Eテレの障害者向け番組が「攻めすぎている」と話題

昨日、夜7時からNHK・Eテレで放送された番組『バリバラ』。この番組は障害者やその他の生きづらさを抱える全てのマイノリティーの人たちのバリアをなくそうというコンセプトの番組で、主に障害者のための情報を笑いも織り交ぜながら楽しく送る、という一風変わった番組として注目されてきました。

そんな同番組が昨日放送したのは、『障害者×感動の方程式』という、障害者で感動させることの是非を問う内容。

しかし、なんと驚くことに、番組が始まると全員がお揃いの”黄色いTシャツ”を着用し、セットの中には番組とは関係のない「24」という文字まで!!

しかも、ご存知の通り、昨日の夜7時といえば、日本テレビで大規模なチャリティー番組「24時間テレビ」が放送されていた真っ最中!しかも、8時45分の番組終了に向けて、様々な企画が山場を迎えるというタイミングでの絶妙な裏番組のタックルが話題を呼びました。

”感動ポルノ”という名の差別

Eテレで放送された「バリバラ」が、「24時間テレビ」(日本テレビ系)と決定的に違ったのは、障害者が頑張る姿を感動の道具にすること”感動ポルノ”だ、と痛烈に批判する内容を取り上げたことです。

実際に、障害者の人が登場した感動映像の再現VTRでは、障害者が明るく振る舞う場面を「未公開シーン」として公開したり、ディレクターから「明るい話はいらないっす」「大変そうな感じでお願いします」などの演出が入るような場面も公開し、障害者の生き様が意図的に”清く・清貧で・感動的なもの”に書き換えられている様を伝えました。

障害者の感動的な番組を好む人の割合は…

番組内では、「障害者の感動的な番組は好きですか?」というアンケートを健常者と障害者それぞれ100人に実施。

すると、「好き」と答えた人の割合が健常者では45人と約半数だったのに対し、障害者では10人と、たった1割に留まる結果に。しかもその1割の人の意見は「障害者を取り上げてもらえるなら感動ストーリーでもしょうがない」というもの。
この結果からも、障害者の人たちの目線を無視した感動ストーリーが描かれてしまっていることが伝わってきますよね。

番組に出演した脳性まひをもつ男性は、「同じ人間として、(健常者と障害者が)怒ったり笑ったり、思いを重ねることがホンマの感動。一方的な感動の押し付けは差別。」と発言し、先天性四肢欠損症の女性は「普通に生きているだけなのに感動の材料にはされたくない」と語りました。

番組内ではイギリスBBCテレビが「障害者を英雄や被害者として描くことが侮辱につながる」というガイドラインを制定していることなども紹介するなど、テレビ番組における障害者の取り上げ方について疑問を投げかけました。

昨日の放送にゲスト出演した放送作家の鈴木おさむさん。

今の障害者を取り巻く環境を変えるにはどんな番組が必要か?との質問に『ここが変だよ健常者』という番組を作り、障害者のスターを生むという斬新な発想を提案し、スタジオでは拍手喝采となっていました。
実現されれば話題になること間違いなしですね!

かなり攻めた番組内容に、ネット上では称賛の嵐!

障害者の描き方について疑問を持ったことがあるという人も多く、ネット上には「感動ポルノ」という衝撃的な言葉を紹介したり、障害者と明るく笑える番組を作るという新しい手法に打って出た「バリバラ」の攻め姿勢を称賛する多くの声があがっています。

今後は、障害者の人たちの目線も大事にした取り上げ方が求められる時代になってきたように感じますね。

「乗り越えるべき障害は”社会”」

番組では、「感動ポルノ」という言葉の生みの親でもある故ステラ・ヤングさんの言葉を紹介。骨形成不全症という難病を患いながらもコメディアンやジャーナリストとして活躍した彼女が残した「乗り越えるべき障害は体や病気ではなく社会だ」という言葉を紹介し、無意識のうちに障害者を見下す社会の風潮や、感動の道具として使ってしまっている現実に警鐘を鳴らしました。

昨日放送された「バリバラ」は、あくまでも裏番組の「24時間テレビ」を非難するものではなく、”一緒に障害者の取り上げ方を考えましょう”というコンセプトのもとに製作されたものではありましたが、我々に強烈なインパクトを与えたことは間違いありません。

今後は、健常者の一方的な見方ではなく、障害者の目線も大事にした番組作りが求められていくように感じました。

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