米メリーランド州アナポリスに住む、ステファニー・スミスさんが決心をしたのは、あるプロの写真家の心無い一言がきっかけでした。

「ダウン症のお客さんはお断りしているんです。」

ある記事に書かれてあった写真家の言葉。クライアントがダウン症というだけで依頼を断ったという衝撃は、スミスさんの心を強く動かしました。

写真を趣味としていたスミスさん

出典 https://www.youtube.com

スミスさんはオフィスマネジャーとして勤務する傍ら、趣味として写真を撮り続けていました。そしてこの写真家の記事をきっかけに「障がいのある子供たちの写真を無料で撮ろう!」と思ったのです。

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毎月、3組の家族の写真を撮影するというスミスさん。仕事が休みの日に、いろんな場所へ行って障がいのある子供の家族と一緒に写真を撮ることは結構大変です。それでも、屈託のない子供の笑顔や無邪気さをレンズ超しに見るだけで癒しとなってくれると語ります。

見返りはたった一つ「子供たちと一緒に自分も写真を撮らせてほしい」

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無料で、障がいのある家族との写真撮影をしているスミスさんですが、たった一つお願いしていることは「自分も、子供と一緒に写真を撮らせてほしい」ということ。記念に撮られた写真には、子供たちの眩しい笑顔が。

自身も3歳の子供の母親であるというスミスさんは「自分の子供には、みんなに平等に接して愛していくことを学んでほしい」と言います。

更に、このプロジェクトを試みようと思ったのは、スミスさんのお姉さんも障がいを患っていたからだと語りました。だからこそ、障がいを持つ親が社会に拒否されてしまうことの辛さを理解できるとスミスさんは言います。

「私の姉は、横断性脊髄炎という神経疾患を患っています。2回のがんになった後、腰から下の神経が麻痺してしまったんです。姉のことが社会に知られた時には、多くの方が寄付金を集めるなどの支援をしてくれました。」というスミスさん。「だから違う形で、私が障がいのある子供を持つ家庭に何かお返しをしたいと思ったんです。」

「自分の方がきっと多くのことを得ている」

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障がいのある子供と一緒に写真を撮ることを実行しているスミスさんは、相手の家族を喜ばせる以上に、自分自身得るものが大きいと語ります。「忍耐や強さ、溌剌さや無条件の愛…あげればキリがないほどたくさんのことを子供たちとの撮影を通して学んでいます。」

近い将来、スタジオを持って、長時間外に出るのが困難な病気や障がいを持つ子供たちの撮影をすることができれば、と希望を語るスミスさん。写真撮影のために各地を旅する旅費は、友人からの寄付金により賄われているのだとか。スミスさんの撮影の旅はこれからも続いていく予定です。

「これまで私がいろんな家族から得たものは、私が彼らに与えたものとは比べものにならないほど。」そのプライスレスな思いは、スミスさんの心にしっかりと残っていくでしょう。障がいを持つ人との隔たりを少しでもなくすという彼女の思いやりの行動が、社会で障がい者への差別を繰り返す人たちに届いてほしいですね。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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