8月24日にイタリア中部で起こった地震は、現在、死者291人を出すという惨事になりました。

被災地で避難所暮らしをしている人たちに、世界各地から支援が寄せられています。私たち日本からもできることを先日こちらでご紹介させて頂きました。

そして27日、被災地に近いマルケのアスコリ・ピチェーノという場所で、犠牲者の国葬が行われ大統領や首相が参列しました。

救助活動に当たった消防隊員の悲しみ

Licensed by gettyimages ®

こうした災害が起こると、消防隊員は命を削って生き埋めになっている人たちの救助にかかります。彼らの懸命な捜索や救助の甲斐も虚しく、瓦礫の中から遺体を発見した時の彼らの悲しみを思うとやりきれません。

今回、イタリアの消防隊員もこれまでの救出活動でたくさん心を痛めてきました。特に9歳のジュリア・リナルドちゃんの発見時には、胸が詰まったことでしょう。ジュリアちゃんは5歳の妹をかばうように瓦礫の下敷きになっており、ジュリアちゃんの下にいた妹は16時間生き埋めになっていました。

妹のジョルジャちゃんは、ジュリアちゃんが瓦礫の盾になったおかげで生き延びることができ、ほぼ無傷で救出されたそう。現在のところ、ジョルジャちゃんは最後の生存者となっています。

妹のジョルジャちゃんを無事に救出はできたものの、ジュリアちゃんを救うことができなかった…二人の折り重なった姿を見た消防隊員はその悲しさに心を痛め、27日の国葬ではジュリアちゃんの棺に手紙を添えました。

「助けてあげることができなくて、ごめんね」

a little girl was found dead already, after the earthquake
by zio fabio

「小さなお嬢さんへ

君を瓦礫の中から引っ張り出すことが私たちには精一杯で
救出するのが遅すぎたことを、どうか赦してほしい。

君を発見した時には、君の呼吸は既に止まっていたんだ。

でも、私たちができる限り尽くしたことだけは知っておいて欲しい。

君は、天使になって空から僕を見ていてくれることだろう。

そして、夜には輝く星にもなるだろう。

さよなら、ジュリア。

君が僕のことを全然知らなくても、僕は君を愛しているよ」

消防隊員の痛いほどの気持ちが伝わって来るこの手紙は、小さなジュリアちゃんの棺に添えられました。

Pinned from metro.co.uk

妹の命を守り抜いたこと。最後まで瓦礫の中で戦ったこと。ジュリアちゃんの人生は称えられるべきものであるということを、国葬を取り仕切った牧師ジョヴァンニ・デルコールは述べました。

姉に命を救われたこと、5歳のジョルジャちゃんは生涯忘れることはないでしょう。

犠牲者の方々のご冥福をお祈りいたします

Licensed by gettyimages ®

災害に遭うことの辛さは、私たち日本人も十分知っています。自然の猛威は誰にも止めることができず、破壊力が大きければ大きいほど私たちの心に大きな傷を残します。被災した人たちにとって、誰に文句を言うこともできない自然の災害で失ったものはあまりにも大きく、傷が癒えるのにどれほどの時間を要するかを考えると、それだけで胸が痛みます。

ジュリアちゃんのように幼いながらも命を奪われてしまった子供たち含め、多くの犠牲者のご冥福をお祈りいたします。

この記事を書いたユーザー

Mayo このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 動物
  • 社会問題
  • 海外旅行
  • 育児
  • テレビ
  • 美容、健康
  • カルチャー
  • ファッション
  • コラム
  • 感動
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら