前回まで2本、子育てでブチ当たった食事関係のコラムを書かせて頂きました。

子育てを始めて誰もが少なからず通る道

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離乳食、幼児食。
沢山食べる子もいるでしょう。
中々食べない子もいるでしょう。

偏食?小食?お菓子ばかり?
食事に関してはどんな親御さんもそれぞれの悩みがあるのではないでしょうか?

我が家の場合は…

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食べムラ遊び食べ
この二つが特に激しく、毎食後に床の掃除をする事、ただ食べないだけならともかく、ぐちゃぐちゃに掻き混ぜられた食事の残骸ゴミ箱に流し入れる作業が続いたのがとても苦痛でした。

辛い日々が終わるのは、ある日、本当に突然。

そんな日常の出来事を描いた漫画。
全4ページでさらりと読めますのでどうぞ。

1歳5ヶ月頃というと言葉が出てきている子もまだの子もいるでしょうが、
うちはようやくなんとな~く単語がいくつか話せるようになり
それはもう可愛らしい舌足らずの発音に悶えておりました(HAPPY!)

そんな中、息子が初めて「おいしっ」と言ってくれたこの日の感動は忘れられません。

ツイッターでの反応

離乳食、心折れますよね。

幼稚園くらいになっても食べない子は本当に食べない。

同じ感動を経験をしている親御さん、多いみたいです!

そしてこんな声も…

確かに、自分が子供の頃は「美味しい」という言葉が親にとってそんなに意味のある物とは深く考えていなかったような気がします。

忘れがちな「おいしい」の魔法。

考えてみれば「おいしい」とか「まずい」ただ感じた事の感想でしかありません。
あまりに当たり前過ぎて、いちいち口に出さない人も多いのではないでしょうか。


一方、料理を作ってくれた人に感謝を示す時、「ありがとう」と伝える事はあると思います。
「作ってくれて、ありがとう」「美味しかったよ、ありがとう」
勿論、作った人がこれを言われたらとっても嬉しい言葉です。


ただ、子供に何か食べ物を与えた時、
「おいしい!」
とてもシンプルに正直な感想が出た時
(別にそれが手作りの料理じゃなくても、外食とか買った物とかお菓子とか何でもいいです)


親として子供に幸せな気持ちを芽生えさせてあげられたという満足感の絶大さたるや想像を越えたものでした。


だから気取って、改まって、「ありがとう」と面と向かって言うのが照れくさい人は

「これ、おいしい」って、ただ一言、口走って下さい。


それは全てを解決してくれるほどの絶大な万能薬ではないけど、
少しだけ優しい気持ちをくれる小さな魔法なんです。

食べ物を捨てるのはつらい。

子供の頃に大人から「食べ物を粗末にしちゃいけません!」なんてセリフを言われた事のある人は、とっても多いんじゃないでしょうか。私もその一人です。それは躾として、モラルの基準として、大切な事として心に刻まれています。

しかし自分が親になると、子供の都合で食べ物を捨てなきゃいけない機会の多さにびっくりします。その度に「ああ…勿体ないなぁ」と落ち込みます。自分で食べて処理する事も多いですが、限界もあります。
そうなると心を痛めつつもどこかで割り切らないとやっていけません。

家事育児でやらなきゃいけない事は何も食事だけではありません。子供を相手にしていると、様々な場面で理不尽を飲み込まないといけない。その為には時に「感覚を麻痺させる」事が必要になってきます。

いろんな、いろんな、「仕方ないこと」「諦めること」

そうやって、ごく自然に自分の中で「もう気にしない事にしよう」って決めて諦めたハズの事。なのにその思いが不意に労われた瞬間、何故でしょう。

涙がこぼれてしまう。


その時になって初めて「ああ、気にしないようにしてたけど、本当は気になってたんだ」って、自分で自分に掛けた麻酔に気付きます。

麻酔が切れるのは辛い時もあれば幸せな時もあります。


心の治め方は人それぞれだと思いますが、私の場合食事関係の問題に関して麻酔が切れて「辛い」と感じた時は、息子の初めてくれた「おいし」という言葉とあの笑顔の魔法が、いま、心の拠り所になっています。


愛と疲労の狭間

今お子さんの食事の事で悩んでる親御さん。
食事の事だけに限らず、家事・育児・仕事に忙殺されている親御さん。
毎日大変な思いをしているかとは思います。

しんどい思いをしている真っ最中は、いくら周りから
育児を楽しんで!
とか
辛いのは今だけだよ!
なんて言われても、大した慰めにはならないんですよね……

だって今辛いこの気持ちはどうにもならないもの!


そんな時は、お子さんの笑顔
お話を始めたお子さんの可愛らしさ
こえ、しぐさ、やわらかさ、におい、そんなひとつひとつを
愛しく振り返る時間を少しでも多く作れると良いですね。



子育ては「大変」の反動の「感動」が十分過ぎる程に大きくて
やっぱり私は、親になって良かったなと思います。


あとがき

「おいしい」という言葉を覚えてすぐはブームだったので、何でもかんでも「おいしっ」を連呼だった我が息子。お風呂のお湯を飲んでも「おいしっ」と言っていました。
手間かけて作った離乳食とお風呂の湯が同じかい。

そして1歳10ヶ月になった現在。
おいしい以外のたくさんの言葉を覚え始め、「おいしっ」は本当に本当~においしい時しか言ってくれなくなりました。ある意味正常化。

これからももっともっと「おいしい!」を言って貰う為に
肩の力を抜きつつ頑張って行きたいと思います。


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育児系の情報発信しています。
2014年11月生まれの一人息子を育て中。
趣味はイラストや漫画を描く事と、料理・裁縫・もの作り。

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  • 育児
  • 料理

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