またまた猫医者に訊け!』(鈴木 真:著、くるねこ大和:画/KADOKAWA)は、人気アニメ『くるねこ』公式モバイル・スマートフォンサイト「はぴはぴくるねこ」(毎週水曜日と金曜日に更新)のなかのコラム「猫医者に訊け!」をまとめた第二弾。

本書では猫への疑問が、からだを訊け!/しぐさを訊け!/食を訊け!/病気を訊け!/つきあい方を訊け! の項目に分けられ、わかりやすくまとめられている。

が、質問には、なぜか「猫」関連にはとどまらず、人生相談めいたものもある(人生を訊け! の項目もある)。Q&A形式の100問・100答のほか、猫医者×くるねこ大和さんとの対談も6編おさめられている。

「猫医者」こと鈴木真さんは、名古屋市で1989年から日本最初のネコ専門クリニックを開院している獣医師。豊富な経験と、事象を探求する真摯な姿勢が言葉のはしばしから伝わる。全国の猫好きの疑問・質問にビシッと回答している。

わかることは明確に、答えるのが難しいことには、「そんな(猫の)専門書があれば真っ先に私が欲しい!」などと、はっきりと対応しているのが特徴。

くるねこ大和さんは漫画家。アニメにもなっている『くるねこ』の生みの親だ。本書でも各ページを彩るイラストがある。

対談のページに登場した「猫医者」のリアルお母様のイラストに、息子である「猫医者」が「似ていない!」とのクレームをつけ、くるねこ大和さんが改めてお母様の写真からおこして忠実に描いたイラストがあり必見。今度は「やればできるじゃん」と「猫医者」も納得の出来栄え。

Q&Aをいくつか紹介しよう。

■「病気を訊け!」より

Q.猫も夏バテしますか? 我が家の猫はモフモフなのにいつも涼しい顔をしています。

A.ネコの毛皮は夏物なので平気なんだよ。

そうだったのか!? まさに「目からウロコ」!

■「つきあい方を訊け!」より

Q.保護して残った猫が4匹います。2階建の一軒家の場合、何匹まで飼えますか?

A.どんな大邸宅でも1軒で5頭までが限度。

いわゆる「多頭飼育」には、警鐘を鳴らしている。1軒で管理可能な、頭数まではっきり示されている。1頭当たり生涯で90万円以上はかかり、将来的な経済的負担や衛生環境も考えるとそれが限界だという。明確な答えだ。

■「人生を訊け!」より

Q.高校1年生の女です。将来は命を救う仕事をしたいと思っていますが、昔から血を見ると気分が悪くなり、保健の授業で見たビデオで気を失ったこともあります。医療の現場で働くのは無理でしょうか?

A.私も苦手ですよ。でも苦手意識を上回る使命感さえあれば大丈夫!

これは人生相談では? でも「猫医者」は正面から受けとめている。質問の中には、あまりに漠然とした質問や、実際に診察しないと答えられない病気の質問もあるそうだが、それ以外「猫医者」はがんばって答えているそうだ。

1か月かけて資料を探したり、コラム1本のために買った書籍の総額が原稿料を超えることもあるという。

本書全体は「ネコ愛」にあふれているが、「猫医者」は、現時点ではペットを飼うのは少数派なので(災害などの)被災地の避難所にペット同伴できないのは仕方のないこと、などという冷静な見解も示している。

Q&Aを読んでいるだけで、猫愛好家、いわゆる「ネコ派」も、それほどでない人も、「わかる、わかる! ネコってそういうトコあるよね」や、「へえ、そうなのか」と思えるネコ知識が得られる。各ページのくるねこ大和さんのイラストもほっこり和む。ときに「ぷぷっ」と笑えるイラストもあるので、ぜひお楽しみに。

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