はダメなんだ」という自己否定感を植え付けないようにすることが大切だと筆者も思います。

過食症や拒食症などは、精神的な影響から起こることがほとんどだと言われます。親が一緒に否定することで、子供はますます摂食障害が酷くなります。「他人の子育てに口を出す」という行為が良いかどうかはまた別問題ですが、子供の親という立場であるならば、我が子には否定するのではなく、常にエールを送れるような存在でありたいと思いませんか?

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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