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日本の義務教育である小学校と中学校。ほとんどの人が私立か公立の学校に通ったはずです。ではみなさん、「組合立」という学校形態があるのをご存知でしょうか?

そんな組合立小中学校出身の田中ともみさん(仮名・東京都在住)は「私が組合立小中学校出身だと言うと、だいたいみんな『それって、私立?公立?』と聞いてきますね」と語ります。

答えは公立

組合立学校って?

そもそも組合立学校とは一体何なのでしょうか?

公立の学校って、基本は各市町村が運営しているから、○○市立○○小学校だったり、××村立××中学校という名称じゃないですか。だけど僻地などで学校が街の外れにある場合は、隣合う自治体の児童・生徒が越境して学校に通うんです。

その場合、2~5つくらいの自治体が合同で学校を運営するから、組合を作って学校を運営します。だから組合立小学校・中学校になるんです


なるほど。人口が少ない地域や、市町村内の端同士の地域では、その方が効率的ですね。

組合立という学校は全国的に圧倒的に数は少ないんですが、各府県に1~2校あるみたいですよ。私の出身地では、偶然にも県内で3校の組合立学校がありました

多くの人が知らないだけでその数はあるようです。

学校生活は?

それにしてもなかなか聞かない学校形態。どんな学校生活なのでしょうか。

よく聞かれますが、学校生活はいたって普通ですよ。体育祭もあれば、文化祭もありますし、期末テストもあります。本当に普通の学校生活です

でも過疎化で生徒数が極端に少ない学校もあれば、2つの市に跨る大規模な学校もあるようなので、学校それぞれといった感じじゃないですか?私が通った学校は、ある市と町の一部の生徒が8:2くらいの割合で通っていました。それで1学年2~3クラスでした

組合立の学校は名前こそ変わっているものの、そこでの学校生活は本当にそれぞれといったところのようです。

組合学校ならではの現象も

いたって普通の学校生活と言われるものの、やはり市町村立の公立の学校では起こらない珍事も起こるようです。

高知県と愛媛県にまたがる地域の子どもたちが通う篠山小中学校。学校の正式名称は“高知県宿毛市愛媛県南宇和郡愛南町篠山小中学校組合立篠山小学校”と、“高知県宿毛市愛媛県南宇和郡愛南町篠山小中学校組合立篠山中学校”。

日本イチ学校名が長くなります。こうなると履歴書に書くのがが大変ですね。また市町村内にひとつも市町村立の学校がない地域も存在。岐阜県富加町では、町内唯一の町立小学校である富加小学校はあっても、町立の中学校は存在しません。

公立の中学校進学者は全員が隣の美濃加茂市の生徒も通う、美濃加茂市富加町中学校組合立双葉中学校へ進学することになります。なんだか不思議な感覚ですね。

そして校区がかなり広い場合が多いので、お付き合いする相手次第では「一緒に帰ろ?」がものすごく大変になるようです。田中さんも「校区が広いから中学の時は自転車通学でした。校区の端から端まで10キロメートルほどありましたから」と苦笑。

そのため公共交通手段がない地域では、休日に恋人と会うのも一苦労。彼女に会うために山を2つ越えて、川を渡り…ということもありえます。

学校生活は普通でも、その地域独自の珍しい現象も少なからず隠されているのが組合立の学校のようです。もし組合立の学校の出身者に出会ったら、隠された珍事をじっくりと聞いてみてはいかがでしょうか?

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