ゴンッという鈍い音の後に、わーん!と泣く息子の声がしました。
この時10ヶ月になる息子の方に目をやると、床に倒れ、大泣きしています。どうやら床に座っている状態から、後ろに倒れてしまった様子。

私が声をかけると、息子はハイハイで何かから逃げるように私の方に向かって来ました。そんな息子の背後には、我が家の猫。見慣れない光景に、一瞬「?」が頭に浮かびます。猫が息子から逃げることはあっても、息子が猫から逃げるのを見るのは初めてでした。

息子は下唇で上唇を噛みしめるようにして、顔を真っ赤にしながら泣いています。私につかまると、泣きながら横目で猫の方を警戒するように見ていました。その様子を見て、「猫が息子を攻撃した?」と思ったのです。

今まで猫は、息子の攻撃に耐えかねた場合、猫パンチはお見舞いしていました。でも、そんな猫の攻撃に、息子が泣き出したことはありません。「もしかして…ついにひっかいた?噛んだ?」と思わず息子の体に傷がないか焦ってチェックします。

ですが、息子の体のどこを見ても、噛み傷やひっかき傷はありません。ひとまず安心しましたが、「じゃあなんでこんなに息子は大泣きしているのか」という疑問が残りました。

このライターさんの過去記事:まだまだ続く猫の受難!キャットフードに熱い視線を送る息子との攻防戦!

それから数日後、猫と息子の様子をなにかと気にしていると、その答えがわかりました。
ある日、猫がリビングでくつろいで丸くなっていると、息子がニコニコしながら猫に向かっていきます。先日泣かされたはずなのに、そんなことはもう忘れている様子。

そのまま、息子がハイハイの姿勢で猫に手を伸ばしていると、猫がハッと反応しました。そして、サッと前足を上げ、後ろ足だけで立ったのです。そしてそのまま体重を乗せて前足で息子の体をぐいっと押しのけます。

驚いた様子の息子は、バランスを崩して、猫へ伸ばしていた手を床に着いてしまいました。泣き声を上げることはありませんでしたが、少し驚いた様子の息子。なんと、我が家の猫は息子用に、新しい技を編み出していたのです!

噛むのでもなく、ひっかくのでもなく、前足の肉球で押し返すという方法。この前息子が泣いていたのは、猫の攻撃が直接の理由ではないこと。猫に攻撃されてバランスを崩してしまい、転んだということが想像できました。

さらに、それからも様子をうかがっていると、必要以上に息子が近づいてきた場合、猫はすぐにこの新技で対抗していることが判明しました。私や夫には、すぐ爪を立てる我が家の猫。

息子には、今回のようにわざわざ新技を考えて対抗しているあたり、やはりどこかで息子のことは「傷つけてはいけない存在」と思っているのかなと思いました。

ただ、いくら猫が反撃を始めても、息子はおかまいなし。通常運転で、猫への悪気のない嫌がらせを続けています。

このライターさんの過去記事:我が家の猫と息子が仲良しになるまで。10ヶ月の記録

赤すぐみんなの体験記のおすすめ記事】


権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス