記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。

近年話題となっている「不妊問題」。男性、女性ともに悩みを抱えていらっしゃかたが多く見られます。
そんななか、Twitterにて男性同士のカップルが購入した卵子にそれぞれの精子で人工授精させ、代理母の方に双子を生ませる。といった内容が話題に上がりました。

「不妊問題」へ対する人工授精、体外受精は解決へと導いてくれるのでしょうか。今回は「人工授精」について医師に解説していただきました。

Twitterで話題になった授精方法

先日2016年8月26日(金)のTwitterで、男性同士のカップルの方が、卵子を購入してきて1つずつそれぞれの精子で受精させ、それをまた別の代理母の女性の子宮に戻して妊娠を成立させた、といったツイートが話題に上がっておりました。

近年で多くの人が悩みとして抱える「不妊問題」。その解決策として「人工授精」は新しい命の授かり方と言えるのでしょうか。

そこで今回は「人工授精」について、医師に解説をしていただきました。

人工授精

AIHとも呼ばれArtificial Insemination with Husband's semen、つまり夫の精子を人工的に受精させるもの、という意味です。

不妊治療の一種で、子宮内に精子を直接入れることによって受精、妊娠の成立を目指すものです。
体外に卵子を取り出して受精させる体外受精とは区別され、比較的身体的にも費用の面でも、負担の少ないほうに属する不妊治療と言えます。

今回のTwitterで話題となった方法は、本来は人工授精ではなく体外受精ということになり、また、卵子提供者の女性はこの男性カップルの配偶者ではないので、その点でもAIHとは異なりますね。

不妊における人工授精の検査方法を教えて下さい

人工授精が行われるのは、以下のよう場合です。

■子宮頸管粘液が少ない
■精子を作る機能に問題がある
■精子の通り道の問題がある
■セックスをおこなう機能に障害がある

不妊における人工授精の治療方法

人工授精の治療法とは、排卵の時期に合わせて子宮内に直接精子を入れるというものになります。
精子を濃縮洗浄して入れることも、そのまま入れることもあります。

排卵誘発剤を使って、卵子をちょうどよく生育させて、タイミングを見計らって行うこともあります。

子宮頸管の分だけ、卵子と精子の距離が近くなることも妊娠成立の手助けになります。

人工授精の成功率

回につき5~10%くらいといわれ、通常の性交渉による妊娠と同じくらいです。

ただ、回数を重ねて6回を超えると成功率は下がってくるといわれています。

人工授精で患者さんに多い質問

■妊娠がきちんと成立するか
■生まれてくる赤ちゃんに先天性の障害が出たりしないか
■痛みは強くないか
■費用はどのくらいかかるのか
■何回くらい通院する必要があるか

人工授精にかかる費用を教えて下さい

健康保険が適用にならないので、クリニックによって異なりますが大体1回あたり1万円~3万円くらいであることが多いです。

自宅で人工授精するシリンジ法

シリンジ法とは、清潔な専用容器に精液を入れ、注射器のようなもので膣内に精液を入れるという方法です。

自宅でおこなうようなキットが売られているようですが、感染などを起こしたりしないように清潔にする、また、病院での人工授精方法とは異なるので子宮ではなく膣に入れるといったことがポイントですね。

いずれにしても100%自己責任でおこなうことになりますので注意が必要です。

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医師からのアドバイス

人工授精は、精子を子宮内に入れるお手伝いをする比較的シンプルな不妊治療です。

ただ、特に不妊症などがなくても、1回の排卵日の性交渉で妊娠する可能性もそれほど高くありませんので、1回の結果で極端に落ち込んだりしないようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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