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エンタメ大国アメリカでは、たとえ大統領でも笑い(ジョーク)のセンスが求められます。なかでも、毎年記者や有名人を招いて行われるホワイトハウス記者晩餐会では、大統領によるジョークビデオが流されるのが名物行事となっており、これには全米の注目が集まるのです。

ということで、大統領による“名作ジョークビデオ”を紹介していきましょう。

任期切れ直前の寂しい状況をネタにして笑い飛ばす!

2016年現在、大統領選挙で奮闘中のヒラリー・クリントン。その夫で第42代大統領のビル・クリントンによるジョークビデオです。

※「The Final Days」と題されたジョークビデオ

出典 YouTube

彼が大統領として最後となるホワイトハウス記者晩餐会で上映した「The Final Days」は、“退任を直前に控え誰にも相手にされなくなった大統領”という、当時の彼のシチュエーションを哀愁漂う自虐ジョークで描いたビデオでした。

ホワイトハウスの名物番記者ヘレン・トーマスに「あんた、まだいたの?」というきつい言葉を投げ変えられるシーンからスタートし、続いて妻のヒラリーも登場。

車で出かけるヒラリーを、「お弁当忘れてるよ~」とランチバックを片手に玄関から駆け足で追いかけるも、無視される…。そんな、大統領とは思えない、何とも情けないけど笑える姿を披露しています。

そして、ひとり寂しくホワイトハウスで折り紙をしたり、雑誌を読みながら洗濯をしたり、自身が使用していた移動用のリムジンを磨いたりと、任期満了直前の“忘れ去られた大統領”を好演。

当時自身が置かれていた寂しい状況を自ら笑いに変え、喝采を浴びました。

セルフパロディで、失敗も笑いに変える!

※架空の映画「Obama」のメイキング風ジョークビデオ

出典 YouTube

2013年のホワイトハウス記者晩餐会では、あのスピルバーグ監督が彼の自伝映画「オバマ」を制作するという架空の設定のメイキングムービーを披露しました。

ビデオでは、スピルバーグ本人も登場。第16代大統領の自伝的映画『リンカーン』の監督も務めた同氏が手掛ける新作という設定で、「オバマ」という映画のプロジェクトが進行中であることが語られます。

スピルバーグは、「オバマ大統領役の俳優を選ぶのに苦労した」と前置きを挟み、映画『リンカーン』に続き名優ダニエル・デイ=ルイスを起用すると発表。

しかし、ビデオで紹介されたオバマ大統領役の俳優は、テロップこそダニエル・デイ=ルイスとなっていますが、映っているのは紛れもなくオバマ大統領ご本人!

オバマ大統領の癖のある喋り方を鏡の前で練習する風景や、オバマ役で印象に残ったことをインタビュー風に答えるシーンでは、「特殊メイクも大変だった。こんなデカい耳をずっとつけてるなんて、彼のことを尊敬するね」と、自身のルックスを茶化します。

さらに、「役作りで苦労した点は?」という問いに対しては、「オバマケアに最初に着手した彼の動機を理解するのは、とても難しかったよ」と返答。

「私が彼なら、(オバマケアに対して)常に怒っていただろうね。でも、私はオバマじゃない。ダニエル・デイ=ルイスだからね!」とくわえます。

「オバマケア」とは、オバマ政権の目玉だった保健医療政策ですが、受付を行うウェブサイトが相次いでダウンするなど非難が噴出し大問題になったことを自らネタにし笑いに変えたというわけです。

そして最後には、副大統領ジョー・バイデン(白人)役を演じる俳優として人気コメディアンのトレイシー・モーガン(黒人)が起用されるというオチまで用意しました。

コメディアン顔負けの自然体な演技、そして、政策の失敗に全米の注目が集まる状況でサラリとそれを笑いに昇華させたセンス。さすがは、ジョークの名手です。

次の大統領は、どんなジョークビデオを見せてくれるのでしょうか?

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